ノースフェイスの最新テクノロジーが満載に詰め込まれているサミットシリーズ。その名の通り、サミット(山頂)を目指すべく開発されているハイエンドアイテム。今回のブログでは、そのサミットシリーズから登場しているベースレイヤーをご紹介いたします。
THE NORTH FACE Expedition Dry Dot Crew ■
ベースレイヤーに求めらえる機能と言えば汗処理。身体が掻いた汗を素早く吸い上げて乾かす。濡れたままの衣服は身体からどんどん体温を奪ってしまい低体温を招いてしまうことも。昨今ではウール素材が注目されていますが、Expedition Dry Dot Crewはポリエステル100%。ウール素材は汗の匂いがしにくく、濡れ戻りも感じにくい優れた機能を備えていますが、吸水や乾くスピードでは化学繊維が勝ります。このExpedition Dry Dot Crewは、そんな化学繊維が持つ優位性を非常に高いレベルまで押し上げたウェアなのです。
一番の特徴はこのドット状の生地。光に透かすと柄の様に均等にドット形状が並んでいます。もちろん、あからさまに穴が開いている訳ではありません。
普通に置いてみるとこの様に、生地のドット柄が控えめになります。写真右側が表側、写真左側が裏側(肌面)となります。微妙に色味が違うのですが、これは肌面に撥水加工を施したドライ層が配されているから。肌面に撥水加工を施したドライ層を用い、表面は汗を素早く拡散し乾燥させる吸水層で構成したダブルフェイス構造となっているのです。
では、どれだけ機能性が優れているのか。百聞は一見に如かず。今回、このドットフリース生地の凄さを体感して頂けるようにメーカー様より実験キットを頂きました。
こちらのキットはExpedition Dry Dot Crewに使用されている生地をそのまま用いた物。肌面に水を垂らす事で、その水が表側でどのように処理されるかが目で見て分かるようになっています。
まず、肌面側(ドライ層)にスポイトで一滴水を垂らしてみます。ちょっと分かりづらくて申し訳ないのですが、矢印の先端部分の生地が水を通した事によって少し色が変わっているのがお分かり頂けるでしょうか。ちなみに、数滴垂らしてみるとドットとドットを繋ぐライン状の部分にそって水が走っていきます。
そして、クルっとひっくり返して表側を見てみると…..。中心辺りの色味が変わっていますが、何とも分かりにくい。そこで、少し画像に加工を施して色味の違いを分かりやすくしました。
如何でしょうか。中心辺りの色がハッキリと濃くなっています。これは肌面に一滴落とした水分がドット部分から表側に一気に引き上げられ、拡散されているのです。水分が広がるという事は、必然的に空気と触れる面積が広くなり乾くスピードが上がるのです。一滴の範囲と比べると10倍以上の広がり。この吸水拡散性により従来の化学繊維生地よりも各段に速く汗が乾くのです。薄い生地一枚にとてつもない機能性が備わっており、この構造と機能を開発する為にどれだけの時間と労力を費やしたかと思うと脱帽物です。
【モデル身長 約163cm 体重:約55kg Size:S Color:K を着用】
ちなみに、気になる気心地は化学繊維特有のパサつき感も無く肌触りはとても滑らか。発汗量の増えるこれからの時期には非常に重宝しそうです。個人的にはトレーニングやランニングシーンでも使ってみたいところ。汗を大量に掻いて、乾きが追いつかなくなった時でも肌面に撥水層がある事で張り付き感も軽減出来、不快感を抑えてくれるでしょう。
【モデル身長 約163cm 体重:約55kg Size:S Color:PPを着用】
【モデル身長 約163cm 体重:約55kg Size:S Color:MG を着用】
お色は3色入荷しています。着合わせの事を考えると、ブラックかグレーですがパープルは山で映える色目なんですよね。特に岩稜帯の様な場所では非常に格好よく見える。ついついダークトーンになりがちな方は、ぜひ色物にチャレンジしてみて下さい!
本日のブログは松下がお届け致しました。