AXESQUIN 凌 ノラギとハカマスカート

毎週日曜日の21時よりインスタグラムでライブ配信を行っているmoderate_livestoor
気が付けば150回以上の放送をさせて頂いており、その配信中に砂防ダムの話しをさせて頂く事が時々あります。いつから始めたのかは覚えていませんが、山中を凌いでいる時に見つけた砂防ダムに不思議な魅力を感じた事がキッカケ。

ライブ配信の終了間際に「今日の砂防ダム」として色々と砂防ダムをご紹介させて頂いているのですが、今となっては視聴者様から砂防ダムの写真を沢山頂き、そちらをご紹介させて頂いております。

 

新しいものから古いもの。大きなものから小さなもの。砂防ダムと言っても色々なタイプがあり、山の奥深くで佇んでいる様は中々格好良いんです。沢沿いの登山道を歩いていると、ほぼ確実に見かける事があると思うので、一度足を止めてじっくりと眺めてみて下さい。苔が生えて朽ちた砂防ダムにはどこか侘しさを感じたりして意外と良いものですよ。

 


 

さて、砂防ダムの魅力もさることながら、独自の視点でモノ作りをしているAXESQUINの凌より、日本のテイストをふんだんに盛り込んだ魅力的なアイテムをご紹介させて頂きます。

 

AXESQUIN ノラギ

野良仕事をする為の服である野良着。古くから田畑で作業をする際に着られており、機能性が優先で作られてきました。言わば日本独自のワークウェア。そんな野良着を凌らしく、山の服としてリデザインした物がこちらというわけです。

 

山での活動の際に着やすくカッティングしており、汗をかきやすい脇下は空いているので物理的に通気するようになっています。また、パックを背負う際に干渉しやすい肩回りには縫い目が入らない作りで、生地素材も乾きが速い化学繊維を採用。

 

前とめは付いておらず、ループが付けてあるので細引きやカラビナ等で止める事も出来ます。サイドにはダブルジッパーを使ったベンチレーションが付いてい、行動中の体温調整もしやすくなっています。そして、このベンチレーションはノラギを格好良く着る為の機能も備えています。

 

ザックの背負い心地を良くする為に付いている腰ベルト。利点の為に備えつけられているのですが、凌ウェアにとっては着こなしを崩してしまう要素になる場合もあります。

 

この様に腰ベルトがノラギを大きく覆ってしまう事で本来の形が見えなくなってしまいます。そこで、先程のベンチレーションの出番なのです。

 

ベンチレーションに腰ベルトを通す事で、この様に非常にスッキリとした見た目に。ノラギ本来の形がしっかりとでています。凌には独特の美学があります。ただ単純に山を楽しむのではなく、その行程や身に纏うもの、着こなし等々…色々な部分も楽しむのが凌らしさなのです。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:綾織 墨色 を着用】

一見しただけでは、とても山の服とは思えない出で立ちですが、先述した通り野良着は日本独自のワークウェア。素材や形を見直せば山で着れない訳がありません。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:綾織 つぎはぎ を着用】

個人的にはこのクレイジーパターンも非常に好み。奇をてらっての配色では無く、ボロをイメージした作りとなっています。

 

昔の農村部では、反物の生地が貴重で中々手に入りませんでした。そこで端切れを買ってきて穴が開いた衣服を修理して着ていたのです。端切れによって色目や柄が異なるので、永く着た服は自然とクレイジーパターンになっていきます。そういった服は襤褸(ボロ)と呼ばれており、ビンテージマニアの間で非常に人気となっています。そんな日本特有の文化背景も取り込んだ作り込みとなっているのです。

 

さらに、ノラギには生地の種類が2種類登場しています。写真手前の縦縞と、奥の綾織りで生地の作りが異なります。縦縞は薄手のソフトシェルとなっている為、通気度8.1cm3/cm2・sとなっており、奥の綾織りはジーンズやチノパン等に用いられている織り方で通気度14.6cm3/cm2・sと縦縞よりも通気度が高めです。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:S  Color:縦縞 褐色 を着用】

気心地の柔らかさは綾織りが勝り、生地の張り感と防風性は縦縞が勝る。甲乙つけがたいところではありますが、生地を触った時の感触が結構異なるので機能性よりも、気心地の好みで選んであげて良いと思います。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:55kg  Size:M  Color:縦縞 消炭色 を着用】

サイズに関しては、体温調整がしやすいように袖丈が短めで手首が出るようになっています。私の体格でMサイズを着ると袖丈が丁度になるぐらい。私は山での体温調整を優先して手首が出るSサイズを購入しました。実際に山で着ていて感じるのは、完全にクローズドしない服がここまで快適なのか…という事。襟回りは開いていますし、袖口もすぼまってない。脇下も空いている。全くもって閉じていないのがノラギの特徴なんです。

 

前面もループに紐等を付けなければ開いた状態で歩けるので、予想以上に体温調整がしやすい。これからの暖かい季節には自転車でも丁度良いと思います。ウィンドシェルの様にバシっと風を止めず、胸元から風が入るので気持ちよくサイクリングが楽しめます。

 

 

そして、ノラギに合わせているのが凌の代名詞となっているハカマスカート。こちらも、登場から数年間、私も愛用させて頂いているお気に入りアイテム。スカートなので衣服内の空気は常に入れ替わり、蒸れを最大限に抑える事が出来ます。寒い時期はロングパンツの上から重ねて頂き、これからの暖かい時期は下着の上からスカートとして穿く。(特に男性の皆様に試して頂きたい。この上なく快適です。)

 

前後に60cmのプリーツがついているので、足上げも問題無し。ご注意頂きたいのは、急登を登る時。前裾を踏んでしまいそうになるので、その際は上品に裾を手で持ち上げて下さい。

 

ハカマスカート好きな私がハカマ布教活動を始めて数年が経ちました。店頭では多くの女性の方にお求め頂いておりますが、じわりじわりと男性陣も増えてきております。実は、ちょっと気になっているけど、中々一歩が踏み出せないんだよねぇ…という方。ご安心下さい。ハカマスカートを始めて穿かれる男性は皆同じ気持ちです。笑

その不安感を持ちながら穿いた瞬間に「あれ…想像以上に良いぞ…。」となってしまうのです。(私もそうでした。)

 

ここ最近のマイブームは、ハカマスカートを横にグルっと回して、よりスカート感をだした穿き方。女性の方が普段穿かれる時におススメの穿き方なのですが、ポケットがフロントに来るので意外と便利なんです。

砂防ダムから始まり、ノラギ、ハカマスカートと癖強めの内容となりました今回のブログ。途中で諦めずに最後までお読み頂いた皆様。ありがとうございます。ご興味ございましたら、是非店頭で私へ一声かけて下さい。全力で背中押します!笑

本日のブログは松下がお届けいたしました。

PS. ハカマスカートを穿いて東京へ出張に行ったら修学旅行生達に「あの人スカート穿いてない!?」「え?うそ!?本当だ!!」「いや、違うよ!あれハカマだよ!!」とヒソヒソ話をされたのは、ここだけの話し。

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