自分がトレランを始めたのはいつ頃だろうか。記憶を遡っていくと、確か高校1年生の夏。当時スキー部に所属してクロスカントリースキーに打ち込んでいた時。夏の合宿で1週間弱、野沢温泉へ行った。その時に現地のコーチから「山に走りに行く」という事を告げられそのまま山へ。ゲレンデを通る周回コースを走ったのが始まり。キツイし、滑るし、足も心臓も限界まで追い込まれ翌日は驚く程の筋肉痛に見舞われた。

 

 

合宿後も春と秋には部でトレーニングの為の御在所登山があり、「登山」と言いつつもかなりのハイペースで殆ど走りに近い。当時は「走らされている」感が強く、とても楽しめたものじゃなかった。「トレラン」なんて言葉すら知らない。ただ罰ゲームのようなトレーニングとしか思っていなかったけど、大学生時代にノースフェイスでアルバイトを始めた事をキッカケに「トレラン」、「山岳マラソン」という競技を知り自主的に走るようになった。そして、この世界を知れば知るほど面白いカルチャーが存在していてドップリと浸かって今がある。

 


 

何かを始めるキッカケは人それぞれ。当店にも「トレランを始めたい!」というお客様に沢山ご来店頂きます。今回のブログではそんな方々へ、トレランを始める際に必要なアイテム(パンツ&ベースレイヤー)についてご紹介させて頂きます。

 

【パンツのお話し】

多くの方からご質問を頂くのが「ロード用のパンツじゃだめなの?」、「トレラン用のパンツがあるの?」という内容。正直、ロードランニング用のパンツでもトレイルは走れます。でも、トレラン用パンツの方が便利な点があるのです。

 

 


【写真はARC’TERYX Soleus Short

まずはポケット。トレランパンツには腰回りに小物類を収納出来るポケットが付いている物が多くあります。ジッパー付きポケットは激しいランニングの最中に中の物が落ちてしまう心配もないのでセキュリティポケットとして使えます。

 

 


【写真はTHE NORTH FACE Flyweight Speed Shorts

中にはジャケット等のアウターを収納出来る仕様の物も。山中では谷道と尾根道、木々の生え方等で日光や風の影響を受けやすくなります。その為、ウィンドシェル等を脱ぎ着して体温調整をする必要があるのです。素早くかつ容易に脱ぎ着が出来るよう工夫された作りと言えます。

 

 


【写真はTHE NORTH FACE Flyweight Speed Shorts

股下にガゼットが入っている物が多いのもトレランパンツの特徴の一つ。また、写真のモデルの様に長距離を走った際の擦れ対策として身体に触れやすい裾等の縫製部分が圧着仕様になっている物もあります。

 

 


【写真はpatagonia Strider Pro Running Shorts 5in】

そして、パンツ自体が立体裁断になっており腰やお尻回りの形に合わせて生地が形作られています。

 

 

この形状によって大きな段差を乗り越える際に高く足を上げても動きにくさを感じたり、生地の張りを感じにくくなっているのです。ロードランニングでは大きく足を上げる事はまず無いのでトレイル独特の動きと言えます。

 

 

【トップス(ベースレイヤー)のお話し】


【写真はARC’TERYX Motus Crew SS

ロードランウェアと同じく、汗を速く吸い上げて乾かす吸汗速乾性に優れた素材が一般的。しかし、その基本的な機能は抑えながらも各メーカーが山での使用を考えた機能を加えてくれています。

 

 

ARC’TERYX Motus Crew SS にはポリエステルと撥水ポリエステルが交互に使用されている為、写真の様に汗を横方向に広げます。こうする事により重力に汗が引っ張られて腰回りに汗が溜まるのを防ぐ仕様となっているのです。

 

 

THE NORTH FACEのS/S FLASHDRY RACING CREWは肌面には疎水性素材(水分を含まない素材)のポリプロピレン、外側にポリエステルを配する事で汗冷えと生地の貼り付きを防ぐ作り。この様に機能面で特徴的な物が多いのもトレランウェアならでは。

 

 

また、patagoniaのCapilene Cool Trail Shirt の様にパッとみコットンに見える生地もあります。機能性が飛びぬけた尖ったウェアも良いけれど、ちょっと力の抜けた感じでラフに着こなして走りたい。そんな使い方が出来るウェア。この感覚はトレイルランナー独特の価値観かもしれません。

 

 


【写真はARC’TERYX Motus Crew SS

トレランではバックパックを背負って走るのでそこも考慮された作りになっています。写真の白丸部分の縫製にご注目。普通の服では方の頂点部分に縫製が来るのですが、それではザックの加重によって縫製部が擦れて肌が痛くなってしう。それを防ぐ為に縫い目をずらしているのです。

「山を走る」と言うとハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、探してみると身近な所にトレイルは隠れています。大きな公園や街中の林道等、アクセスし易い場所も意外とあるんです。初めてのトレイルランニングはそういった場所で初めても良いと思います。

本日のブログは、久しぶりにクライミングジムに言ったら脇腹を痛めてしまった松下がお届けしました。

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