東海地方は早くも梅雨明けの兆しが見え始めています。当たり前のことかもしれませんが、去年の夏シーズンから丸々一年も立っているため、ここ数日のように気温が一気に上がり始めて、ようやく夏の暑さを思い出します。かといって、今の時期でも急に日が陰ったり、稜線で冷たい風が吹けば体温を奪われることもあるため油断はできません。
ここ最近、当店moderateに来ていただくお客様の中には、夏山の準備でザックやテント、レインウェアは揃っているけど、なにか便利なアイテムを買い足しておきたいという方が増えています。そこで、OMMのアイテムなら今の装備に一つプラスする場合に、軽量かつ快適さを感じやすいため、今回はいくつかご紹介させていただきます。
この記事の概略として
Sonic jacket ■ 超軽量ウィンドシェル。お守り代わりに携行できます。
Sサイズで50gと超軽量なウィンドシェルです。襟のポケットにパッカブルできるこのジャケットは、当店のウィンドシェルの中でも特に軽いアイテムです。
通年、常にお守り代わりにザックの中に入れておけるため、重さを気にしてウィンドシェルを持っていくかどうか、悩む必要がなくなります。
その軽さの秘密は使用している生地にあります。OMMの生地、PointZeroは光にかざせば透けてしまうほどの薄さです。店頭でお手にとって頂いた際に、生地の薄さに驚かれる方も見える程です。
ただ、生地の構造が格子状のリップストップになっているため、薄さに対して強度は充分確保されているのでご安心ください。
その他にも、袖口はサムホール仕様で手首までカバーしてくれる造りながら、ベルクロを廃しているため軽量化に繋がっていたりと細かい工夫で、軽さと収納時のコンパクトさを確保しています。
フードを廃したジャケットタイプのため、その分も軽量化されています。
フードありのウィンドシェルの場合、被らずににバタバタさせていると、意外と肩が凝っていることもありますよね。このモデルはフードがないことで、風に吹かれ続けてもバタつきを気にせず済みます。
それでもやっぱりフードが欲しい方や、ずっと長く着続けるシーンで着用するなら、次にご紹介するBreez Hoodがおすすめになります。
(トレランザックや、軽量ザックなら腰の反射ロゴが視認できます)
Breez Hood ■ ストレッチ性が高く動きやすい。ずっと着続けてもストレスフリー。
重量も110gと、一般的な軽量ウィンドシェルと比較しても充分軽いアイテムになります。ただ、その生地のストレッチ性から、超軽量なソフトシェルという表現が良いかもしれません。
このモデルはベースレイヤーよりも防風性に優れ、一般的なウィンドシェルよりも着心地がよく通気性も高いため、両者のいいとこ取りをしたような薄手のソフトシェル生地です。そのため、今のシーズンはベースレイヤーの上に着れば使い勝手がよく、秋冬シーズンならその上から何かを着る、ミドルレイヤーのような使い方も可能です。
また、ストレッチ性が非常に高いのも大きな特徴です。よく伸び、肌触りもサラサラとしており、ずっと着続けてもベタつきを気にせずにすみます。フロントにはジッパーがないプルオーバータイプのため、喉元やお腹周りのストレスも感じることがなくなります。稜線で風に吹かれたり、朝晩の気温が低いときならずっと着続けても快適なため、脱ぎ着の少ないシーンで特に活躍するモデルになります。日帰りの長時間の山行なら、一日中着ていても不快感はあまり感じません。
また、紫外線に対してはUPF 30+と、ある程度のUVプロテクションが備わっているため、日除けをお探しの方にもおすすめできます。
(胸のロゴはリフレクターになっています)
このモデルは名前の通り、フードの使い勝手がとにかく良いのが特徴です。コードやベルクロはありませんが、風や日差しに対してすぐにぱっと被ってもフィットしてくれます。
生地のストレッチ性はフードを被った状態でも生かされるため、首を動かしてもズレることはなく、フードの擦れるガサガサした音もなりません。
また、この後ご紹介する帽子と組み合わせれば、日差し対策は万全です。
キャップ、アームカバー、小物も粒ぞろいです。
Breeze Cap ■
(このモデルもUPF30と、ある程度の日差し対策になります)
これからの時期の日差しの強い稜線を歩くなら、やっぱり帽子は必要になることが多いと思います。わずか20gのキャップですが、被り心地、ツバの使い勝手が良いモデルです。
生地が薄く、ヘルメットの下に被った際に干渉しないのもポイントです。これからアルプスなど高山域に行く計画を立てられている方には特におすすめできます。
Swift Arm Warmers ■
ノースリーブや半袖のベースレイヤーとの組み合わせで、アームウォーマー、アームカバーは非常に役に立ちます。
こちらも30gと軽量ながら、ポケットやポーチに忍ばせておけば、必要なときにすばやく体温調整ができる便利なアイテムです。
また、ウィンドシェルより手軽に着脱ができるため、より細かく体温調節が可能です。
手の甲、手のひらもカバーしてくれるサムホール付きで、つけた上からウィンドシェルやレインウェアを羽織っても袖通しが非常に楽です。
(二の腕部分にはシリコンの滑り止め付き)
今年のアルプスの為にどれか一つ、もしくは組み合わせで、お持ちの装備に加えてみてはいかがでしょうか。
投稿者:井戸田