スズカは相変わらず手ごわい山でした。


気温・天候・タイミングに恵まれました。
一昨年にセブンマウンテンに挑戦しており、このときは南の入道ヶ岳から5つめの釈迦ヶ岳まで行っています。
今回は残した宿題である、残りの2つを攻めてきました。
残り2つとは言っても、実は距離は相当残っていたりします。
北上パターンで釈迦までで約26km、釈迦から藤原まで残り約20km。
セブンの縦走はハセツネよりも距離は短いものの、累積標高が同程度というなかなかにハードコース。
ファストパッキング装備で行ったのでしっかりやられてきましたが、なんとか完走。
通しではないものの、これにてセブンマウンテンは制覇です。

仕事終わり後、深夜スタート地点に向かい、ステルスビバーク。
早朝6時にスタート。
一緒に遊んだことがあることがある方ならご存知だと思いますが、
日常から低体温症(平熱35度前半)と低血圧により、とてつもなくテンションが低いまま動き出しました。
ようやく調子が上がってきたのは稜線に出てしばらくしたのち。
3時間後くらい。

いつもの起床時間の1,2時間前は一番眠たいタイミング。
最初の峠に着く直前がその時間帯だったので、峠に着いてからもう限界とばかりにザックを下ろし、座って目を閉じる。
数分してから、アルコールストーブでアルファ米と白湯用のお湯を沸かしました。
この日は休憩はしっかりとることにし、するとその後しばらくは比較的楽に動くことができました。

身体が山に馴染んでいく感覚。
じっくりと味わえました。

セブンマウンテンと称される山の間にもそれに匹敵するような主役級の山が続くため、気は抜けません。
フラットなところはほとんど無く、登りもしくは下りのみ。
しかも細尾根であることが多く、マイナールートの一部では崩落しているところも。
しかし、全てのルートはほぼトレイルでつながっており、林道もありません。
長距離レースなどにありがちな林道やロードで距離を稼ぐ箇所がないので、純粋に山を楽しむことが可能!
コアでドMな方にはとてもオススメです(笑

鈴鹿山系北部の稜線は今回ですべてを見ることになったのですが、一つ一つの山々にそれぞれ特徴があり、
面白いなぁと改めて思った次第です。

数人が入れば埋まってしまうような狭いピークもあれば、草原が広がり楽園のような景色が広がるピーク、
開発されスキー場や小屋が立ち並ぶピーク、ゴツゴツとした白い岩が並び独特の様相を持つピークなど。
ギュッと濃縮されたエリアだと思います。

山に泊まるようになってから遊びの幅がとても広がりました。
泊まる日は時間を気にせずともよく、翌日もしっかりと遊ぶことが可能。
今回のようにあまり知らないエリアに行く場合に、もし何かあり下山できなくなったとしても、
しっかり泊まれる準備があることで精神的にも余裕が出ます。



12時間たっぷりと遊びました。
最後の下りの前に食糧が尽き、ハンガーノック状態で下山。
非常食としてエマージェンシーキットに忍ばせているジェルも消費。
実際は下山口まで残り200mというポイントで力尽き探ってみたところ、ポケットの奥深くに一つだけ残っていたジェルを発見し、それで持ち直すことができましたが、一時はゴミ袋にあるジェルの空き袋を吸い出したり、スポーツようかんプラスの空包み紙を広げて舐めたりとここまで追い込まれたのはひさしぶり(笑

なんとか無事に帰りの電車に乗ることができ、自分が一番安心しました。
絶賛筋肉痛です。
セブンを通しでやるなら、一泊二日、もしくは少し寄り道をして二泊三日の
ファストパッキングスタイルがいいなと思っています。
大体の宿泊ポイントも検討済み。
またタイミングの良いときにやろうっと。
 

texted by スズカへの愛が深まったキョヲヘイ

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