THE NORTH FACEの作り手と湘南国際マラソンのお話し。

我々、販売員の本質は商品を販売する事です。お客様が必要とされている商品を提案させて頂き、100%以上の満足感を得られる買い物をして頂く。その為には商品の魅力をしっかりとお伝えする事が重要となります。細かいところの機能面は勿論、メーカーやその作り手がどんな想いを持ってしてその商品を開発したのか。そういった感情的な部分までお伝えしたいんです。

店頭接客での直接的なコミュニケーションもそうですが、日々綴らせて頂いているこのブログも同様で、拙い文章ながら私達の伝えたい事を詰め込ませて頂いています。そしていつもなら、商品にフォーカスして発信させて頂く事が多いのですが、今回のブログは「人」へフォーカスした内容を綴らせて頂きます。どんな方が、どの様な気持ちで商品を企画し作り上げているのか。そういった部分を感じて頂ければと思います。

 

 

THE NORTH FACEの作り手の1人  後藤 大志さん

高校、大学時代は自転車競技に打ち込みインターハイ、インカレ等にも出場経験のあるスポーツマンの後藤さん。ゴールドウイン入社後は管理本部財務部を経てThe North Face事業部に移り商品企画を担当されています。アウトドアスポーツを幅広く楽しんでおり、夏はトレッキングやトレイルランニング(海外レースへの参戦経験もアリ)、冬はアルペンスキーだけならずクロスカントリースキーも楽しまれているという超アクティブ派。

実は、私との年齢も近く、一緒に山へ遊びに行ってもらっている仲でもあります。そんな後藤さんにとあるお願いをしたのが3月頃。

「THE NORTH FACEが関わっている湘南国際マラソンの事と後藤さんの取り組みをブログで紹介させて欲しいので、協力してもらえませんか?」

ランナーの方であれば湘南国際マラソンの事をご存知の方も多いかもしれません。環境面からアプローチした全く新しいタイプのマラソンレースで、個人的に非常に興味があったのでブログでもご紹介させて頂きたかったのですが、レースそのものに関わっている方にお願いした方が、その魅力をしっかり伝えられる筈。そこで、後藤さんへ依頼したところ、唐突な私のお願いを快諾頂き、今回のブログに至っているという訳です。

そして、ここからは後藤さん協力の基、湘南国際マラソンについて綴らせて頂きます。

 

コース上の使い捨てカップ・ペットボトル排出ゼロの湘南国際マラソン

湘南国際マラソンは神奈川県の大磯から江の島までをコースとした湘南地域で行われる26,000人規模のマラソン大会で日本でも5番目の規模を誇る大型マラソン大会。

そんな大規模なスポーツイベントで2022年、2023年と世界初のマイボトル・マラソンとして環境に配慮したサステイナブルなマラソン大会として新たなスタートを切りました。

マラソン大会に参加したことのある方なら、給水所に散らばる無数の紙コップやプラスチックカップのゴミ、脱ぎ捨てられた使い捨てカッパを見たことがあるのではないでしょうか。走りながらその光景に心を痛めたランナーも少なくないと思います。

 

〈湘南国際マラソン〉は、ランナーにマイボトルやマイカップを持って走ってもらうことで、従来用意していた31,500本のペットボトルや、紙コップ・プラカップ50万個、フィニッシュ後に配布するペットボトル26,000本を撤廃しました。今大会から取り組む「給水システム」を導入することによるCO2削減効果は、約6トンとなるといわれています。これは、500㎖のペットボトルに使われている資源を、約17万本分削減した場合と同等の効果。

 

ただ大会が環境に配慮しているだけではなく、大会が掲げるコンセプトは「世界で最も環境に配慮した、サステイナブルなマラソン大会を通じて、より多くの人に環境問題への意識を向上させると同時に、それぞれのACT IONへとつなげる」というもの。

そんな大会を企画・協賛したのはアウトドアブランドのTHE NORTH FACEであり、その中でパフォーマンス部門を率いる後藤さんは、大会を主催するランナーズウェルネスと共に世界初のマイボトル・マラソン実現に向けて試行錯誤を重ねてクリーンでサステイナブルなマラソン大会を実現させたのです。

 

「〈The North Face〉がマラソン大会を協賛する意味や、何が提供出来るんだろうと凄く考えました。そのために視察をして大会全体を見てみると、ものすごくゴミが多いことに気がついた。衝撃だったのが、最後尾のランナーの後ろにゴミ収集車が8台くらい並んでゴミを回収していたこと。ボランティアの方達に言われたのが、仕事の7、8割はゴミの片付けだと。それでチームでも話し合い、環境にも配慮しながら、ボランティアにも優しい大会、ゴミがなるべく出ないサステイナブルな大会にしたいという希望を伝えたところからスタートしました」

マラソン大会から環境に向けたアプローチが出来る事に気付く事が出来たのは、アウトドアスポーツを楽しんでいる後藤さんならではの視点かもしれません。

 

結果的にマイボトルルールを実施した2022年大会では前回大会比(2019年比)で大会会場全体のゴミは約70%減、コース上のゴミは約87%減となり、その総量は8,446kgのゴミを削減できています。加えてマラソンで気になるタイムや完走率も前回大会と変わることはなく、むしろ入賞者のタイムは前回よりも上がる結果なども踏まえ、マイボトルマラソンがパフォーマンスにも良い影響を与える結果にもなっているのです。

 

加えて、後藤さん達パフォーマンスチームは大会設計だけでなくブランドとしても環境にも配慮しながらランニングのパフォーマンスを向上させるべく製品開発にもより力を注いでいます。

 

製品からのアプローチ

スタート前後、寒い中スタートを待つ場面でゼッケンの上から着用し、身体が温まったら脱いでポケットにしまえるよう、防風性と軽量性・コンパクト性を追求したFLT Impulse Jacket

従来の「Impulse Racing Jacket」から更に軽量(メンズLサイズで50g)に、そしてスタッフサックが付いて更に使いやすくなりました。半透明のジャケットは、Tシャツに付けたゼッケンが透けて見えるのでレース中の防寒着にも使えます。スタート前に着るのはビニール袋ではなく、こういった超軽量のウィンドシェルにすれば何度も着用出来るし、ゴミも減らせます。

 

ボトムスもボトルやジャケットを収納できる6ポケットショーツ、IMPULSE SHORT TIGHT。タイツ1枚で走るのは抵抗があるという方にも試していただきたいアイテムで、生地は通年使える通気性がありながら適度な厚みがあり、インナーのラインが響きにくいのが特徴。

 

ウエストには6ポケットが付いているのでウエストポーチなどを持たなくてもFLT Impulse Jacketや行動食、スマートフォンなどの小物を収納することができます。ジェル系のゴミ等もレース中に走りながらポイっと捨てるのではなく、自身で持ち込んだ物である以上は自身で管理し捨てたいところ。そういったゴミもポケットが豊富にあれば携帯電話等と区別して収納出来るのでうっかりポロっと落としてしまう事もありません。

 

後藤さんの想い

「〈The North Fcae〉を通じて、〈湘南国際マラソン〉から〈UTMF〉に参加する人が出てくるかもしれないですし、〈TNF CUP〉というインドアのスポーツクライミングの大会から外岩にいく人も出てくるかもしれない。そういった人たちにアウトドア、自然に身を置くことってやっぱり素晴らしいなって感じてもらえれば、この自然を大切にしたいという気持ちにつながる。自分自身が競技から入ってアウトドアのマインドに触れて、自然の中での過ごし方の魅力を知っていった。アウトドアの仕事を通じてこれをもっと広げたい、みんなを楽しませたい。ブランドを通じて、ひとりでも多くの人にアウトドアマインドを広げていく。そうすれば、もっと豊かな世の中になるんじゃないかな。そんな気持ちで仕事をしています。」

 

THE NORTH FACEは世界規模で展開しているアウトドアブランドです。それが故にブランドの認知度が非常に高く、どのような人が、どのような想いをもって製品開発に取り組んでいたり、仕事に向き合っているかが伝わりにくい部分があります。私達は、そういったところまでしっかりとお伝えしたいのです。知って頂いたうえで、商品を手に取って頂きたいと思っています。デザインや機能性は勿論大切ですが、表面だけではわからないその裏側までしっかりお伝えするのが私達小売りの仕事の本質の一つなのです。

今回はブログという形で発信させて頂きましたが、今後はお客様と作り手の方が直接的にお話しが出来る機会も作っていきたいと思っていますので、ご期待ください!

本日のブログは、松下がお届けいたしました。
後藤さん、ご協力ありがとうございました!

 

 

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