新しいフリースのカタチ?!「STATICのADRIFT CREW(アドリフトクルー)」

耳障りと感じるぐらい大合唱で鳴いていたセミ達も、家の近所ではすっかりその鳴き声も聞かなくなり、たまに独唱しているその夏の声を聞くと少し寂びさというか切なさを感じてしまう。

ただいつも思うのが、この季節外れに鳴くセミは、自分が夏が終わってから土から出てき鳴いている事に気がついて鳴いているのか、はたまた夏を先取りしたつもりで鳴いているのかどっちなんだろうかと。

それによって、独唱しているあの鳴き声の受け捉え方が変わってくるわけで。僕がセミならきっと、夏を先どった気分で鳴いてしまっていそうな気がするけど・・・。

やっぱり、季節外れに鳴くセミは切ない。

 


新しいインサレーションのカタチ「STATICのADRIFT CREW(アドリフトクルー)」

2020年の春に日本で産声を上げた環境配慮型のアウトドブランドSTATIC(スタティック)。今は沢山のアイテムがリリースされている訳ではないけれど、当店では、ALL ELEVATION SHIRT(→ )を中心にコアユーザーから非常に高い評価を頂いている。

そのSTATICより、新作アイテムとして9月1日から発売が開始されたのが今回ご紹介する「ADRIFT CREW(アドリフトクルー)」

情報のキャッチが早い方であれば、既にSNSでこの商品の事を知っているとは思うが、改めてmoderate目線でADRIFT CREWをご紹介させて頂きます。

 


フリースじゃないフリース

「フリース(fleece)とは、ポリエチレンテレフタラート(PET、ポリエステルの一種)で作られた柔らかい起毛仕上げの繊維素材である。」

Wikipediaより引用

と、Wikipediaに書いてある事をフリースの定義的とするのであれば、ADRIFT CREWはフリースになるのだが、何故、わざわざややこしい「フリースじゃないフリース」という言い方をしているかと言うと、それは使われている生地(素材)に秘密がある。

 


通気中綿素材「Octa(オクタ」を使用

ここ数年、冬になると「通気中綿」とか「アクティブインサレーション」というキーワードをよく耳にすると思う。

でも、そもそも「通気中綿」とか「アクティブインサレーション」って何?って思っている方もいるのではないだろうか。

その説明をするには、先ず、ごく一般的な中綿の役割やその暖かさをキープするメカニズムを知る必要がある。

一般的な綿(わた)やダウンを使ったインサレーションアイテムの多くは、運動をしていない状態(静止状態)または、低い運動強度レベルで生まれる僅かな熱をしっかり蓄熱する事で、身体を冷えから守ってくれる、または、その熱をしっかりキープしておかなければいけない程の寒い環境で使う事を目的とするアイテムが多く、その役割やメカニズムの最たるアイテムが寝袋になり、また、これらの事をブランドによっては「静的保温」という表現をする事もある。

一方、「通気中綿」「アクティブインサレーション」というのは、寒い環境下である程度の運動量がある事を前提に、そこから生まれる熱を程よく蓄熱しつつも、蒸れ等によるオーバーヒートを起こさないようにわざと一般的な綿に比べて高い通気性を持たせ、その結果「着続けられる」「熱くならない(なりにくい)」をキーワードにするインサレーションが作られており、これを、ブランドによっては「動的保温」という表現をする事がある。

そして、そのアクティブインサレーションとして各素材メーカーが色々なアイテムを出す中に、今回ADRIFT CREWに採用されている「Octa(オクタ」がある。

この「Octa(オクタ」は、昨年あたりより色々なブランドが使用しており、その多くは、一般的なインサレーションアイテムのように、表生地と裏生地で挟み込み中綿素材として使用し、その素材を直接的に見えない(保護)した状態で使うことが多い一方で、Octaの特性(※1)を生かしてウィンドシェル素材の裏地にOctaを剥き出しで使い、より通気性が高いインサレーションアイテムとして発売されているアイテムも出てきている。

ようするにOctaとは色々な側面を持ち、個人的には中綿用の素材のイメージが強いが、ダイレクトに使う事が出来るが故に、一般的なフリースアイテムのように使用する事出来、STATICのADRIFT CREWは、それらの長所を生かして今回のアイテムをフリースとしての位置づけで発売しているのだと考える。

 

(※1)Octaの特性のヒトツに、他のアクティブインサレーション系の素材に比べて「毛抜けが非常に少ない」為に、素材そのものを直接使うことが出来る。

 


フリースより軽いフリース

元々は中綿素材としても使われる事が多いOctaは、綿やダウン同様に“軽さ”と“圧縮率の高さ”と言うのも兼ね備えており、そのOctaを使ったADRIFT CREWは、メーカー公表値でSサイズで100gという軽さであり、Lサイズになったとしても実測重量は、たったの112gという驚きの軽さとなっている。

その特性や本来の使用目的とは少し違うものの、もし、patagoniaのキャプリーン・サーマルウェイト(※2)を中間着として持ち出すを事を考えた場合、ADRIFT CREWをチョイスする事で、より軽量・コンパクトなアイテムとし持ち出す事が出来る。(ただ、重量や特性に対して得られる保温力に違いがある事は忘れないで欲しい。)

また、その軽さと柔らかい毛足が相まって、通常のフリースよりも気持ち良い着心地が得られるのも特徴のヒトツではないだろうか。

《Octaの補足として》

重量1/2の超軽量繊維と言われるオクタは穴の空いた中空糸に、8本の突起を放射線状に配列したタコ足型断面のポリエステル繊維。よって、従来の中空糸を超える軽量感や吸汗速乾性を実現。

(※2)patagoniaのキャプリーン・サーマルウェイトは、あくまでも寒冷な状況で保温性と通気性を提供するロフトのあるベースレイヤーであり、中間着としてつくられていませんが、その特性を生かして中間着として使用する方も非常に多い。

 


フリースをアクティブインサレーションに変えよう!

非常に通気性の高い素材をダイレクトに使うADRIFT CREWは、ウェアーを通過する空気の流れをウィンドシェル等で制限をする事で単体で着用するよりも保温力をアップする事が出来る。

そして、先にも書いたように元々は中綿素材として使われる事が多いOctaの為、ADRIFT CREWの上にウィンドシェルを着ることで、フリースからアクティブインサレーションにアップデートしたような状況が作り出せる。

そう、シチュエーションによってフリースとして使ったりアクティブインサレーション・アイテムとして使う事も出来る優れものという事。

 


藪こぎ等の「引っ掛かり」にはご注意を!

蒸れを軽減させる為に通気性アップの観点より表側はメッシュ構造を採用。見た目とは裏腹に、生地の強度は重いバックパックを背負っての縦走等でも問題なく使うことが出来るが、メッシュ構造が故に、藪こぎを始めとした「引っかかる要素」にはあまり強くないので、その点は十分に気をつけてほしい。

 


少しややこしく複雑な説明もありましたが、新しいフリースのカタチとして「STATICのADRIFT CREW(アドリフトクルー)」

非常に入荷数も少なく、既にLサイズはメーカーも含め完売をしております。今の勢いをみていると、当店のオンラインショップにアップされる前に完売するのではと思う程なので、気になる方は、是非お早めに店頭にお越し頂くか、コチラ(→)よりお問い合わせ頂ければと思います。


(179cm / 67kg /size:L着用)

《サイズ》※メーカー公表

XS 身幅50㎝ 肩幅41㎝ 着丈68㎝ 袖丈(肩から)60㎝
S    身幅52㎝ 肩幅43㎝ 着丈69㎝ 袖丈(肩から)61㎝
M  身幅54㎝ 肩幅45㎝ 着丈71㎝ 袖丈(肩から)62㎝
L    身幅56㎝ 肩幅47㎝ 着丈73㎝ 袖丈(肩から)64㎝

 

投稿者:飯田

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