しっかり荷物を担げるMYSTERY RANCH テラフレーム

「大は小を兼ねる。」という言葉があります。大きい物は、小さい物の機能を兼ねているのだから大きい物の方が使い道が広く役に立つという意味。しかし、バックパックに限ってはそうはいきません。容量が大きすぎるとパックの中で物が動いてしまうし、逆に小さすぎると物が入らない。無理やり詰め込むと背負い心地が悪くなってしまう事も。

あと少し、大きければ….。もう少し小さければ….。そんな問題を解消してくれるバックパックがあります。

 

MYSTERYRANCH テラフレーム3 ジップ50

MYSTERYRANCHのアイコン的な機能であるY字に開くフロントジッパー。荷物の出し入れのしやすさから山岳ユーザーだけでなく、本国では軍隊や消防隊、ハンター等のプロユーザーからの支持も多い優れた機能。テラフレームはそんな機能も有しながら、もう一つのMYSTERYRANCHらしい機能も備えています。

 

それが、こちら。「OVERLOADフィーチャー」と呼ばれているパックの拡張システム。背面フレームとパック本体の間に収納スぺースを確保出来る作りで、元々はハンティング用のパックに搭載されており、仕留めた獲物を持ち帰る為に備え付けられた機能。テラフレームには、その機能を山遊びの為に搭載。

 

 

拡張の手順はとても簡単。まず上下、左右にあるバックルを取り外します。

 

 

 

 

次に背面にあるバックルを外します。

 

 

最後に背面内にあるコードを緩めるだけ。これだけでOK。特別な工具等を必要とせず、ものの数十秒で拡張完了。

 

 

あとは荷物を積み込んでしっかり固定してあげるだけ。これだけで50ℓ以上の荷物が簡単に担げてしまいます。山でのテント泊の際、ちょっと贅沢して食料やビールを多めに持って行ったり。バックパッキング等の旅行で使用する場合は、現地で買ったお土産を積むのに使えたり。パック本体の容量以上の荷物を積みたい時に大活躍してくれます。

 

 

もちろん、荷物が増えれば重量も増える。その荷重をしっかりと背負えるようにフレーム構造も考えられています。荷物の加重を真下に落としつつ、身体の動きへの追従性も確保する為にカーボンフレーム(Guide Light MTフレーム)を採用。

 

 

今季のモデルは、縦方向と横方向で入っているフレームの形状が変えてあります。荷物による下方向に対する力に強くする為、縦に走るフレームは円柱状の物。身体の動きに追従するように、適度に捻じれる事も必要な為、横方向のフレームは板状(アイスクリームの棒の様な形)となっています。この仕組みにより、身体の動きを妨げ過ぎず快適に背負う事が出来るのです。

 

 

カーボンフレーム(Guide Light MTフレーム)とは別でフューチュラヨークシステムも搭載しているので、背面長の調整も簡単。この二つのフレームシステムが盛り込まれている点は、背負子とバックパックの良いトコロを非常に上手くミックスしていると言えます。

 

 

重量のある荷物を背負うには、腰ベルトも非常に重要。テラフレーム3は腰ベルトが5つのパーツで出来ています。写真の①~⑤の部分がそれぞれ独立した形状になっている為、腰を今までよりも立体的に包み込んでくれるのです。

 

 

 

さらに、数センチ単位ですが腰ベルトのフィット感を微調整する事が出来ます。荷重をしっかり腰に乗せる為にここまで調整するか…というレベルですが、この微調整が出来るのも5つのパーツに分かれているからこそ。「ベター」では無く、「ベスト」な背負い心地を生み出してくれる機能の一つです。

 

 

実際に背負ってみると、非常に快適。パックの中に荷物を入れた状態で手に持っている時と背負った時では、後者の方が明らかに軽く感じます。メーカーの実験では68kgという重量を快適に担ぐ事が出来たそうです。そこまでの重量を背負う事は無いにしても、パーティーで動いている時、状況によっては他メンバーの荷物を担いだりする事もあると思います。特に家族での山行では、お父さんがお子さんの荷物を背負うシチュエーションも多いのではないでしょうか。そんな時にもサッと積載量が増やせる拡張機能が大活躍です。

 

 

今季は容量がさらに大きい65リットルのモデルも入荷しています。長期山行や長旅にもおススメです。パックラフト等を積み込むのにもこの機能は生かせますので、川旅でもご利用頂けます。

パックの重量は50リットルで約2.3kg、65リットルで約2.6kgとUL系パックと比べると重くなってしまします。しかし、その分ガッチリと沢山の荷物を担ぐ事が出来るので、山の中に入って遊ぶブッシュクラフトスタイルのキャンプにも、もってこいと言えます。大きめのパックをお探しの方は候補にテラフレームを入れてみても損はしませんよ!

本日のブログは、松下がお届けしました。

 

 

 

 

 

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