THE NORTH FACE のウィンドシェル、 Infinity Trail Hoodie が使いやすい

気温が高くなり、インサレーションやハードシェルを常に着なくても良いシーンが増え、ベースレイヤーにウィンドシェルの、シンプルな組み合わせが体温調節に効果的な時期になってきました。

シーズンを通して使う事が非常に多いウィンドシェル。殆どのアウトドアブランドが発売をしている為、非常に選択肢として多く、いざ購入しようとした際に悩まれている方も多いと思います。

今回は、THE NORTH FACEのトレイルランニングカテゴリである、フライトシリーズから非常に使い勝手の良いウィンドシェルがリリースされていますので、そちらをご紹介させて頂きます。


(165cm、58kg、Sサイズを着用)

THE NORTH FACE のウィンドシェル、
Infinity Trail Hoodie ()が使いやすい

高いストレッチ性

THE NORTH FACE Infinity Trail Hoodie(インフィニティトレイルフーディ)の最大の特徴として挙げられるのは、群を抜いたストレッチ性です。

例えば、雪があるようなシーンで着られることの多い地厚のソフトシェルと比較して、一般的にウィンドシェルと呼ばれるアイテムは汗や雨によって濡れた際の速乾性を優先し、素材にポリウレタンを使うことは少ないのが特徴です。

このTHE NORTH FACE Infinity Trail Hoodieはストレッチ素材のポリウレタンを37%も使用しながら、生地をソフトシェルより薄手にすることで、速乾性も確保しています。下の画像を見ていただければ、いかに伸縮性の高い素材なのか、伝わると思います。

また、非常に高いストレッチ性を生かして、容量が5リッター程度のトレランザックなら、ザックを背負った上からInfinity Trail Hoodieを着用する事も可能です。

以前のブログでもご紹介した通り、トレランザックの上からウィンドシェルを着れば、歩いている途中でいちいち立ち止まってザックを降ろす手間を省くこともでき、よりスピーディーに体温調節を行うことができます。

レーザーホール加工

生地を薄手にして、速乾性を確保しても、運動量や気温の変化によって、汗ばんでしまうこともあります。そのため、この Infinity Trail Hoodieは、オーバーヒートして汗を掻きやすい、脇下と背中に極小のレーザーホールを開けることでベンチレーション効果を高めています。

ベンチレーション機能を持つウィンドシェルの多くは、脇の下にジッパーをつけたり、生地をメッシュ素材に切り替える等、何か別の素材を足したり、新たな縫い合わせの加工がされたりと工夫がされています。ただ、 Infinity Trail Hoodieは、レーザーホールで最小限の加工としている為、生地の縫い目を減らすことで、わずかながらの軽量化に成功。また、その結果、腕を振った際の脇のスレ等を軽減したりも出来ます。

 

フードの加えられた工夫

(フードの両サイドにレーザーホール加工が施されています。)

THE NORTH FACEのアスリートの意見を取り入れて、フードには山での行動中に聞こえる環境音を聞き取りやすくする為に、両耳部分にレーザーホールで穴が開けられています。

トレイルを走っている際にフードをかぶってしまうと、周りの音が聴こえにくくなる事で、走る感覚が鈍くなることがあります。

例えば、サーフェース(地面)の状況は足裏と視覚で得た情報だけではなく、耳から入る聴覚で状況を把握しています。また、レースなどでは後続ランナーを知る術として聴覚が非常に大事になってきます。もっと極端な事を言えば、風の音や野生動物の鳴き声等で、自分が今いる場所の状況の変化をいち早く知る事も聴覚はになっています。

Infinity Trail Hoodieのフードは、フードに施されたレーザーホール加工によって、通常であればフードを被ることで薄れてしまう聴覚の情報を、限りなく最小限に抑えることが出来ます。

フードに加えられたもう一つの工夫

フードの付け根と襟元に夫々マグネットが付いており、フードを被らないシーンでは、そのマグネット同士がくっつく事で、風や自分の動きでバタついてしまうフードをある程度固定する事が出来ます。

フードは、山のシェル関係のウェアに付いていることが多く、雨や風を避けるために便利ですが、ほんのちょっとしたストレスを生む原因になっているのもまた事実です。それらを解消するために最小限の工夫で、高いパフォーマンスを発揮するように備えているモデルといえます。

ウィンドシェルのポケット問題

軽量モデルと言われるウィンドシェルの多くは、胸等にポケットが一つあるのみで、その他のポケットがないモデルがほとんど。

その理由のヒトツして、ウィンドシェルに軽量コンパクト性を求める為に、一般的に便利と感じるハンドポケット等を省く傾向があります。また、一般的なハンドポケットは、ザックを背負うとウエストのハーネスがそのポケットの上に重なり機能しなくなる事も。それが故に、軽量モデルのウィンドシェルは、多用途なシーンで着用した際に不便を感じることもあります。

でも、実際ハンドポケットは欲しい時もありますよね。

例えば、キャップやヘッドバンド、ネックゲイターなどを一時的に入れるポケットがあれば、それらを状況に応じて、よりスピーディーに使ったり収納したりする事が出来ます。この、Infinity Trail Hoodie はトレイルランニングのカテゴリーからリリースされており、ベスト型のトレランザックを背負事を想定した際、ウエストのハーネスの干渉がしない為、腰の二つのポケットが活用できます。

ハイカーにもおすすめ

またウエストのハーネスが細身な、もしくは付いていない軽量ザックを背負うハイカーにも、ポケット付きのウィンドシェルは使い勝手が良いのではないでしょうか。また、カテゴリはトレラン向きのアイテムとして開発されていますが、Infinity Trail Hoodieは、様々な工夫が凝らされているため登山でも使えるアイテムになっています。

 

投稿者:井戸田

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