ここ2日間程、日中は少し暖かくなってきましたが、前回の寒波ではmoderateがある三重県四日市市でも纏まった降雪がありました。我が家は築50年以上が経過しているので、屋根に大きく積もった雪が心配で、仕事後の深夜帯に近所迷惑にならないように静かに雪降ろしをしました。
ここまで沢山の雪が降るのは数年に一度程度なので不慣れな雪降ろしに苦戦しつつも、翌朝には降ろした雪山で子ども達が楽しそうに遊んでくれたので、夜中に頑張った甲斐があるというもの。
その場、その瞬間を全力で遊ぶ子ども達。この後のこと何て考えず、全ての体力を使い切る勢いで遊び、その中から沢山の事を学んでいく姿を眺めていると微笑ましくあり、少し羨ましくも感じます。
系列店のmiraiでは雪遊びで活躍するウェア(コチラ■やコチラ■)が少しお買い得になっているので、来年を見越して大きめのサイズをゲットして頂くことをおススメします!
少し春めいて来てはいるものの、今週も強い寒波の到来が予報されています。保温で重要なウェアと言えばインサレーションですが、実はベースレイヤー(肌着)も温かさを確保するうえで大切な要素の一つなのです。本日のブログでは、寒さ対策におススメなベースレイヤーを数点ご紹介させて頂きます。
HOUDINI Desoli Thermal Crew ■
北欧のアウトドアメーカーHOUDINI。機能性だけでなく優れたデザイン性の高さで多くの方から人気のブランド。その中でもメリノウールを使用したベースレイヤーシリーズのDesoliから最も肉厚で保温力の優れたアイテムをご紹介させて頂きます。
17.6μmのニュージーランド産スーパーファインメリノウールを100%使用した肉厚な生地は、薄手のフリースとしても十分機能する程の保温力を持っています。
肌面に大きく作られたグリッド構造により、空気の層をたっぷりと作ることで保温性と通気性を両立。また、100%メリノウールで作る事により、完全に循環する生地となるので着古したらリサイクルや堆肥化が可能になっています。
【163cm 54kg XS/True Black 】
北欧フィットであるが故に、私の体格では裾も袖も長く感じます。しかし、温かさを求めるのであれば、長すぎる裾と袖が大いに活躍してくれます。裾は腰回りまでスッポリ覆う長さである為、腰元から温めれ、活動中に裾がずり上がってきて背中やお腹が出てしまい寒さを感じる事がありません。
また、袖も内側へ折り返す事で手首回りの生地が二重になり、裾からの冷気の侵入を効率的に防ぎ、手首を通る太い血管を温めてくれます。日本人の体格にはフィットしにくいと思われがちな北欧系のメーカーですが、目線を変えれば大きな利点も隠れているのです。
よりアクティブに使いたい方にはハーフジッタイプ(コチラ■)がおススメです。ベースレイヤーとしてだけでなく、フリース等のミドラー替わりとしても活躍してくれますよ!
ACLIMA StreamWool Crew Neck ■
先にご紹介いたしましたHOUDINIと同じ北欧系メーカーのACLIMA。察しが早い方は既に気付いているかもしれませんが、HOUDINI同様のシェイプ(裾、袖長め)となっております。
【163cm 54kg XS/Green Gables】
メリノウール99%、エラスタン1%の生地は伸縮性も持っており、肉厚な生地ながら動きにくさを感じません。生地自体がしっかりしているので肌着と言うより、トレーナー感覚の着心地に近い物があります。
生地構造が非常にユニークで、片面はフラットですが反対面は凹凸型になっており、この凹凸に沢山の空気の層を生地内に作り出し優れた保温力を発揮するようになっています。しかもリバーシブル使用で状況に応じて使用方法を変える事ができます。普段着で肌あたり重視の時はフラット面を肌側に、逆に雪山で写真撮影や真冬の魚釣り等でとにかく温かさが欲しい時は凹凸面を肌側にしたり、と一枚で二通りの使い方が出来ます。
凹凸になると摩擦問題が発生しそうですが、そこもちゃんと対策をしてくれています。パックと擦れやすい肩回りはフラット生地にする事で両面のどちら側でも滑らかに仕上げられています。
また、発汗量の多い脇の下は生地を少し薄くする事で対応してくれています。ただ単純に温かくするのではなく、ちゃんと行動時の快適性も考慮してくれているところがアウトドアブランドの良いところ。
袖口はリブが設けられているので、長めの裾を上からたわませる形にしてあげれば手首回りにボリュームを出してより温かく着る事が出来ます。かなりハイボリュームなベースレイヤーなので、活動量の多いアクティビティーには向いていませんが先に記した雪中での写真撮影やフィッシング、冬のキャンプシーン等におススメですよ。
さて、メリノウールメインのベースレイヤーを2点ご紹介させて頂きましたが、次にご紹介させて頂くベースレイヤーもメリノウールが主素材となります。そうなると聞こえてきそうなのが「自分は寒がりで汗っかきだから、メリノウールじゃ乾きが追い付かないんだー!」…というお声。分かります。冬場でも汗をかいてしまう状況は多々ありますし、ウールでは汗が飽和状態になってしまい汗冷えを感じてしまうこともあります。冬場にメリノウールが良いのは分かるけど、自分の体質(汗多め)には合わないから諦めています…という方!是非こちらのベースレイヤーを試してみてください!
Teton Bros. MOB Wool シリーズ ■
【写真はロングスリーブクルー】
製品名のMOBはMaster Of Bisyuの略。世界でも三本の指に入るウール生地の名産地、日本の尾州(愛知県一宮市、岐阜県羽島市周辺)。その技術を持ってして作り上げられた特別な生地のベースレイヤーがMOBシリーズなのです。
構造はニット状になっており、外から見えるフワフワした生地はメリノウールで作られています。ニット構造であるが故に生地に嵩があり、レイヤリングにより空気を閉じ込めれば高い保温力を発揮し、上から着ている衣服のベンチレーションを開ければニットの隙間を空気が一気通り換気してくれる。温かくも体温調整がしやすいと言う仕様になっています。
また肌面には疎水性素材であるポリプロピレン(以後PPと表記)が使用されています。疎水性であるが故にPPは水分を保持しないのですが、全く水を吸わないわけではなく、繊維にする事で毛細管現象により汗を吸い上げます。肌面へ凸型にPPを出す事で、肌表面の汗がPPに吸い上げられ表側のメリノウールへと移行します。しかし、PP自体は保水性が無いのでドライな状態へを保ってくれるのです。要するに、メッシュ状のドライレイヤーを着た上からメリノウールのベースレイヤーを着た状態を一枚で作り出しているのです。
【163cm 54kg S/Smoky Green 】
ここで重要なのが一枚でドライレイヤーを着た状態を作り出しているという部分。通常であれば、ドライレイヤーとベースレイヤーの二枚重ね着で濡れ戻り対策を講じるのですが、重ね着することにより空気の層が出来ることで暑くなってしまい、より発汗が促されるという結果になってしまうことも。本来であれば、濡れ戻りを防ぐ目的の重ね着が、発汗を促進してしまっては本末転倒。勿論、状況によっては重ね着の保温力がベストとなる場合もあります。しかし、暑がりで汗っかきとなると空気層を作っても、通気性が優れて体温調整がしやすい一枚の方が良いに決まっています。故に、汗っかきだけどウールが着たい方にはMOBシリーズがおススメなのです。
クルー以外にもバラクラバ機能がついたフーディーも展開されています。
フードの後ろには長髪の方に嬉しい束ねた髪を出す為のスリットが設けられています。
また、タイツも展開されており、生地構造は同じなのでハードシェルのベンチレーションを開けた際には、一気にクールダウン出来るので行動中の体温調整に悩んでいる方に是非試して頂きたいアイテムです。
今回はメリノウールの物を主体にご紹介させて頂きましたが化学繊維のヌクヌク系ベースレイヤー(コチラ■)もございますので、また別の機会でご紹介させて頂きます。今週訪れる寒波も日本海側を中心に大雪をもたらしそうです。ウィンタースポーツを楽しむ身としては嬉しいですが、週明けぐらいまで影響が出そうなので、くれぐれもご注意ください。
本日のブログは松下がお届けいたしました。
ショートシノギング~あさげの会~もうすぐ満席です。ご興味のある方はコチラ■からどうぞ