最近、通勤ランの途中で釣り道具屋に寄り道してしまう松下です。
天気の影響を受ける外遊びにおいて使用する、防水のパンツは各メーカーからたくさんラインナップされています。
その中でも、ランやファストパッキングにもご利用いただける3つの防水パンツを比較したいと思います。
ちなみに、比較するのはコチラの3ブランドのアイテム
OMM、MONTANE、patagoniaのアイテムです。
そして、それぞれのブランドの拘りが詰まったアイテムはコチラ
OMM Kamleika Race Pants ■ 耐水圧20,000mm 透湿量15,000gsm/24h
MONTANE MINIMUS PANTS ■ 耐水圧20,000mm 透湿量25,000g/㎡/24h
patagonia MEN'S ALPINE HOUDINI PANTS ■ 耐水圧10,000mm 透湿量 非公開
各ブランドの防水パンツですが、まず共通点として挙げられるのが全て2.5層です。
重量をより軽く、よりコンパクトに収納する為に各社2.5層を採用していると思います。
着用イメージ
patagonia、OMMはモデル身長163cm 体重53kg 共にXSサイズを着用
MONTANEはモデル身長172cm 体重59kg Sサイズを着用
着用写真だけでは、細かい違いがお分かり頂けないと思いますので
ここから掘り下げていきます。
収納時の写真がコチラです。MONTANEのみスタッフサックでの収納になり他2点はポケッタブル仕様。
OMMのみ収納した状態から輪ゴムで一度縛ってあります。収納力に関しては、そこまで大きな大差はありません。
続いては、お腹周りの仕様。
OMMのウェストコードは伸縮性のあるゴムにコードロッカーが付いており、
右横にポケッタブル機能を備えたポケット付き。
MONTANEのウェストコードは非伸縮性のコードにコードロッカー付きです。
ポケットは付いていません。
patagoniaは、コードロッカー無しの紐型の仕様で他メーカーは外に付けているのに対して
内側につけています。右横のやや下にポケッタブル機能を備えたポケット付き。
OMMやMONTANEの外付けコードロッカー仕様の利点としては、やはり調整が容易に出来ること。
内側にコードがこないので、お腹に干渉しないこと等があげられます。
patagoniaの紐型内側仕様の利点は、プラスチックパーツが無いので破損のリスクが減り、
ハーネスを付けた登壁時にパーツ分のでっぱりが無いので干渉しにくい点や
腰に巻くウェストパック型のランニングパックとの干渉も少なくて済みます。
続いて、裾の仕様
OMMは膝下まで付けられた止水ファスナーで大きく開き、XSサイズで約46cm開きます。
裾にはドローコードが付いており、脱ぎ履きのし易さの点では3点の中では一番と言えます。
MONTANEはSサイズで約33.5cm開く撥水ファスナーを備えており、2つのベルクロで足回りのもたつきを
それぞれ約14cm幅で微調整出来るので、ランから自転車まで幅広く使える仕様です。
patagoniaは裾回りにジッパーは備えられていませんが、裾先にスナップボタンが付いているので約7cm幅で
閉めることが出来ます。また、擦れやすい足首回りの生地と裾先のスナップボタンが付いている部分の生地を
頑丈な物に切り替えてあるので、シューズや岩等との擦れに強くなっています。
さらに続きまして股下の仕様
まずは、MONTANEから。白い線が入っている部分は縫製されている部分になります。
股下から太ももに向かって大きくガゼットが入っています。この仕様により、足を大きく開く動きにも
追従することができるので、登壁系の動きにも対応します。
お次にpatagonia。こちらも大きくガゼットが入っていますが、裾口までガゼットが繋がっている仕様です。
又下から足の内側を通る生地を一枚にすることで、より体に追従し立体裁断の機能が生きる仕様になっています。
OMMは至ってシンプルです。股下にはガゼットは設けられておらず普通のパンツと同じような縫製パターンになります。
これは、生地が防水ソフトシェルだからこそ出来る形です。生地自体がストレッチするので、
ガゼットを入れる必要が無いのと、やはりブランドが「走ること」に重きを置いているが故に
横方向へ足を開きやすくするガゼットは敢えて入れていないのだと思います。
さらに掘り下げて、シームテープにも着目します。
OMMのシームテープ。約2cmで生地の表側から縫製箇所を触ると生地の厚みも影響して、しっかりした印象を受けます。
MONTANE のシームテープ約1.5cm、縫製箇所は柔らかくシームテープも薄い印象。
patagoniaのシームテープ約1.3cm、3つの中で一番細く縫製箇所もとてもしなやかな印象でした。
シームテープの幅だけで見るとOMMが太いという印象を受けますが、使用されている量を比べると
面白い結果になっています。白い線が入っている部分が縫製箇所でシーム処理されている部分です。
OMM
MONTANE
patagonia
全て片面外側のみの比較ですが、立体裁断を出そうとすると縫製箇所が増えてしまい
シームテープの使用面積が増えてしまいます。OMMは少々生地厚がある為、
テープの幅は広くなってしまってもシンプルなカッティングで使用面積を減らしています。
「では、結局のところどれが1番いいの?」となってしまうのですが、使用されているファブリックやカット
細かなギミック等、今回の比較の内容をまとめると
やはり、「走り」に特化しているのはOMM Kamleika Race Pants ■
加えて登山やマウンテンバイク等にも対応できるMONTANE MINIMUS PANTS ■
登山からラン、登壁系のクライマーの動きにも対応してくれるpatagonia MEN'S ALPINE HOUDINI PANTS ■
一言に防水パンツといっても、それぞれ特徴が強くあります。皆さまお一人お一人のアウトドアスタイルに合わせて
最適な1本を選んで頂き、雨にも負けずアウトドアライフを楽しんで頂ければと思います。
moderate1Fの駐車場で朝練トレーニング中に4か所も蚊に刺された松下がお届けしました。
今年は蚊にモテモテです。