この時期になるとアルプスでの使用を視野に入れたテントをお探しの方が増えてきます。
皆さん思い思いの理想があるようで、“重量は1kg以内”、“自立式で設営が楽なやつ”、“ダブルウォールで結露しにくいやつ”、“基本1人で使うけど2人でもOKなやつ”など様々。
そんなご要望を高次元でほぼほぼ(笑)実現しているヤツ、発見しました!
“big agnes/フライクリークUL2EX”⇒■
big agnesの山岳用テントで最もメジャーなモデル。
自立はするけど後部の2か所をペグダウンしないと完全な形にはならない、正に“ほぼ”自立式のユニークなテント。
商品名の最後に日本別注の証である“EX”が付くことで、通常モデルはインナーテントの上半分くらいがハーフメッシュ仕様なのに対し、EX仕様はテント後部のわずかな箇所以外は全て生地で覆われています。
これによりインナーテントへの空気の流入を抑え、高山帯でも使えるよう保温性能の向上が図られています。
フレームに吊り下げ式の本体は、設営してみると改めてその楽さに感動します。
フライの取り付けも簡単。
フライと本体の3ヶ所ずつに付いたバックルを、色を合わせて留めるだけで、判りづらい被せる向きを素早くセット可能。
設営の楽さは自立式テントとそん色ありません。
また4か所ほどフライの内側にフックが付いており、インナーテントのストラップに引っ掛けることで、フライをペグダウンした際にインナーテントも一緒に引っ張られ、広い居住空間を生み出します。
インナーテントの入り口はメッシュとナイロンの2重構造で、テント内部からメッシュへの切り替えが出来、細かい換気量の設定が可能です。
結露はというと、換気量の調整が細かく可能なのと、ダブルウォールの効果で、しにくい方ではないかと考えられます。
個人的にはさほど気にしないので、割り切ることをおススメしますが。(笑)
最後に重量ですが、本体のみでなんと972g!!
因みに付属のペグ11本とペグケースの重量が合わせて127gでしたので、ここを切り詰めれば限りなく1kgに近い重量の2人用テントとなるわけです。
居住スペース的には中で2人が座って向かい合うのは多少窮屈かもしれませんが、出来ないことはなさそうです。
寝る分には全く問題なし。
頭側がエントリーとなるので、比較的パートナーの眠りを邪魔せず出入り可能です。
前室は短辺側ということもあり決して広いとは言えませんが、靴を置いたり、簡単な湯沸かしをする程度なら十分なスペースです。
ソロテントと考えても1キロちょっとという重量は十分な軽さですが、これで2人いけるのは大きなアドバンテージになるかと思います!
いや~、やっぱりいいテントです。
やっぱり気密性の高いテントが好きな小泉がお送りしました!