デイハイクの標準的なパックサイズと言えば25ℓ程度が通説となっています。でも、日帰りで近場の低山へ遊びに行く際、軽く歩いて午前中だけで帰ってくる時やピークハント目的では無く、コーヒーを淹れてノンビリしに行くだけの時等は25ℓでも持て余してしまうことも。10ℓ代や20ℓ前半ぐらいのパックが丁度良いのだけど、そのサイズ感になると「走る系」のパックが殆ど。サイズ的には丁度良いのだけど、自分のスタイルには合わないし…とお悩みの方におススメのパックが登場しました!
patagonia Altvia Pack 14L ■
ありそうで中々ない。14ℓのハイキングパック。重量は約477gと軽さに特化している訳ではないので、比較的しっかりした作り。メインの生地にはリサイクルナイロンを使用しているので取り回しに気を遣う事もありません。「今日は天気良さそうだし、少し山を歩いてみよう!」と思い立ったら必需品だけをポイポイっと詰めて出発。半日だけノンビリ歩いて帰って来る。そんな時に丁度良いサイズ感と言えます。
造りは至ってシンプル。腰ベルトは無く、ショルダーベルトと胸元を止めるチェストストラップのみ。パックの容量が少ないので、必要の無い機能は省かれています。
背面部は非常に細かいメッシュ仕様となっており、本体から少し浮かせる事で通気性を確保しています。
ショルダーストラップも肉抜き構造になっているので通気性はバッチリ。シンプルながらも欲しい機能はしっかりと備えてくれているのです。
パック上部には小物入れのポケットがあり、鍵を付けておくためのストラップ付。
本体のメインコンパートメントは横方向に大きく開くので荷物の出し入れもストレス無く行えます。
サイドのボトルポケットは下に向かって広がっている形状なので、ウィンドシェル等の衣服類も詰め込みやすくストレッチメッシュを使用しているのでグイグイ物が押し込めます。グローブやネックウォーマー、アームカバー等の体温を微調整する為のアイテムを収納しておくのに便利なサイズ感。
パック底部に隠されているポケットにはレインカバーが収納されています。10ℓ代のレインカバーは中々売っていないので付属しているのは嬉しいポイント。
鮮やかなブルーで「patagonia」のロゴ入り。パック本体とは連結されているので、風で飛ばされて紛失してしまうこともありません。連結部分は簡単に取り外しは可能なので別々で干したり洗う事も可能です。
通り雨に遭遇してレインカバーを少しだけ使用した後は、この様にパック外側のドローコードを上手く使ってあげて下さい。このまま歩いていればレインカバーの水切りが簡単に出来ます。濡れたまま収納すると、収納ポケットの中がベタベタになってしまうので、パック本体の特徴を上手く活用してあげましょう。
14ℓも良いけれど、ガスバーナーも入れたり、食べ物も入れたりしてもう少し容量が欲しい…という方!ありますよ!もう少し容量が多くて、持て余さないぐらいの丁度良いサイズが!
patagonia Altvia Pack 22L ■
25ℓの少し手前、22ℓという絶妙な容量。軽量系のレインウェアや、エマージェンシーキット、アルコールストーブにクッカー類、コンパクトなハンモックも持って行こう。それぐらいの装備にはベストと言える選択肢。特にこれからの季節、低山域では暖かく過ごしやすい気候になってくるので衣類の量を減らす事が出来ます。いきなり10ℓ代のパックは荷物が詰められるか不安…という方にもチャレンジしやすい容量。
基本的な構造は14ℓのモデルと変わらないのですが、22ℓのモデルにはフロントに大き目のポケットが付きます。
それに加え、腰ベルトも。しっかり腰で背負うタイプでは無く、あくまでも揺れを抑える為の物。なので、しっかりと骨盤に合わせて背負わなくても大丈夫。ウェスト回りで固定してあげれば十分ブレを抑えてくれます。
この腰ベルトも肉抜き加工が施されているので、通気性も良く体温が籠ってしまうのを防いでくれます。もちろん、22ℓにもレインカバーは付属しているので後から買い足す必要もありません。
【写真左:14ℓ 写真右:22ℓ】
背負った際の見た目は殆ど変わりません。22ℓの方が少し厚みと横幅が出る程度。金属フレームは搭載されていませんが、背面に柔らかいパネルが備わっているので、極端に硬かったり、尖った物を背面近くに入れない限り背中に荷物のゴツゴツ感が伝わってくる心配も無し。デザインもpatagoniaらしい癖の少ない見た目なので様々なウェアスタイルに馴染みます。
桜も散って、気温がドンドン上がって行くこれからの季節。少し小さいパックで足取り軽く山を歩いてみませんか。丁度良いサイズ感のパックをお探しの方は、是非patagoniaのAltvia Pack■を試してみて下さい。
本日のブログは松下がお届けしました。