焼岳

標高2455メートル、長野県と岐阜県の県境にある北アルプス唯一の活火山・焼岳。
岐阜県側では硫黄岳とも呼ばれていました。噴煙を青空にたなびかせるその姿は美しく、写真や絵画に残されるほど。1DAY(ワンデイ)登山としても人気の山です。
火山としての活動はおよそ3万年前から始まったといわれ、爆発は記録の中だけでも数十回とも。その活動は老衰しているともいわれていますが、登山の際には細心のご準備をお忘れなく。頂上には旧火口のほか数個の小火口があり、盛んに噴煙を上げています。

引用:上高地オフィシャルサイト 


楽しみの中にほんの少し不安が入り混じったバックカントリー

今年は、雪不足が原因というよりかは、個人的にスケジュールを上手に立てられなかった為、あまりハイシーズンに雪山に入れていなかった。それでも、色々なご縁で、ARC’TERYXやTHE NORTH FACEのディーラーズミーティングに参加させて頂き、
新作のテストをしながら雪山を楽しんでいた。

そんなある日、patagoniaのシマダさんから、メッセンジャーで連絡を頂いた。

内容は、「白川郷あたりで撮影をするから一緒にどうですか?」と。

僕の頭の中で、この撮影というキーワードよりも、シマダさんと久しぶりに滑れる!という事が嬉しく、すっかり撮影という事を忘れていた。いや、むしろ僕の中では撮影という事を知らされていない事になっていた。それが証拠に、山行の数日前に、今回一緒に山に入るSIDE CARの新美さんとを話していて、「今回撮影なんだよね?」と、聞かれても、「僕、あまり詳しく聞かさてないんですよ~。」なんて、答えていたぐらいだし、他のpatagoniaスタッフさんにも、そうやって言ってしまっていたぐらいだから。

話が少しそれてしまったが、それぐらい今回のバックカントリーが楽しみだったという事。で、その肝心の撮影が実際になんの撮影だったかというと、エイ出版さんが年に一度発売されている「PEAKS特別編集 WHITE MOUNTAIN()」だっという事で楽しみ倍増!

唯一の不安といえば、初めて登る焼岳が活火山ということ。

今まで焼岳には登ったことがなく、初の登頂がバックカントリーとなると楽しみが一層増すばかり。いつもながらの前日からの準備で、結局、睡眠不足のまま、集合場所の上高地にある「中の湯温泉旅館→」を目指す。


今回のパーティーは総勢9名。

patagoniaのシマダさんをはじめ、岐阜や長野等を中心に山岳ガイドをされているリズムワークスの旭さん→。他、SIDE CARチームが2名とmoderateから僕、patagoniaのスタッフと、今回の山行を取材してくれるカメラマンとライターの方々という、僕にとってフレッシュなメンバー9名で山に入った。

立派な中の湯温泉旅館に驚きながら、その旅館の脇から登り始める。登り始めからアイシーになった少し面倒くさい斜面に苦戦をしいられながら、なだらかになる尾根を目指す。

樹林帯を抜け、そのなだらか尾根に乗ると、今回の目的となる焼岳が見えた。
北峰からは噴煙があがり、山が生きているような躍動感とその迫力が、下から見上げていてもヒシヒシと伝わってくる。

ここで、少し長めの休憩をとり、おおよその撮影ポイント等の打ち合わせを行ないながら、各自エネルギーの補給を済ませて山頂を目指す。


(春のバックカントリーは少し長めの休憩が増えるからこそ、そんな時にサッと食べられる事が出来るビバークレーションは本当にサイコー)


(「山で、日焼け止め」&「海で、日焼け止め」は、唇にもガンガン濡れるオールナチュラルで安心・安全な日焼け止め!)


(雪山で感じるコーヒーの香りは本当に幸せを感じる)

山頂の鞍部から広がる大きな沢の横を通り、雪解けによる落石に警戒しながらひたすら登る。ここまでくると、雪質も安定している為、歩行技術というよりかは体力勝負でグイグイ登れるから、個人的には非常に楽しくなってくる。


撮影の為のウェイティング

山頂に近づくにつれて少しずつ香る硫黄の匂いにピークの近さを感じつつ、振り返っては、足元に広がる景色を眺めながら、「ここまで来たか!」と、小さな達成感を感じながら、登りつめること数時間ようやく焼岳の山頂鞍部に到着。

実際に鞍部に立つと、今まで見え無かった山頂の向こう側の景色で一気に疲れも吹き飛ぶ。

ここで、カメラマンの指示により、撮影ポイントを変更する事になり、途中から別行動をしていたシマダさんに無線で指示が入る。撮影のポイントは、当初予定していた場所ではなく、この今見える火口付近にしようと。

そこから僕たちは、風吹く山頂でシマダさんが撮影ポイントに登ってくるのをひたすら待つ事になる。

おそらく山頂で、これだけの時間滞在した事がないんじゃないかというぐらいの時間を待つ。

普段なら待つ理由が無いけど今回は撮影の為に。

今まで雑誌を飾るライダーが滑る写真は、ついついその斜面を滑ったライダーの凄さだけを感じていたが、この待ち時間の経験をした事で、その滑りを撮影したカメラマンの凄さを、あらためて感じる事が出来た。

無事にシマダさんがライディングを終えて皆と合流し、滑りを楽しみながら、そして撮影を交えてつつ、標高を落としていく。


(RIDER:旭さん)

いつも違うメンバーで滑る楽しさ。
初めてのフィールド。
そして、撮影に動態出来た喜び。

また、ヒトツ貴重な経験が出来たと噛み締めながら、緩んだ斜面を滑り降りながら、焼岳にターンを刻む。

おそらく、この雑誌は2019年の12月頃になると思う。

実際に自分の目で見た山やライディングの風景が、どのように表現されているのかが今から本当に楽しみだ。

投稿者:飯田