昨晩(12/17)から強烈な寒波が入り、ここ三重県四日市の平野部でも真っ黒な空からフワフワと白い雪が舞いはじめました。
寒くなるとテンションが上がるのは、雪遊びが好きな者の性であり、中年といわれる年代になってもそれは全く変わらない。クリスマスの約1週間に降った雪は、それらの気持ちを一気に高いところに押し上げ、そして、それは僕以外での同じことだったようで、年明けからの予定が急に埋まりだした。
「さぁ!雪を楽しもう」
シンプルな言葉だけど、この言葉のめちゃくちゃディープ。とにかく、自分自身の雪遊びの準備がかなり遅れているので、急ピッチで準備をしなければ。そう、先ずは車のタイヤ交換から。
この記事の概略として
人をダメにするHOUDINIから、地球をダメにしないフリースの登場
「Mono Airシリーズ」
これまでに、服を表現する上で「人をダメにする」そんな言葉は、HOUDINIと出会うまで聞いたことが無かった。
日本にHOUDINIが入ってくる頃、そのHOUDINIの看板商品として「POWER HOUDI(■)」が紹介された。ポーラテック社のパワーストレッチを使って作られたフリースは、モチモチとした肌触りと今までのフリースでは考えられないストレッチ性の高さで、着る人を魅了し、「ついつい着たくなる」「この気持い着心地が病みつきになる」という評価の最高表現として「人をダメにする」と言われ、そして、その言葉と共にPOWER HOUDIとHOUDINIは人気ブランドとなっていった。
そんな、HOUDINIが数年前、フリースのラインナップから毛足の長いフリースを発売する事を完全にやめた。その当時は驚きだった。
POWER HOUDIがあるといえ、それでも世の中のフリースの人気アイテムといえば、セサミストリートの「エルモ」やポンキッキーズに出てくる「ムック」のような毛足の長いタイプであった。
今となれば、マイクロプラスチック問題が少し一般的に知られるようになり、洗濯やフィールドで使用中に抜け落ちる危険性の高い毛足の長いフリース(マイクロファイバー)は、なるべく使わない雰囲気になってきているが、僕が知る限りではHOUDINIは、この問題に取り組みだしのは非常に早かったと記憶している。
そんなHOUDINIが、毛足の長いフリースの代わりに発売してきたのが、ポーラテック社の Power Airという素材を使ったフリースだった。
簡単に言えば、割れ物等を包むのに使われるプチプチ(エアパッキン)を模した構造の生地。
生地と生地間の小さなエアポケットの中が、中綿と空気の層を含む特殊なカプセル構造となってり断熱性を生み出すという仕組み。これにより、マイクロファイバーを使わずと断熱層が作り出せ、結果的にマイクロファイバーの抜け落ちが、従来のフリース製品と比較して最大80%削減することに成功し、結果的に環境へのダメージが少ないとされているアイテムなった。
そして、2021年春夏からそのPower Airの少し薄いバージョン「Polartec Power Air Light」を使ったアイテムがHOUDINIからリリースされていたが、流石に日本の気候では春夏に使うシーンは少なく、結果的に、この秋冬シーズンで多くの方が見るカタチとなります。
気持ち良さよりも安心感
「HOUDINI = 気持ち良い」という印象を持たれてい方が非常に多く、Mono Airシリーズを初めて触らる多くの方が「肌触りが硬いなぁ~」「気持ちよさが無い」と、少しマイナスな印象を受ける方もいらしゃいます。実際に、僕自身もサンプルを見た時は同じことを思い、「HOUDINIっぽくないな・・・」と思い取扱を非常に悩みました。
ただ、POWER HOUDIのあの気持ちよさは格別なモノである事は間違い無い中で、ザックを背負い山を歩くと、擦れや引掛けに少し弱そうな印象があったり、あとは物理的少し暑いと感じる事で、結果的にフィールドよりもアフターで着ることが増えたりして。「街でも着れるデザイン」ここがHOUDINIの特徴でもあるので間違いでは無いのですが、「フィールドで着れる安心感」を考えた場合、実はMono Airシリーズのハードフェイスな表面の質感というのは実は最高なんですよね。むしろ、他社のフリースよりもガシガシ使える印象があったり。
個人的には、「HOUDINI = 気持ち良い」もありつつ、新たに「HOUDINI = 格好いい安心感」が加わった印象。
CREWの良さとJACKETの良さ
Mono AirシリーズとしてHOUDINIからは、CREWタイプ・JACKETタイプ・HOODYタイプの3種類が出ています。そして、moderateは、この3種類の中からCREWタイプ・JACKETタイプをセレクト。
HOODYタイプも決して悪くはなく取扱として非常に悩みましたが、この生地感で実際にフィールドで着用した時、レイヤリングの際に少しフードが気になるかなと思った点と、単純にHOODYだとPOWER HOUDIやOUTRIGHT HOUDIのが勝っちゃうと思い、Mono AirシリーズはCREWとZIP UPをセレクトさせて頂きました!
格好いいSWEATとして Mono Air Crew(■)
コシのある生地感のお陰で、コットン系のスウェット特有のあのダラシなさ感が薄れるのが Mono Air Crewの特徴。また、HOUDINIが出しているActivist Turtleneck(→■)のベースレイヤーと合わせたり、シャツを着たりして襟元楽しむことも出来ます。
(179cm / 65kg / size:L)
機能・デザイン共に抜群なMono Air Jacket(■)
店頭でディスプレイしていると、その異様な襟の高さに手に取る方が少ないMono Air Jacket。ただ、コレが機能・デザイン共に最高の出来(流石、HOUDINI!!)
(179cm / 65kg / size:M)
寒い時に口周辺まで顔を埋める事が出来る安心感のある襟高。その襟高のお陰で、試着した時から首元の温かさを実感して頂けます。そして、少しジッパーを下げて、襟部分をシャツのようにおることで、ブルゾンのような着こなし方が出来ます。
これは、この襟高があるからこそ出来る着方であり、また、フリースでありながらも先にご説明させていああぢたハードフェイスの表面感が相まって生まれている良さだと思います。
また、フロントのジッパーはWジッパーとなっていますので、下からジッパーを上げて頂くことで、ベンチレーションとしてもお使い頂けます。
フィールドで着れる安心感・街でも着れるスタイル。両方を持ち合わせたMono Airシリーズ。是非、この冬の1枚にラインナップしてみては如何でしょうか。
投稿者:飯田