moderateのオリジナルブランド「Gradation(グラデーション)」と商品について

ご無沙汰しております、moderateの飯田です。

約半年ぐらいBLOGにはほぼ登場しておらず、インスタもたまに顔を出す程度、お客様から時々「退職したのかと思ってました。」って、言われることも。(笑)
まだまだ、バリバリに在職中で、むしろ日々フルスロットルで毎日を楽しんでいます。

 

 

moderateのオリジナルブランド「Gradation(グラデーション)」と商品について

さて、インスタやオンラインショップをご覧頂いている方の中には既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年の2月下旬頃より、moderateの新しいプロジェクトとしてオリジナルブランド「Gradation(グラデーション)」がスタートしております。


オリジナルについて考える。

自分達が欲しいと思えるモノを作りたい。

 おそらく小売業を商いとしていれば誰しもが思うこと。ただそれは、自分達の利益だけを追求する為にコピー商品のようなモノを安価に作り、これまでのカルチャーを作り上げた先人の方々やフィールドへのリスペクトもなく、ただただ市場を”流行り”だけで捉えて参入。それは、まるで窃盗のようなモノで、土足で市場という自宅に上がり込んでは、荒らすだけ荒らし自分の欲しいモノだけを搾取し、盗るモノが無くなったら(流行りが過ぎたら)どっかへ行ってしまう。こんなスタンスで作られる、作る側だけしかメリットがないようなオリジナルもある。勿論、これ以外に、しっかりと先人やカルチャーの為に使命感を持って作られるオリジナルもあり、オリジナルを作るというだけでも、色々なスタンスがあると思っている。

 僕達moderateは、お陰様で多くのブランドと多くのお客様によってここまで成長する事が出来た。だから、これまでもこれからもセレクトショップとしての立ち位置は変わらないと思う。そして、僕達のアクション1つ1つが、お客様やブランドの為になり、結果的にカルチャーが育つ為の糧になればと常に考えている。だから、セレクトショップのmoderateとしてだけ考えれば、お店のオリジナルブランドは要らないと思う。

これが数年前までの僕の頭の中の考えだった。

 

 オリジナルブランドを作る暇があったら、メーカーさんに現場の声をフィードバックし、逆にお客さんとフィールドで一緒に遊ぶことが大切だと思っていたから。そんな思いがあったから、メーカーさんにも色々とフィードバックさせて頂き、これまで商品化されたアイテムもあれば、何かのアイデアになったモノもあると思う。一方で、少ないスタッフにも関わらず、出来る限りのフィールドイベントを行いお客様と一緒に遊ぶことも出来るようになってきた。

そんなスタイルと考えでmoderateは動き、そして、数年が経った今、色々と環境が変化してきた。

 

 一方で、アウトドアの遊び方やスタイル等、それらへの関わり方も含め随分とカルチャーはずいぶn細分化された。自分たちの好きを追い求めて、より好きなカルチャーにハマりライフスタイルになっていく人やその様子を、プレイヤーとしても販売等でカルチャーに携わる身として見ていても、とても心地よく、僕も一緒になって楽しんでいた。ただ残念な事に、好きが深まりだすと、時に自分達の価値観がだけが正義になってしまったり、同じ価値観にハマらない人達はダサイとか言ったような表現や見方をするような人達も出来た。そして気がつけば、それまでそこには無かったデコボコのような変な優越や対立的なモノが生まれ、僕はそれに違和感を感じた。勿論、この感覚にすら僕は決して悪いとは言わない。モノの見方や考え方や感じ方は自由だから。ただ、相手を其々が其々の文脈で理解する事はとても大切だと思っている。

 でも、この対立ってなんなんだろう。

僕達は、生活の一部として自然の中に遊びに行く。

時に、自分にチャレンジするようにスピーディーに動く事にフォーカスし、時に、時間を楽しむようにゆっくりと歩く。

1グラムでも軽くする為に、身体に詰め込んだ経験とアイデアで渾身の軽い装備を背負う時もあれば、何も考えずに持って行きたいアイテムを背負いたいBAGに詰め込み、気楽さの分だ荷物が重たくなり歩くこともある。

有名なブランドでビシッと身を整える事もあれば、作り手の想いを身に纏って楽しむことだって大好きだ。

実際にやっている事は、このような変化を楽しんでいる感じで、そこには境界線なんてなくて、物事を多角的かつ多層的に捉えて考えれば皆がもっと楽しいのに。だから、あのスタイルがイケていて、あのスタイルがダサイとか無い。

違った言い方をすれば、1つモノだけで存在等を区別する事が出来ない。ただ、もう1つのモノが現れると、其々の違いを認識出来る事で差分が生まれて、其々の存在そのものが分かるようになる。其々が其々の存在を認め合うだけの差分なのに、何故か、そこに対立する構造みたいな考え方を作るんだろうか? そんな対立なんて全くもって不必要なのに。僕達は、そのような対立で優越を付ける為に自然の中に行っている分けではない、自然の中では、どんなスタイルだろうが、その自然は平等に向き合ってくれる、それは、時に優しく時に厳しく。

 

誰もが決められない、この「未決定の境界線」をもっと楽しむ事が出来たらないいのに

こんな事を思ったのが、2023年の霜が降り始める前の頃だった。(→■)

その時に、頭の片隅に閉まっておいた「オリジナルブランドについて」の考え方を見直してみた。そして、ここまで書いた事を含めた感覚で、もっと広いモノの捉えたkたブランドって出来ないだろうかと思った。

 


Gradationとは

ありきたりかもしれないけど、山でも街でも着れるモノを作りたいと思った。

自分達が欲しいと思えるモノを作りたい。

そして、一番近くに居てくれるお客様が、僕達にとってのアスリートだから、そのお客様の声や気持ちをカタチにしたかった。

最後に、moderateらしくを忘れず。

それらと、先に書いた考えを表現する為の1つとして、オリジナルブランド「Gradation」を始める事にした。

 


ブランドからのメッセージ

どのタイミングで見つめるのか。

どの視点から見るのか。

何も変わらないと感じたあの時は、確実にこの瞬間に繋がり、感じることが出来る今が、その先の想像を掻き立てる。

物事には多面性がある。

光が影によってその存在を認識できるように、ひとつの側面だけでは何もわからず、其々の存在を認識することで、多面性に気づくことができる。

私たちは常に、相対性のグラデーションの中で生きている。

だからこそ、相対するものやその多面性を知り、その差分を感じ、楽しもう。

それは、物も、事も、感情も、時間でさえも。

 


ロゴに込めた思い

 

 

「このロゴって山の稜線をイメージしたの?」って聞かれる事がありますが、それはどちらかと言うと複数的意味合い中の1つとして稜線に見えたって感じ。

 実は、ここまで話しをしたこのグラデーション的な感覚をグラフィックで表現したらどうなるだろう。もっと言うと、オリジナルとしての商品を色々と考えている時に、もしプリント系のTシャツを作った場合、どんなグラフィックをもってグラデーションを表現するのかな?って考えた時に、染め物としてグラデーションを表現するのはストレート過ぎるし・・・。と、思考している時に、よく物事の考え方で「ゼロかイチか」とか「イチかヒャクか」みたいな両極的な考え方ありますよね。時にそれぐらいバチッした考えの元で物事を決める必要がある時もあるが、もっと「1から100」みたいな考え方に幅をもつ事も大切で、この「1から100って相対的感覚(グラデーション)」だと思い、その1から100を記号を持って表現すると「1~100」になる、まさにこの波線でもある「から(~)ってGradationだ」という事に気がついた。

たったその波線1本の線なのに、「時間の流れも感じられる」「感情の浮き沈みも」「喜怒哀楽的にも見れるし」「山の稜線にも見えれば、水の流れにも見える」「スキーやスノーボードで滑ったラインに見える人も居れば」「ランニングで走る峠走のコースを上から見たように見えるかもしれない。」

そう、まさにGrdation的な考え方で、見る人にとって捉え方が変わる素敵に記号である事を発見。まさにブランドを表現するにこれ以上のモノはないと思って採用。

しかも、誰もが書けて、誰のPCでもスマートフォンでも表現してもらえる。

 

そんな思いで、今はこの「~」を使ってブランドを表現している。

 

次に、製品を紹介させて頂きます。


製品紹介

 

with cardigan(ウィズ カーディガン)


(179cm / 66kg / size:XL / Lite Blue)

自分達で作っておいて言うのも申し訳ないですが、まさに今の時期を含めて端境期に丁度良いし、絶妙な体温コントロールが出来る。

メリノウールのカーディガンで作られたwith cardigan(ウィズ カーディガン)は、肌触りも気持ちよく、また、使用している「TECHWOOL 天竺 CIRCULAR KNIT」の絶妙なストレッチと相まって、メチャクチャ着心地が軽いです。


(179cm / 66kg / size:XL / Brown)

直近だけで言えば、日常では日中は暑く感じるから、TシャツやロンT1枚でも過ごせるけど、早朝であったり日が沈むと肌寒くなるから羽織物が欲しい。シャツも良いけど他の羽織物が選択肢に欲しかった。

山では、季節によっては、歩いている時も着用出来るし、今ぐらいだと、山頂で休憩する時に羽織ってもらうと、天然のクーラーといわれるウールが湿度をコントロールしてくれるので気持ちよく羽織る事が出来ます。


(179cm / 66kg / size:XL / Gray)

また、個人的にはカーディガンとウールって相性が良いと思っている。
カーディガンって頻繁に洗うイメージがなくて、それがウールとなれば更にその相性の良さを感じてもらえると思います。

軽さを求めるためにあえて便利なポケットは排除。(おまけ程度にサムホールを付けていますが、手がめちゃくちゃゴツい男性は少し窮屈に感じるかも・・・)

ブランドの主張は少なめにしてますが、首元のネームタグはあえて外向き配しています。理由は、カーディガンなんで襟付きのシャツの上に羽織る事も多いと思いますが、やっぱり、丸首のTシャツやロンTの上にも羽織ってほしくて、その時にタグが首元でチクチクするのを避けたかった。プリントも考えたけど、長く使うとプリントが薄れる事もあるから、あえてピスネームを表側に付けました。好みもあると思いますが、少しだけ固定概念から外してみた遊び心的な感じ。(たまに、裏表反対に着ていない?って言われることも・・w)


(179cm / 66kg / size:XL / Lite Gray)

 

山では本当に常に持って行きたくなるし、今時期の街着の羽織りとして、人によってはこれからのクーラーで寒くなるオフィスなんかでも大活躍します。

■オンラインショップはコチラから

「もうひとつを重ねる心地よさ。」moderateのオリジナルブランド「Gradation」から、“with cardigan(ウィズ カーディガン)” が登場しました。

 


Cloud Blanket(クラウドブランケット)

 

涼・冷・寒を感じる季節。どんなに快適なアクティブインサレーションでも、BAGの影響で背中だけが暑くなる事がある。だから、時々、BAGを背負った状態でインサレーションを前から着用する事があった。

もう少し方法はないだろうか。

その悩みを抱えて僕らが1つ答えとして出したのが、前だけベストみたいになるストールだった。ただ、このストールを作るにも汎用性が欲しく、結果的に広げればブランケットとして使用出来ればと思い開発が進む。

最終的には、BAGで背負うシーンでの快適を狙って作ったストールが、ブランケットへと変化していき、結果的に使えるシーンがめちゃくちゃ広がった。

 

5月中旬ごろまでの低山では、ハンモック遊びの時の掛物として、また、夏の頃には、キルトとしてオーバーナイトの時の掛け布団としてもお使い頂けます。(サイズ113cm✕170cm)中綿に使用しているのは、帝人フロンティアがつくるSOLOTEX×AEROCAPSULEを使用。これが、シート状の綿なのにメチャクチャ柔らかく、また、ロフト感もしっかりあるのが特徴で、見た目以上の軽さと圧縮感を感じてもらえます。スタッフサックは付属していません。バックパックに入れる時は、山行中の使用頻度に応じて、BAGの底に押し込んで他の荷物で潰していくか、休憩中にも羽織るような時期であれば、パッキングした最後に、荷物の隙間を埋めるように押し込んで頂ければと思います。勿論、お手持ちのスタッフサックを使用するのもお勧めです。

■オンラインショップはコチラから

「雲の形が変わるように楽しむブランケット」moderateのオリジナルブランド「Gradation」から、Cloud Blanket(クラウド ブランケット)” が登場しました。


 

moderateオリジナルブランドですし、まだまだ認知度も少ないです。
正直、多くの方にブランドの事を知って欲しいですが、それよりも、このBLOGの前半で書いた事に少しでも興味や共感をして頂き、皆様の中で日々感じられるGradationを楽しんでみては如何でしょうか。

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