修理する事で誕生する自分だけのオリジナルウェアー「patagonia WORN WEAR」というサービス

moderateのNEWSページでは既にご案内させて頂いておりますが、8月20日(土)-21日(日)に当店にて「patagonia WORN WEARイベント in moderate 」が開催されます。

イベントについては、コチラ(■)よりご確認頂けますので、今回のブログではその内容は割愛させていただき、その代わりに、今回のイベント開催に向けて、我々moderateスタッフが、一足お先にWORN WEARのサビースを利用させて頂きましたので、そちらの様子と個人的な感想などをお伝え出来ればと思っています!

そして、このブログをお読み頂き、ご興味を持たれた方は、是非、イベントにご参加頂ければと思っています。


そもそも、Worn Wear (ウォーンウェア)ってナニ?

「新品よりもずっといい。」

patagoniaが、衣服の寿命を伸ばすことは、地球へのインパクトを下げるために最も重要であり、長く衣服を着続ければ、消費を抑えることにも繋がるとい考えの元、アメリカで2013年に始まり、人々の愛用のウェアを修理して、少しでも長く使用してもらうという考え方を知っていただく取り組み。 日本では、2019年からWorn Wear トラック「つぎはぎ号」でスキー場を中心に「Worn Wear ツアー」と題し、ウェアのリペアイベントを開催。ツアー初年度には、毎年3月に岐阜県にある高鷲スノーパークで開催されるスノーボードの東海地区プロショップ合同試乗会に「つぎはぎ号」に来て頂き、リペアイベントが開催されました。

※写真:飯田個人インスタグラムのストーリ―ズより

 


衣類を修理する感覚をアップデートしよう

電化製品や車が壊れたりすれば、パーツや部品を交換したり、板金や塗装をして修理をする事が割りとスタンダードな考え(感覚)の方が多いと思う。

それは何故?

壊れた対象物が高額だから?それとも、交換や板金をする事で、見た目としても壊れる前と遜色ない仕上がりになるから?

これらに対しても多くの意見や考えがあると思うが、電化製品や車を修理する感覚と衣類を修理(リペア)する感覚とはやっぱり少し違って、パーツ交換や板金で見た目が綺麗になるモノは修理するけど、衣類のように修理した跡が分かりツギハギになる事は、どこかで「みっともない」と思ったり、思われそうだから、「服をリペアしてまで使うのは・・・。」と、いう方もいらっしゃると思います。


(スタッフ小泉私物:classic Retro-X Vest)


(↑ 修理前)


(↑ 修理後)

実際に私自身もそうでしたし、今でも、破れたり穴が空いた全ての服をリペアして使い続けているかと言われれば、「TPOをわきまえて」ではないが、アイテム・着ていく場所等に応じて考え方や対処方は変えるようにしている。ただし、ことフィールドでメインに使う服は「道具(ギア)」としての意味合いが非常に強く、リペアをして機能や性能が保たれるのであれば、なるべく修理をして使うようにしているし、道具として考えれば、例えツギハギになったとしても、「遊んでいる証」として胸を張ってもよいと思える。また、そう思うことが「衣類を修理する感覚のアップデート」のヒトツの方法なのではないかと思っている。

 


服たちの1軍・2軍。そして、控えに回ってしまった服に再度チャンスを!

僕はある一定の法則で服をクラス分けして着るようにしている。

例えば、買ったばかりで、かつ、街着でも着れるようなアウトドアウェアーは、超お気に入りの1軍メンバーとして、街着としてメインで着続け、その後、“ほつれ”や“ヘタリ”が出て来れば、フィールド用(2軍)として使い始める。

因みに、そのフィールド用の中でもランク分けがされていて、よりハードに使いボロボロになっても良いモノから、まだ、ボロボロにしたくないからフィールド用でも大切に着たいモノと様々。

その中で、破れたり穴が空いてしまった服は、リペアする事で本来のウェア―としての機能や性能が保たれるのであれば、僕はリペアをして使い続けるようにしているし、ウェア―の機能や性能が落ちてしまい、危険が生じる可能性があるのであればフィールドで使う事は諦めて違う使い道を考えるようにしている。但し、ここまで来ると、ついつい新たに1軍入りするウェア―を買ってしまい、そして、新たな2軍メンバーが増え、遂には2軍から控えに回ってしまいタンスや押し入れの中で眠ってしまうアイテムが出てくるのも事実。

控えに回ってしまった服は、定期的にやってくる“断捨離”という儀式によって、捨てよう残そうかいつも迷ってしまうが、僕は性分的に服をなかなか捨てることが出来ないでいる。それは単純に「勿体ない」という気持ちと、そこに思い出が詰まってたりするから。「どうにかして直せば着られるのになぁ~。」と、思いながら手つかずで保管されている。

そんな、服にWORN WEARというチャンスの巡ってきた。

 


修理する事で誕生する自分だけのオリジナルウェアー

僕は、今回のWORN WEARのイベントを切っ掛けに、控えに回っていたウェア―をタンスや押し入れの中からあさり、2つのアイテムを修理してもらう事にした。

・ STRIDER PRO SHORT(2015年秋冬モデル)

このショーツは、ウエストの紐を締め上げようとした時に、紐の出口の部分が避けてしまった事によって控えに回っていたアイテム。使う機会はほぼゼロになっているのに、それでもやっぱりコイツが好きで、この状態でも紐を締めることが出来るから、なんだかんだで捨てずに、時々、無理やり使っていたりもしたアイテム。

・Terrebonne Joggers(2019年春夏モデル)

 


(飯田私物: テレボンヌジョガー / 左膝穴あき)

人気すぎてしばらく買うことが出来なかったTerrebonne Joggers。ようやく発売から2年目で買ったお気にリのパンツだったが、これでハードに藪を漕いだら流石に穴が空いてしまった。ギアパッチで直そうか、街のお直し屋さんに持込み「叩き縫い」で直してもらおうか悩んでいたら、いつの間にか控えに回っていたアイテム。

今回のWORN WEARのイベントに先駆けて修理をお願いした。その結果が、コレだ!!!

 
(↑修理後)

 


(↑修理後)


(↑修理後 / 左膝が修理箇所)

いや~正直、修理が終わって戻ってきた服を見て、ここまで興奮した事は未だかつてなかった!

自分が好きで使いまくっていた服が、ひょん事から使えなく(使わなく)なっていたのに、WORN WEARのサービスによって新たな命が吹き込まれて僕の手元に戻ってきた。それは、完全にオリジナルを超えるカッコ良さがあり、更に、愛着が染み込んでいるとなると、見た目も気持ち的にも自分だけのオリジナルウェアーに昇華され、一気に一軍入りとなった!

これか!この気持ちが、WORN WEARのキーワードでもある「新品よりもずっといい。」って事の本当の意味なのか!

勿論、このキーワードには多くの意味が含まれていると思うけど、僕とっての響き方がココにあった。

 


WORN WEARだから出来る特別なリペア

ちょっとした裏話になるけれど、今回修理してもらったSTRIDER PRO SHORT、実は過去にpatagoniaが通常行っているリペアサービス(部門)に出したことがあって、その時は修理対応が難しいという事で手元に戻ってきたアイテムなんです。

それが何故、今回修理してもらえたのか!?

通常、パタゴニアリペア部門で受付している修理の可否の判断基準の1つとして、「機能性最優や類似生地を優先」して修理を行っています。よって、修理をする事で機能が著しく低下しフィールドで危険な状態なってしまうのであれば本末転倒であり、そのような意味で修理不可となる場合があるとの事。また、類似生地がない場合は、ツギハギ等で修理出来たとしても、お客様の中にはツギハギはNGであったり、ツギハギがOKでも好み違う等でトラブルが生じてしまってもこれまた本末転倒な結果となってしまう。この辺りの判断基準は非常に難しく、また、全ての修理品に足してリペアサービスを徹底するには、物理的に無理がある。

ただし、今回のWorn Wear イベントでは、パタゴニアのリペア担当者との直接「対話」をしながら修理の内容を決める事が醍醐味の1つであり、それによってリペアの内容等を決める事が出来る。また、リペアトラック“つぎはぎ号”にストックしてある生地素材を活用し修理をする為、その時だけ、素材が限られているからこそ、「より楽しいリペアの選択」をすることで、満足度の高い仕上がりになるのではないでしょうか。

WORN WEARイベントでの修理は、patagonia製品以外でもご対応して頂けます。

是非、タンスや押し入れに眠ってしまっている大切なウェア―を、今回のイベントで復活させてみては如何でしょうか。

 

《イベント詳細はコチラから》

投稿者:飯田

 

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