好きな遊びを新しい感覚と価値観で「好き」と言うエネルギーニュートラル生き方

雪遊びが好きな僕たちにとって、朝晩の冷え込に冬の近づきを感じ胸の高鳴りを感じるものの、日中の小春日和が心配の渦を巻く。

毎年この時期になると雪の心配をするのは、雪遊びが好きな人にとっての性なのだろう。

1995年頃からスキーバブルと言われ、ゲレンデはスキー・スノーボードを楽しむ人で溢れかえり、そして、雪遊びが1つの産業となり経済が「ウィンタービジネス」として回っていった。

しかしながら、右肩上がりのウィンタービジネスも、次第にスキーやスノーボードを楽しむ人が減っていった事により規模感が縮小。そこに、雪不足等が拍車を掛けスノーバブルが崩壊したとも言われている。

ちなみに、個人的には、どのような業界でも”バブル”と言われている状態のが常に問題である考えている。それは、勢いだけで物事考え流行りに乗っかり利益だけを追い、そこに関わる大切な事に目を向ける人や機会が減ってしまうから。

スノー業界もバブルが崩壊したが、ある意味僕は、業界が正常な状態になったのだと思っている。このような状況だからこそ、今ここに関係する人達がブレイクスルーして新しい事を生み出したり、ライフスタイルで楽しむ人達がより濃いワールドを作って、そして、大切なカルチャーとして継承していくのだと思っている。

話が少しそれたが、今日ここで書きたかったのは、スノーバブルが崩壊した事が問題とかいうよりも「雪不足」についてだ。

スノーシーンが盛り上がった当時と今とでは雪の降り方が全く違ってきている。その大きな原因の1つに気候変動が影響していると言われている。それでも、技術の進歩やゲレンデの頑張りにより、「人工降雪機」や「人工造雪機」を導入し、その雪不足を解消しつつ、なんとか、スノーユーザーを楽しませようと努力をしてくれた。そのお陰で、早いシーズンからスキー・スノーボードを楽しめ、また、シーズン中もコンディションの良い状態が維持でき、そして、春先まで楽しめるようになった。

その多くの努力により、僕達の会社も僕自身もその恩恵を受けて今の自分(達)がある事をしっかり自覚している。

ただ、最近この人工降雪機や人工造雪機に少し疑問を感じている。

今を楽しむ為に、未来に続く時間を短縮させてしまっているのではないかと。

正直、人工降雪機や人工造雪機がどのような仕組みで動いているのかは、おおよでしか分かっていないから、気候変動に対してそもそも大きな影響は無いのかもしれない。もし仮に、膨大なエネルギーを使って非効率なタイミング稼働をする必要があったとしても、僕はこれらを使用することや存在が悪だとも言っていない。

大事なのは、遊べる環境に対して遊ぶ人達が責任ある考えと行動をとる必要があるということ。

例えば、人工的に雪を作り滑り楽しむ為に膨大なエネルギーが使われ、その結果自身が恩恵を受けるのであれば、その分を何処かで帳消しする為のエネルギー削減を考える事をしても良いと思う。

そんな、楽しむ為のエネルギー・ニュートラル(カーボンニュートラル的)な生き方があっても良いと思う。

そんな考え方とアクション、そして、好きな事を思いっきり楽しむ事までをワンセットとして、例えば「スノーボードが好き!」と、言える事が一番素敵だと思う。

スノースポーツがバブルと言われ、そして、崩壊してから長い月日が経とうとしている。そろそろ、新しいスタイルや価値観をもって行動する人達がもっと増えても良いし、僕たち販売店は、その役割をになっていく必要があると考える。

業界に関係する人たちは、バブルが崩壊した事はネガティブな事ではなくて、今から新しい価値観やカルチャーの在り方を生み出すチャンスと捉え、そして、ユーザーの皆さんも、その流れを一緒に作り出して欲しいと思う。

もしかしたら、この時期に膨大なエネルギーを使って作られた人口雪の上を滑りにゲレンデへ行きスノーを楽しむよりも、オフシーズンにゲレンデを利用出来るアクションや、それらを利用したり、にゲレンデ近くの宿に自然を楽しみに泊まり行くことで、総合的に良い方向に向かうかもしれない。

何が正解で何が間違いとかではなくて、人それぞれの楽しみ方があるからこそ、楽しむ為のエネルギー・ニュートラル(カーボニュートラル)な生き方を、アクションする為に少しだけ考えてみては如何でしょうか。

次回は商品紹介しますね!
投稿者:飯田

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