切欠は9月上旬のZEROGRAMのPOP UPイベントだったろうか。はたまたもっと前のイベントであったろうか・・・苦笑
当店ではZEROGRAM始め、INOV8、KAENON等数多のブランドのイベントにセールスとしてお越し頂く、業界の重鎮“川田様”より、『仙塩尾根行こうよ!』とのお誘いであった。
『仙塩尾根!?』恥ずかしながら知らなかったマイナー!?ルートは、南アルプス仙丈ケ岳から間ノ岳方面に連なる稜線。塩見岳まで抜けようとすると、夏に歩いた室堂~折立間(→■)並みかそれ以上に行程を組むのが難しい難ルートであった。
特段体力がある訳でも無い私だが、30代最後の(笑)無雪期アルプスの締めくくりという事で少々ビビりながらも、リスペクトする業界の先輩のお誘いを断る理由などなく、二つ返事で山行を決意した。
10日朝の北沢峠。9時頃仙丈ケ岳へ向け登山スタート。
呼吸を整えながらゆっくり高度を稼ぐ。
視界が開けた6合目。
思いがけず戴いた川田夫人お手製のおにぎりはバリウマでした。
小仙丈。風が吹きガスもしつこい。
小仙丈沢カール。紅葉はまだ先のよう。
途中仙丈小屋で水を補給。
12時半頃頂上着。
最近お決まりの頂上ガス。
風強く体温を奪われるため証拠写真撮影後(笑)、そそくさと目的の仙塩尾根へ。
晴れていれば絶景であろう、岩稜歩きがしばらく続く。
途中風を凌げる岩陰で小休憩。
今回のバックパックは最近お気に入りの“LITEWAY|GRAMLESS PACK ULTRA”(→■)。
ULTRA200はフィールドで多少手荒に扱っても安心の優れた耐摩耗性があり、落ち着いた佇まいも相まって非常に重宝しています。
因みにパッキングウェイトは9kgほど。
13時頃、大仙丈通過。
いつしか樹林帯へ。
さながらOMMのようなフィールドへ。
道が不明瞭という訳ではありませんのでご安心を。
14時50分頃伊那荒倉岳通過。
この辺りから雨が降り始める。
15時15分頃レインウェア装着。
全体的に下り基調で、そこまで激しいアップダウンも少ない樹林帯歩き。
16時頃横川岳通過。
本日の宿、両俣小屋まであと少し。
天気も少し回復した16時半頃両俣小屋への分岐通過。
40分ほど下った所で、本日の目的地、両俣小屋着。
行動時間は8時間程だったが、稜線上で雨風に打たれ、体力は中々消耗しており、ハイライトである2日目の行程(三伏峠までCT約15時間)をこなすのは困難という結論に至り、明日は北沢峠にエスケープする事となった。
11日。快晴の仙丈ケ岳を見ながら北沢峠に向かう。
ここにまたしても自分の計画性の甘さが出てしまったようにも思う。
バスの運行時間が早い夏季に実行していれば、もう一つ先のテント場(熊の平)を目指すことが出来たのではないかとも思うし、初めから悪天候を予測し、初日は林道を歩いて両俣小屋、もしくは熊の平を目指していれば(仙塩尾根は歩けないが)、結果は大きく変わっていただろう。
ともあれ、決して若くは無い!?我々が客観的に今回の計画の成功の可能性を鑑みて冷静に判断出来た事は、今後の登山においても一つ良い経験になったのではと思う。
最後に、今回お誘いいただいた川田様、連休を頂きご迷惑をお掛けしたお客様、メーカー様、他スタッフにこの場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
この体験を基に、益々、商品セレクトや、接客に反映させていきますので、今後ともどうぞ、宜しくお願い申し上げます。
小泉がお送りしました!