holo のmoderate限定アイテム

ギアマニアの間では、既に有名となっている新素材TECHNOFORCE STEEL。帝人フロンティアが4年の歳月をかけて開発した超軽量、超高強度の生地。水に浮く程の軽さでありながらも、理論上はわずか直径10mmで約20tの重さに耐える強度を持つというとんでもない素材。

 

優れたスペックはさることながら、個人的に興味を魅かれたのがその質感。最新の素材でありながらも使い込むと独特のシワ感が出てくる生地は、まるでデニムや革製品のように育てる感覚を楽しめる今までの化学繊維には無かった面白味があるんです。昔のコットン100%のキスリングパックの生地の様な雰囲気がありつつも、化繊維特有の照り感もあって、新旧揃い踏みのような不思議な魅力をもった生地と言えます。

そんなTECHNOFORCE STEELのローンチにmoderateが関わらせて頂いたのが少し前のお話し。色々なご縁があって最新素材のPRに協力させて頂き貴重な体験をさせて頂いたのですが、そこからさらにTECHNOFORCE STEELの新色生地を使った製品を当店限定で販売させて頂く事に。なんともありがたい限りで、監修してくださったholoの谷口氏デザインのパックを2色限定販売となりました。

 

holo×STEEL Backpck ORB L 

 

holoのORBと言えば、ウルトラライトバックパッキングのデザインを継承しつつ使いやすさも考慮されたハイキングパック。どうしても軽さに振り切りすぎると便利機能が削がれてしまい、耐久性も落ちてしまう。反対に使い勝手に振り切って便利機能を満載にするほど重量が増えていく。軽さ、耐久性、利便性。どれも欲しいけど全てを完璧にするのは不可能というのが現実。そこで生地自体をTECHNOFORCE STEELにする事で軽さと耐久性をしっかりと両立。そこにORBの使い勝手を考えた形が加わる事で欲しかった3要素を完璧とまではいかなくても、良いバランスで纏まったパックとなっています。

 


【写真左 ORB/L  右ORB/M  】

デイハイクに丁度よいORB Mは18-22Lの容量で、Lは25~28L。Mと比べると大きく見えますが、山へノンビリしに行くときにはジャストな容量でもあります。

 

個人的に装備を入れるならこんな感じ。シチュエーションとしては低山へハンモックを楽しみに行く時を想定。少し春めいてきて、歩いている時は暖かくてもハンモックに揺られている時は寒さを感じるこの季節。Cloud Blanketをインサレーションとしてもっていき、肩からかけたり、腰巻にしたり、お昼寝する時は掛布団にしたりします。

 

パッキングの時は一番底に入れて、荷物の嵩増しに活用。ORBの大きく開く口は、あれこれ持って楽しむスタイルの低山遊びにはピッタリです。

 

ハンモックは軽さだけを重視するのではなく、広さも重要なのでenoのSuperSubとHelios Ultralight Suspension Systemのセット。重量は合わせて400gと十分軽量です。

 

そして、ハンモックに揺られながら長閑なお茶タイムを過ごす為のセット。EVERNEW BLUENOTEstove set と MAXI Cup with Lid 450ml 、着火のシステムはEXOTAC ポリストライカーを使います。風防はTOAKS Titanium Windscreen でここまでの総重量が約124gに収まっているところに、敢えての陶器が登場です。N/OHの小さな湯呑カップ。持ち運ぶ際には手ぬぐいで巻いてMAXIのCupに入れるとビタビタに収まって割れるのを防いでくれます。荷物は軽いに越したことは無いですが、ハンモックで最高のお茶タイムを楽しむ為には口に当たる物も重要なのです。美味しくお茶を飲むなら陶器。それが最近のマイブームでございます。

 

パックから話がそれてしまいましたが、ORB Lのボトルホルダーは見た目以上に容量があり、出し入れする口の部分が大きく斜めに形取られているのもポイント。物の出し入れがスムーズでありつつも、大きめの物まで収納出来るので旅行中に脱いだ上着やお土産を入れたり、写真の様に縦長のボトルもちゃんと安定して入れる事が出来ます。

 

そして、外面に施されたパイピング(黒い縁取り)もパックの形状を綺麗に出す為に施された物。比較的太めのパイピングになっているので、荷物が少ない時でもパックの形状が保たれてフレームレスの軽量パックにありがちな見た目フニャフニャ状態になりにくくなっています。

 

 

コヨーテもカーキも、TECHNOFORCE STEELの生地感とカラーが相まって、ミリタリー感漂う雰囲気に。使い込み程にシワが刻まれて味が出てくるこのパックは、是非男性にも背負って頂きたいアイテム。デザイン的にもパートナーの方とシェアして頂く事も出来ますので、共用で使用して頂くのもアリだと思います。

個人的にはパッと見は可愛らしく見えるけれど、実は最新素材が使われていて、機能性もしっかりおさえられている。そんなギャップに魅力を感じるパックと言えます。そして、このギャップの魅力をデザインに落とし込めるのは、色々な外遊びを楽しみ、アウトドアだけでない幅広いカルチャーに触れてきた谷口氏だからこそと言えます。服やパック等は細部を見れば見るほど、デザイナーの通ってきたカルチャーを感じられるものであり、そういった部分に気付くと自分の中で製品の価値がグググっと上がっていくんです。

TECHNOFORCE STEELという超テクニカルな生地を使用して、このデザインに仕上がったholo×STEEL Backpck ORB L  は、「人とは違うものが欲しい方」と言うよりは、「物の本質的な良さを理解したうえで使いたい」という方におススメのパックです。

ボトム部分のパイピングの曲線なんて最高ですよ。山パックでこんなカーブ見た事ないですし….と自分の好きポイントを書き出すと止まらなくなるので、より魅力の詳細(超マニアックになります)が知りたい方は店頭で松下へお声かけ下さい。たんまりとお話しさせて頂きます。

 

 

 

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