NORRONA のバックパック。

ここ数年で認知度がさらに上がってきている北欧生まれのアウトドアメーカーNORRONA。「最高の技術を追求し、究極のパフォーマンスを発揮する製品を世に送り出す」というブランド哲学を定めているだけあって、質実剛健なモノ造りをしているイメージが強く、中には軽量化を考慮しているアイテムもありますが、求められる強度は落とさない、独自の視点で作られているものが多いように感じます。

その独特な視点を持ってモノ造りが行われているのはなぜか。それは、多様なアウトドア遊びをカバーしているからです。

この動画に出てくるように、雪山でのアルパインクライミングやBCスキー・スノーボード、マウンテンバイクにトレイルランニング。果てには北極圏等の極地の探検まで。幅広い分野で使用出来るウェアやギアを造っているからこそ、世の中のムーブメントに合わせ過ぎない実直なモノ造りが続けられていると言えます。

本日のブログでは、そんなNORRONAのバックパックをご紹介させて頂きます。

 

NORRONA trollveggen 40L dri Pack

真っ黒なボディーと正面に刺繍であしらわれたブランドロゴ。このパックを最初に見た時に思ったのは、単純に「格好良い。」ということ。サイドにボトルホルダー等は無く、アルパインパック特有のシンプルな構造にマットな生地感。カラーリングもワントーンで統一されており、余分な要素が無いんです。

 

背面側も至ってシンプル。腰回りは少し太めのウェストストラップ(取り外し可能)のみで、フォーム材が入った腰ベルト等は付いていません。背中の快適性を考慮したメッシュパネルも無し。真夏に背負えば背中は汗でベタベタになる事でしょう。でも、trollveggen 40L dri Packはそれで良いのです。むしろ、そこが良いのです。極限にまでシンプルな構造。故に使用用途が広がるのです。

 

荷室の造りもストレートな一気室。中に小物を入れるジッパーポケットが一つ配されていますが、他の収納スペースはありません。

 

しかし、アイテム名に入っている「dri」の文字は伊達や酔狂で付いているのではありません。PUコーティングが施された320D 100% RECYCLED NYLONにはしっかりとシーム処理が施されており、高い防水性を備えています。

 

さらに独特なのがショルダーストラップ。本来、ショルダーストラップはパック本体と縫い付けられているのものです。

 

しかし、trollveggen 40L dri Packは末端が簡単に取り外せるようになっています。取り外す際には特別な道具が必要なわけではなく、対して力も必要ありません。

 

末端を外す事によってショルダーベルトが綺麗にたためるので、ダッフルパックの様にスッキリとした見た目にまります。この状態にするとSUPやパックラフト、カヌー等へ積載する時に非常に便利。引っ掛かるポイントを減らす事が出来、荷物をよりフラットにする事が出来ます。MYSTERY RANCHのTERRAFRAMEの様な後乗せ積載が出来るパックへ搭載する際にも役立ちます。

 

ロール トップ型のメイン開口部は荷物の量に応じて2パターンでの使用が可能。また、センタートップの コンプレッション用のストラップは開口部を固定し、ロープを運ぶ際にも使用 できます。前面に2つのアイスアックスアタッチメントと、サイドに4つの圧縮ストラップが 配されており、サイドストラップは取り外す事も出来るので、もしもの緊急事態の際にはサイドストラップを外して止血帯として使用する事も出来ます。

 

320Dの生地を使用しながらもパック本体の重量は720 gに抑えられているので、アルパインや沢登、登山にツーリングキャンプ等々….マルチに使える一本をお探しの方におススメなアイテムです。また、見た目的にも「山パック感」が少ないのでバスや電車の中で背負っていても違和感が少なく、ご旅行シーンでも。

 

 

norrona 15L Pack

norrona 20L Pack

通説では日帰り登山には25ℓ程度のパックが良いとされていいます。しかし、ちょっと近場の山へ遊びに行くとや、午前中だけ軽くハイキングへ行くとき。そんな時には25ℓでも持て余してしまう事がありませんか?ましてや登山を長く続けているとパックに入れる道具はどんどん減っていったり、小型化されていきます。そんな時に丁度良いのがこの15ℓや20ℓのサイズ感なのです。

 

主な仕様はどちらも同様で、ジッパー式のメイン気室にはハイドレーションポケットを搭載。自転車シーンでの使用も考えられており、グローブをしたままでも掴みやすいようジッパータブは少し大きめになっています。

 

正面にはサングラスや行動食をいれておくのに丁度よいサイズのジッパー式小物ポケットを搭載。外側にはストレッチ性の生地を用いた大き目のポケットもあるので、ウィンドシェル等を入れておく事が出来ます。また、容量は少ないながらもサイドコンプレッションのコードが上下に付いているので、パック内での荷物揺れもしっかり抑制出来ます。

 

背面にはメッシュ状の凹凸素材が用いられており、通気性をしっかり確保しています。ショルダーベルトや腰ベルトのフォーム材も肉抜き加工が施されており、通気性の向上を図ると共に軽量化にも一役かっています。

 

個人的に驚いたのが、この容量でアックスホルダーが備わっているところ。雪山をハイペースで行動する時や、逆にノンビリと中腹域までを歩いて帰って来る時にはこれぐらいの容量でも対応出来てしまいます。勿論、雪山での装備は技量や対応力によって大きく変わりますのでご注意下さい。

 

さらに面白かったのが、アックスを通すリングコードの根本に2本の小さなリングコードが付いていました。これはストックを取り付ける用のもので、うっかり見落としてしまいそうなぐらいヒッソリと付いています。こういった、非常に小さいながらもj部分への拘りがNORRONAらしいところでもあります。

比較的、雪山シーンでのイメージが強いNORRONAですが夏山で使えるアイテムもいくつか取り揃えておりますので、気になる方は、是非ご覧ください。(コチラ■)

本日のブログは、気温の上昇に身体が付いていけていない松下がお届け致しました。

 

 

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