Silver Rightのソックス

とても暑い日もあれば、雨が降って気温が下がる日もあり、目まぐるしく変わる気温に身体が追い付いていかない松下です。ここ数カ月、毎日をバタバタと過ごしており、気が付いたらもう7月。時が過ぎるのが早すぎて身体だけでなく頭も付いてきていません。

とは言え、とうとう夏本番。グリーンシーズン到来です。店頭でもアルプスに遊びに行かれるという方が増えてきました。大きなギアだけでなく、あまり目に付かない細かな部分の準備もお済でしょうか。本日は、快適な登山に重要となる足元のアイテム、ソックスをご紹介させて頂きます。

 

SILVER LIGHT ■

silver ligtは2019年に生まれた新進気鋭のソックスメーカー。足元のトラブルである水ぶくれや悪臭を防ぎ、快適に登山やハイキング、トレイルランニングを楽しむ事を目的に開発されました。では、どの様な特徴を備えているのか見ていきたいと思います。

 

 

裏表のハイブリッド構造

まず、大きな特徴は裏地と表地が異なる素材で作られているというところ。表地は強度に優れたナイロンを使用しており、裏地にはニュージーランド産のメリノウールを使用しています。メリノウールの調湿機能や抗菌防臭機能はご存知の方も多いとは思います。しかし、その一方で耐久面では化学繊維に劣ってしまいます。その為、シューズと摩擦が生まれる表地には耐久性と速乾性に優れたナイロンを配しているのです。

しかし、ここで問題になるのが「臭い」について。裏地はメリノウールを使用しているので臭いを防ぐ事は出来ますが、表地のナイロンに関してはそうはいきません。そこで考え出されたのが銀を用いるという事。

 

 

ナイロンに銀糸を配合

生地に高純度の銀糸を配合する事によって優れた抗菌性能を発揮し、臭いの元となる雑菌の繁殖を防ぎます。医療業界や宇宙産業では同様の理由で銀が用いられているのですが、Silver Rightの特徴となるのが銀を糸として用いているところです。表面に銀イオンをスプレーしたり、時間の経過とともに洗い流されて効果が失われる可能性のあるコーティングを施した製品とは異なり、Silverlight製品は、数え切れないほどの洗浄や数百回の洗浄後でも、臭いや細菌の増殖を防ぐ同じ性能を備えているのです。ただし、銀は価格が高いため、生産価格の約50%を占めています。それにより、商品価格は上がってしまいますがメーカーにとって「最高の製品を作る」という目的を達成する為には妥協出来ないポイントなのです。

 

 

足へのフィット感も追求

いくら生地の性能が良くても、足にフィットしなければ全く意味を持ちません。水ぶくれの原因は雑菌の繁殖や水分の過剰保持だけでなく、皮膚とソックス生地との摩擦から生まれる事もあるからです。フィット感を上げる為に外層にはスパンデックスをブレンドしており、足に吸い付くような着用感を得られます。また、つま先と踵部分の耐久性をより求められる場所の生地には厚みを持たせているので長期間の着用でも安心して歩き続けられます。

 

 

取り扱いはAnkle とCrewタイプ

 

現在、moderateではAnkleタイプ ■Crewタイプ ■の2種類を取り扱っております。ローカットのハイキングシューズやトレランシューズを履かれる方はAnkleを、ミドルカット以上のシューズを履かれる方はCrewをお選び頂ければ大丈夫です。

今季、私もテストさせて頂いているのですが、初見は何だか野暮ったい感じのソックスだな…と思っていまいた。しかし、履いてみると予想以上に快適で普段履きにも愛用してしまっている程。特にCrewの方はカラーがブラック一色なのでスーツスタイルにも合わせやすく、先月には弟の結婚式へ参列する際にも履いていきました。見た目や履き心地的にも革靴との相性も良いのでアウトドアフィールドだけでなく、ビジネスシーンでの着用にもおススメです。

 

ソックス1ペアで1本の木を

Silverlightは販売されたソックスのペアごとに、1本の木を植えています。森林再生と貧困の緩和を専門とする非営利団体であるエデン森林再生プロジェクト ■と提携しており、植林は動物の生息地を回復し、土壌を改善し、侵食を防ぎ、CO2排出と地球温暖化に対抗する最も効果的な方法の1つです。さらに地元の村人に安定した仕事を提供し、極度の貧困を減らし、地域経済を高め、収穫量を増やします。

ただ単純に物造りをするだけ、永い先の事も考えてビジネスを営む。最近でこそ、様々な企業が取り組んでいますがアウトドア業界ではずっと前から行われていた事です。商品自体も勿論大切ですが、「作り手がどんな想いを持っているか」に関心を持つ事も大切ではないでしょうか。

 

本日も拙いブログを最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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