どの様な分野においても最新の技術を満載したアイテムは、使い勝手良くて非常に便利。私が使用している山道具の中にもそういった最新の技術が盛り込まれている物が沢山あります。でも、ここ最近「古い」という物や事に心惹かれるんです。少し前にブログでご紹介させて頂いた藤原岳大スキー場もそうですが、遊びの歴史にも興味津々。そして、最近見つけたのがコチラ。
昭和30年代の菅平スキー場の様子。服も道具も現在とは違い、とてもクラシックなスタイル。でも不思議と新しくも見えるんです。きっと自分が知らないスタイルだから。クラシックな要素も取り入れて、自分なりの新しい山のスタイルを見つけたいと思っている今日この頃。
そして、本日ご紹介させて頂くのはクラシック雰囲気満載のアイテム。
Bushcraft Inc チャーロープホルダー ■
ニョロっと紐が付いたコチラの道具。簡単に言うと着火ツールです。ただ、ライターの様に炎が上がる訳ではなくファイヤーストライカーの様にバっと火花が大きく出る訳でもありません。
本体サイズ約7cmと手の中に納まるサイズで、ガスもオイルも使用しないシンプルなアイテム。合金で出来ているボディーがクラシックな風合いを出しており、男心を擽る見た目。
使い方は至ってシンプル。先端のボールキャップを引っ張ると先端からロープが顔を出します。必要な分だけロープを引っ張り出したらフリントホイールを親指で回して火花を飛ばします。
すると、この様にロープに火種が出来るのです。最初は数回火花を飛ばしてあげる必要がありますが、一度ロープが炭化すれば二回目以降は簡単に着火できます。この火種を使って焚き火をしたり、タバコや花火に火を付けたりと様々な物への着火に使えます。
消化の際は、ロープを下から引きます。すると先端のボールキャップが蓋をするので、酸欠で消化されるという仕組み。念のため、ちゃんと消化出来ているか確認は必要ですが着火方法がシンプルな分、消化方法も非常にシンプル。
構造も単純で、火花を飛ばすパーツはこれだけ。消費するパーツである石は交換用が販売されているので長く使って頂けます。
先端のボールキャップもフックでロープにかかっているだけのシンプル構造。火口が短くなってきたらフックの場所を付け替えるだけ。道具や工具は必要ない簡単な操作で済みます。
ロープは約42cmと結構な長さがあり、こちらも交換用ロープが販売されているので限界まで使った新しい物に変えてあげて下さい。
着火するのであれば、もっと速く簡単に済ませられる道具は沢山あります。でも、大事なのは「過程を楽しむ」という事。私は、木を使って摩擦熱で火を起こした事もあります。とても大変で、時間もかかりました。でも、その過程を経て手に入れた炎に対して「ありがたみ」を感じ、火起こし自体が楽しかったのです。便利な道具に囲まれているとついつい忘れてしまう感覚だと思います。不便を楽しむ。その為の道具がチャーロープホルダーなのです。
道具選びに大切なのは、使っていてワクワクする事。店頭にお試し頂けるサンプルも用意しております。ご興味ある方は、一度触ってみて下さい。
本日のブログは松下がお届けしました。