ちょい足しが出来て、そのさじ加減で丁度良いを生む。patagonia Nano-Air Light Vest (ナノエア・ライト・ベスト)

今から本当にどうでも良い話をします。(でも、割と大事なお話し)

何か料理にソースや醤油等の調味料を直接かけて食べる事ってありますよね。例えば、とんかつやエビフライにソースを「かける」みたいな。僕は、かけて食べるよりも小皿等の別のお皿にソースや醤油を入れて、そこに、とんかつやエビフライを「ちょんちょん」と付けて食べるのが好きなんです。

理由は簡単で、直接料理に何かを「かける」という行為は時に手元が狂ったり、容器の具合によっては沢山出すぎたりして、自分の好みの量を超えて「かけて」しまう事があるから。

「ちょんちょん」だと、好みを超えて「ちょんちょん」する事がほぼほぼ無い為、安心して料理が食べられる。

おそらく、こんな感じで「かける派」よりも「ちょんちょん派」の方って、僕いがにも多いのではないでしょうか?

 


ちょい足しが出来て、そのさじ加減で丁度良いを生む。
patagonia Nano-Air Light Vest (→■)

今回ご紹介する「パタゴニのNano-Air Light Vest (→■)

僕の記憶が確かなら、久しぶりにpatagoniaから発売されているアイテム。ん?!もしかしたら、moderateが久々にセレクトしたのかも・・・。

「おっ!久々のナノ・エアー・ライトのベストだ!」と、 店頭に入荷したその商品を改めて見ながら、完成度の高さというのか、この端境期だからその気持が更に掻き立てられたのか、つくづく良い商品だなぁ~と思っていた。

今では、「アクティブ・インサレーション」という言葉がアウトドアを楽しむ人達の間で、かなり市民権の得た言葉となっているが、その切っ掛けを作ったのは、おそらくpatagoniaのナノ・エアーシリーズなのではないかと思っている。

 


「ずっと着続けられる」

こんなキャッチコピーで世に放たれたナノ・エアーシリーズは、これまで多くの方が悩んでいた寒い時のレイヤリングについて、新たなインサレーションとして登場。ただ、そのキャッチコピーの「着続けられる」という魔法のような言葉が持つインパクトの強さ、そして、ノーマルタイプのナノ・エアーが日本の冬のアクティビティを楽しまれる多くの方にとって少し保温力が高すぎたのか、はたまた、新たなインサレーションに対してのベースレイヤーのセレクトの経験が少なかったのか、「いやいや!暑くて着続けられない!!」と言われこともあった。

ただ月日が流れ、多くの方がアクティブインサレーションへの見識も高まり、また、パタゴニアも少し保温力を落とした「ナオ・エア・ライト」を新たに発売した事によって、名実ともにアクティブインサレーションの地位を築き上げたと思っている。

 


「ずっと着続けられる」を作り出した日本の技術

そもそも静的保温着として多くの方が使うダウンアイテムの対抗馬として、化繊中綿アイテムというのが生まれた。その化繊中綿が、動的保温着でもあるアクティブインサレーションになれたのは、2004年頃にpatagoniaが日本の東レに、「アウターをもっとイノベート(技術革新)したい。暖かく、体の動きにあわせてストレッチして、運動中に汗をかいても蒸れにくい。そんなアウターを商品化したいんだ」という要望を出し事により、東レとして新素材の開発が始まった事が切っ掛け。

東レは数年に及ぶ試行錯誤を重ねる中で、パタゴニアから要望のあった、「保温性と伸縮性と通気性」と言った3つをバランスをうまく保つ、らせん状にしたポリエステル繊維を使った中綿「フルレンジ・インサレーションという素材の開発に成功。

そのフルレンジ・インサレーションの構造は以下の内容となる。

先ず、中綿に使うポリエステルをせん状し、その繊維は、バネと同じ原理で引っ張れば伸び、手を離すと元に戻るという特徴が生まれた。また、このらせん状になった特殊構造のお陰で中綿にカサ高生まれる。その結果、そこに多くの暖かい空気がたまりやすくなる為、一般的な化繊綿に比べて少ない綿量で保温性を確保。

更に、そのらせん状になった立体的な中綿のおかげて、綿を包み込む生地の間から綿が飛び出す事が軽減された為、従来の化繊中綿アイテムに用いられているような高密度ナイロンで綿を包み込む必要がなくなる為、これまでの生地よりも織り密度を緩くする事が出来る為、通気性を確保する事に成功。また同時に、緩く編まれた生地にクリンプ(ちぢれ)加工で伸縮性を持たせる事で生地事態に程よいストレッチが生まれ、結果、フルレンジ・インサレーションは、保温性と通気性と伸縮性のバランスがとれるという仕組み。

 


「ちょんちょん」の感覚でインサレーションをコントロール出来るNano-Air Light Vest 

東レとパタゴニアで共同開発された「フルレンジ・インサレーション」を適量に使い作られたNano-Air Light を、Vest型にする事によって、今までに無いレベルで繊細なレイヤリングを実現。

このベストがある事で端境期のレイヤリングに驚き可能性が出ること間違いなし!

例えば、もし貴方が1つのアクティブインサレーション・ジャケットを持っていたしよう。

しっかりと寒さを感じる時には、そのアクティブインサレーション・ジャケットは活躍してくると思うが、一方で端境期に使おうとすると少し暑さを感じる為、ベースレイヤーを薄くする等の生地厚を変更する等の工夫が必要となる。勿論、この方法は間違いではないが、一方で薄いベースレイヤーを着る事によって、仮にアクティブインサレーション・ジャケットを脱ぐようなオーバーヒートになった場合、そのジャケットを脱いだ途端、一気に薄いベースレイヤーになるという緩急の差を作りだしてしまう事にもなりかねない。

結果、脱ぐと寒いし着ると暑いといった事になっては、アクティブインサレーションとしては本末転倒だ。

だからこそ、端境期アイテムとして、Nano-Air Light Vest があるとより緩急の差を少なくする事出来、「ずっと着続けられる」を作り上げることが出来る。

もう少し違った感じで使用イメージを言語化するならば。

「今の端境期なら、おそらくベースレイヤー1枚ぐらいでイケそう。」

「でも、少し不安もある。」

「ジャケットタイプのアクティブインサレーションだとオーバー過ぎるかも」

「だったらベストタイプだな!」

こんな感じです。

ようするに、ジャケットタイプのようなアクティブインサレーションを1枚着る事は、料理にソースや醤油等の調味料を直接かけて「掛け(暑くなり)すぎる恐れ」があるから、Nano-Air Light Vest (→■)を着て、小皿に調味料を出して「ちょんちょん」する感じて、細やかな自分好みを調整しましょうって事!


(179cm / 65kg / size:M)

 

正直、物凄く分かりにくい表現な感じもしますが、もしこの内容に共感頂ける方なら「ナルホド!Nano-Air Light Vest (→■) スゲーわ」ってなると思っています!!だって、「ちょんちょん」しながら、料理を食べたいですからね。

 

投稿者:飯田

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