信越五岳トレイルランニングレース 2023~patagonia cup~ 110キロ 運と周りの方に恵まれて完走出来た 後編

もう本当にダラダラと長いBLOGを3回分も引っ張り、本当に申し訳ない気持ちで一杯ですが、とりあえず、今回のBLOGで信越五岳トレイルランニングのお話は一段落しますので、お付き合い頂ければ幸いです。

これまでのお話

 


信越五岳トレイルランニングレース 2023~patagonia cup~ 110キロ 運と周りの方に恵まれて完走出来た 後編

「運」と「周りの人のお陰」

今回の信越五岳を走った方に「レースどうだった?!」と、聞けば、多く方が「猛暑とゲリラ雷雨」について語ると思う。

僕自身レースを振り返ると、やはり天候の部分について思い出も強く、特にゲリラ雷雨に関しては大きく明暗を分けたと思っており、僕は幸運にもそのゲリラ雷雨を喰らったタイミングが非常に良かったと思う。


 

110kの第2関門「笹ヶ峰グリーンハウスエイド(60キロ地点)」

110kの選手にとって、「笹ヶ峰グリーンハウスエイド」は、非常に大きなポイントになるエイドだ。

その理由としてデポBAGがあるという点と、ペーサーをつけている人は、このエイドからペーサーと共に残りの50キロを走れる点だ。僕は、ペーサーを付けていないので、その恩恵を受けることは出来ないから、デポBAGを大きなポイントとした。

自身の中でレースのピークと考えていた「第2関門(笹ヶ峰グリーンハウスエイド)から第3関門(戸隠スキー場)」のセクション向けて、デポBAGに入れておいた着替えとシューズ交換で気分をリフレッシュさせる事で、そのピークを乗り切る作戦だった。

《デポBAGに入れた物》
・着替え(トップス・ショーツ・下着・靴下)
・予備のレインウェアー
・後半のシューズ
・後半の補給食とサプリ

その笹ヶ峰エイドでは、エイドに入ってくる選手のゼッケン番号の名前をマイクで読み上げて迎い入れてくれる。去年、ペーサーだった僕ですら名前をコールしてもらい会場に響き渡る感じが、サッカーや野球選手がスタジアムに入ってくる感じっぽくて、ちょっと恥ずかしいけど少し嬉しかった事を覚えていた。

「今年も、名前読んでもらえるかな~」って、思いながらエイドに入るとマイクで名前を読んでもらえた。すると、そのエイドに居合わせた、メーカー関係者さんの方々が「イイダさ~ん」と声援を送ってくれ、近くまで来ては声を掛けてくれる。

因みに、マイクでゼッケンと名前を読み上げる理由は、選手へのエールもあるし、エイドで待ってくれている仲間への周知もあるだろうけど、一番はおそらくデポBAGの受け渡しをよりスピーディーにするのが目的なのではと思っている。

そのマイクコールと、幸いにも僕がエイドに入った時は混み合ってなかった事も重なり、デポBAGの受け取り場所に着くと同時にスタッフの方がデポBAGをサッと渡してくれた。(あのストレスフリーな感じは半端なかったなぁ~)

デポBAGを受け取った僕は、焦る気持ちの中でエイドワーク行うが、その焦りを紛らわせてくれるかのように、知り合いの方が話掛けてくれる。そのお陰で、割と落ち着いてエイドワークを行う事が出来たし、改めて考えると、心理的にかなり回復させてもらっていたのだと思った。

先にも書いたが、ここのエイドで最大の目的はデポBAGを使い、「着替えを行い気分をリフレッシュする事。」

だからこそ、デポBAGに入れておいた綺麗な服に着替えるのだが、折角だったら少しでも身体を綺麗にしてからと思い、選手の身体をクールダウンさせる為に用意されていた水シャワーを頭から全身に浴び(マジ、普通に家のシャワーのように浴びた)、トップスと靴下、そして、シューズを履き替えた。

デポBAGでのエイドワークをもう少し戸惑うのかなと思ったが、予想していたよりも落ち着いて正確に行えて、無事に汚くなった服とシューズをデポBAGに戻し、そのデポBAGを回収係の人に渡すことが出来た。

最後に、エイドの食べ物を少しだけ口に含み、「ヨシ!コースに復帰だ!」と、思った矢先、バタバタという大きな音とともに大粒の雨が落ち、さっきまで気持ち良さそうだった芝生エリアが、一気にその様子を変えていった。

その雨の量を見て、一瞬、弱まるまで雨宿りをしようか迷ったが、いつ弱まるかわからない為、「まぁ~、綺麗な服とシューズに替えたけど仕方がないか~」って思いながら、レインウェアーのトップスだけを羽織り、雨宿りをしていた軒下から大雨の中に飛び込み笹ヶ峰のエイドを後にした。この時、この雨による不安よりも、ただ走るだけの楽しみのが強かった。なぜならば、全ては雨が降る前に、作戦通りに着替えを済ませて気分がリフレッシュしていたからだ。

この雷雨のタイミングが運が良かったポイント。おそらく、この雨を笹ヶ峰エイドに入る前に降られてしまったのであれば、コース上で、「兎に角、笹ヶ峰まで頑張ろう。」という精神状態になり、その状態で笹ヶ峰エイドに入ってしまったら、再スタートを悩んでいたかもしれない。実際に、レース結果だけを見ていると、このエイドでDNFになった方は他のエイドの倍以上となっている。

もしかしたら、明暗を分けることになった雨だったかもしれないが、僕はその雨を楽しむようにコースへ復帰。ただ、その気持ちとは裏腹に雨は弱まるどころか雷まで鳴り出す始末。

雷の鳴り始めは、「ドーン!」という音で響く空気感に落雷の危険を感じ焦ったが、改めて冷静に考え、昨年、京都で行った夜間走行の練習中に経験した雷雨のが酷かった事を思い出し、一気に冷静さを取り戻した。

そして、僕に降り掛かっている問題は、実は、頭の上に起きている雨でも雷でもなくて足元にある事を、この時は知りもしなかった。


 

シューズ交換の采配。

完全にやってしまった。雨の影響で、トレイルが想像異常にヌルヌルになりメチャクチャ滑る状況に変化していたのだった。

僕は、昨年のペーサーの経験から戸隠エイドからゴールまでは、林道区間が多く走れるイメージがあった。それに加えて、この夏終わりに使い始めた ALTRAのロードシューズのVIA OLYMPUSがロードもトレイルでも想像以上に調子が良かったから以下の理由から、あえてのロードシューズを後半のシューズとしてドロップBAG入れておいた。

・林道をハイクッションとロッカー形状を活かしてしっかり走る。
・疲れによるアーチの落ち込みを「ガイドレール」でサポートしてもらう。

スタートから履かなかった理由は、後半からののシューズとして用意しておく事で、体力や心理的にダメージが大きかった時にリフレシュ出来るカードを増やしたかったから。

マイ・ルールとしては、「必ず履き替える!」ではなく、状況判断で実行内容を決める予定だった。

ただ実際に笹ヶ峰のエイドでは、夕方から雨が降ることも認識をしながらも、ロードシューズに変える事へのリスクよりも、ぶっつけ本番だったとしても、このパターンで勝負出来ると判断してしまった。

僕は、雨が降り出す直前にハイクッションのロードシューズに履き替え、意気揚々とドロップBAGを係の人に預けた。選手から預けられたデポBAGが、ゴール会場に運ぶ為のトラックへ無造作に積まれていく姿を横目に、ここでの最後のエイドワークとして、食べ物を軽く口にしていた時に雨が降ってきた。

その雨を見ながら、僕の判断の優先順位として以下の3つを考えた。

①この雨の状況下で笹ヶ峰エイドをスタートするかどうか。
②レインパンツを穿くかどうか。
③シューズを再度チェンジするか。

①と②関しては、割と早い段階で実行内容を決めることが出来たが、シューズの再チェンジを少し悩んだ。しかし、トラックの荷台にどんどん積まれて行くドロップBAGの中から、もう一度自分の番号が記されたBAGを探して欲しいと、係のスタッフの方に言うのが、どうしても気が引けてしまった。そして、残りのコースがあそこまでヌルヌルと川のような水路になると想像していなかった為、軽い気持ちで「大丈夫!」と判断した事を、この後、コース上で滑りながらずっと後悔し続けた。

明らかにトレイルシューズでも滑った跡があるサーフェスを、ラグの無いロードシューズで進む僕は、ずっと頭の中で、スーパーマリオの氷の面を思い出していた。

止まりたいの止まれないマリオ。
足が空回りするマリオ。

ヤツの気持ちがこの年齢になってわかった。

今、このコース上にいる選手が皆、マリオの氷の面のようにツルツルとした状況で進む中で、おそらくロードシューズを履いているのは僕ぐらいだろ。そう、皆は通常の氷の面をプレイしている状況で、おそらく、たった1人だけ、氷の面を「ハードモード」でプレイをしている状況だ。

ずっと、こんな事を思いながらヌルヌルになり川のようになったコースを進んだ。

それでも、なんとか無事に戸隠スキー場エイド(88キロ地点)に到着したのが、走り始めて約15時間40分後の21時12分だった。

ここまで色々あったけど、兎に角、今は戸隠エイドの名物?!のあったかい蕎麦を食べる事だけが頭の中で一杯になっていた。


追いかける人が居る

戸隠エイドで念願の蕎麦を2杯とお粥を頂いた。

蕎麦にネギをたっぷり入れ過ぎた事を後悔しつつ、汁を飲みすぎると後で喉が渇くからと、名残惜しく汁を捨て再出発の準備を行う。

ここでも、多くの方に声を掛けて頂く。

そして、僕がレースの途中から勝手に追いかけていた選手(patagoniaの弊社担当の敏腕営業マンのA氏)の奥さんからも、笹ヶ峰エイドに続いてココでも声をかけて頂き、A氏が何分前にこのエイドを出たのかを教えてもくれた。

僕は、A氏にレースで勝ちたいとかではなくて、ちょっとでも良いから一緒に走りたいという思いで、途中からそのA氏を探すように足を進めていたような気がする。

結果的に、僕の中で彼が見えないペーサーとなり、僕を引っ張ってくれる事になったと思っており、レース前日の受付やスタートの瞬間に会えなかった事が、逆に良かったのでは思えていた。

とは言え、追いかけるA氏との時間差を聞いて、半ばコース上で会えることは諦めながら再スタートをしようとした時に、知り合いの方からアドバイスを頂く「飯田君、残り3キロきついからね」と。


戸隠スキー場エイド(88キロ地点)から飯綱林道入口(98キロ地点)

戸隠エイドを出ると、標高1748mの瑪瑙山がラスボスとして君臨する。

ただ、鈴鹿育ちの感覚で言えば、弱音を吐きたくなるような強敵では無いことを、前回のペーサ―の経験から知っていた。

だからこそ、気負いする事なく焦らず、姿勢と体重移動とお尻の筋肉を意識しながら、気持ち良い夜風の中を進んで行った。

この頃から雨も上がり、トレイルのサーフェスもノーマルになって来たことで、ロードシューズの効果が出てきた。

飯綱林道のウォーターエイドまでいけば、あとは下り基調の林道だけだ!


飯綱林道入口(98キロ地点)からゴール

ここのエイドは、ウォーターエイドとして設置されているが、少しだけ食べ物も用意されている。

戸隠エイドまでは、自分の立てたタイムスケジュールに対してオンタイムで走れていたが、飯綱エイドに入った時点で約20分の遅れが出ていた。

このまま大きなトラブルがなければ、確実に制限時間内にゴールが出来るが、せっかくなら設定タイム以内でゴールがしたい。あわよくば20時間を切りたいと思い、このエイドからの林道を兎に角走った。

そして、走りながらも、勝手に僕がペーサーとして位置づけた「A氏(追いかける人)」の背中を探し続けながら、眼の前の選手を一人一人抜いていった。

何人抜いてもA氏は居ない、半ば諦めた時に、ついに!彼の後ろ姿を見つけた。

記憶では、おそらくゴールまで残り5キロを切ったあたりだったと思う。

奥様からは胃腸が調子悪く、補給食を摂れていないと聞いており、少しだけ辛そうに進んでいる背中だったが、思いの外、元気そうな感じ。僕は、少し涙がこみ上げるような気持ちの中で彼の名前を呼ぶと、いつもの爽やかな感じで僕を迎え入れてくれた。

しばらく並走しながら、これまでの話をしつつ「一緒にゴールまで行きましょう!」と、言うと、彼が「飯田さん、狙って下さい。」と力強くプッシュしてくれた。そして、物凄く悩んだ。

自身のチャレンジを優先するか、彼がずっと前を走ってくれて居たお陰で、自分がここまでこれたのであれば、ここから彼を引っ張るかを。

なんとなくだが、僕のこの迷いを感じたのか、彼がもう一度プッシュする言葉を掛けてくれたことで、自身のチャレンジを続行する事を選択した。

丁度、それが残り3キロ地点辺りだった。

見えないペーサーの存在が無くなった事と、だらだらと続く林道が本当に辛かった。

ここまでずっと楽しく走れたが、残りの3キロは少し下を向きたくなった。ただ、自身のチャレンジ続行を選択した僕は、ここでダラダラ歩いても仕方がない。

なんの為に、ロードシューズを選択して、マリオの氷の面を1人だけハードモードでプレイしたんだ?

この林道をしっかり走るためだろ!

最後は、自分を鼓舞させながら、ようやくロードシューズの恩恵をうけるカタチで林道を走った。

そして、辛い林道を抜け、ゴールの灯りが見えた時、今までに無い安堵感を感じた。

ゴールテープを切るまでの僅かな道のりで、レース中の記憶を丁寧に振り返るが、長くいろいろあったレースのはずなのに、全てが一瞬の出来事だったように感じた。

そう感じながら、近づくゴールでは僕を待つ人は居ないので、せめてLIVE配信されているカメラに向かって自分らしいポーズでも取ろうかなと思っていたけど、実際には、ゴール会場にも多くの知り合いが居て、そして、温かい声援で迎い入れてくれた。あの声援は、本当に嬉しかったなぁ。

気持ち的には、最後の3キロが辛かったけど、それを除けば終始楽しく走れた事で、ロングレースの楽しさを少し知ったような気がするし、今回に限って言えば、思いの他ダメージも少なかった事に自分でも少し驚いている。

レースが終わってしまえば全てが結果論になるが、もう少し突っ込んでいれば良い結果が出せたのか、それとも、潰れていたのか・・・。

こればっかりは本当に分からないが、もう少し突っ込んだ、限界は見てみたいと思ってしまった。ただ、自分のイメージ通りに、無理なくレースを進められた事で出せた結果は、ちょっとした自信にも繋がった事は、非常に大きな収穫だと思う。

綺麗な景色も
クソ暑い日中も
ゲリラ雷雨も
静寂な夜の森の中も

全部が楽しかった。

ありがとう信越五岳トレイルランニングレース。

そして、僕を走らせてくれた、多くの方々に心から御礼申し上げます。


結果

110km 692人出走、完走265名、完走率38%

レースタイム:20時間25分34秒
ゴール時刻:9月18日(月)午前1時55分
総合順位 117位(男子98位)


補足内容

■使用アイテム
シューズ:PULSAR TRAIL(SALOMON) / VIA OLYMPUS(ALTRA)
バック:ラッシュ 5R(PAAGO WORKS)
トップス:100% Merino Light Sleeveless(山と道) / DF Mesh Merino Sleeveless(山と道)
ショーツ:Strider Pro Shorts – 5 in(patagonia)
ソックス:DARN TOUGH
ライト:MS-i1 & MS-H1(milestone)

■補給食
区間コースタイムを出したことで、具体的な補給食の量が決まった。本来であれば、カロリー計算をした方が良いのだろうけど、僕はその計算があまり得意ではないから、単純に「区間タイム1時間につき補給食1個」みたいな計算で、補給食を買い込んでBAGに詰めた。が、レース会場へ行くまでの小布施インターの道の駅で、美味しそうな「シャインマスカット」と「クイーンルージュ?」を見つけたので、それを1房ずつ買ってジップロックに入れて、それもBAGに詰め込んだから、割と補給食でBAGがいっぱいになった。ww

日頃からトレイルを走る時は、皮ごと食べられる葡萄を好んで食べていたから、レース中は、事前に買い込んだ補給食よりも、「シャインマスカット」と「クイーンルージュ」ばかり食べた。あとはエイドの物を食べていたので、結果、買い込んだ補給食はかなりの量が残った。

《コース上で消費しいた補給食》
ジェル×2
バー×2

■ルーチン化と意識の徹底
・1時間おきに必ず何か食べる(主にぶどう)
・2時間おきに電解質サプリの「ORS」を摂取する。
・コース上では水分は細かく摂取する。(一気に大量に飲まない)
・エイドでは絶対に座らない。(作業でしゃがむ事はOK)
・エイドのコーラやクエン酸系の飲み物は、最大200ml入るシリコ製のマイ・カップに7~8割ぐらいに入れて飲んでも最大其々2杯ずつまでとした。(美味しいから飲みたくなるけど、お腹がタプタプになる事を避けた。)
・エイドを出る時に、必ず「ZEN」ビーツ」「マグマ」を摂取。
・行動中は(特に疲れてきたら)は、ラニングのフォーム(特に姿勢)と体重移動を再チェックした。
・「あ~も~っ!!」等のネカティブな言葉やため息を吐かない。
・レース中に「僕の110kのゴールは、宿に帰ってからビールを呑んだ瞬間だ!」と、再設定した。
・傾斜角度は5%UP以上の走らない。
・歩く時は、心拍を意識するがダラダラとは歩かず、なるべく走りと歩きのペース差を出さないようにする。

 


最後に―。

申し訳ないぐらいの薄い内容のBLOGをここまでお読み頂き、ありがとうございました。

秋のビックレースシーズンも一段落と言ったとこでしょうかね。

走った選手の数だけドラマが各地で生まれたと思うし、また、今回、色々な都合で走れなかった人にとっては、筋書きの無いドラマの続編が出来たと思う。また、レースを走る選手の姿を見て、自身がチャレンジしたいと思った人も居るのではないでしょうか。

今年は、自身でもレースを走り、また、昨年に引き続きレースのエイドサポートもお手伝いさせて頂きました。

選手の立場になり改めて、ボランティアスタッフや大会関係者の方々、そして、レースの開催を承諾して下さった地元の方々等、本当に多くの人によって走らせてもらっている「ありがたみ」を感じる事が出来たし、また、逆の立場になれば、一生懸命に走り楽しむ選手の姿から多くの感動や勇気を貰うことも出来た。

「山を走る」という行為に対して基本的には自由であり、レースのようなプロテクトされた環境や、レース一辺倒になっている姿に対して、時に批判的な意見や考えをする方もいる。勿論、その考えも分からなくはないが、逆にレースを通じてで多くの方が、互いに思いやる気持ちを共感出来て分かち合える事は、もしかしたら、レース特有の素晴らしい部分なのかもしれないと考える。

どんなスタイル(気持ち)で山を走ろうが、それをなんと呼ぼうか、あまり大した問題ではない。僕はただただ、自然が見せる表情と環境の中を自分の危険を管理しながら自らの足で進み、そこにある厳しさや楽しさを楽しむ方法の1つとして「山を走る」事を、1人でも多くの方に興味を持ってもらえればと切に願うばかりだ。

 

投稿者;飯田

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