Teton Bros. Off Site Meeting 最高でした。

moderateから片道約650キロ(往復約1300k)の離れた、秘境と言われる福島県は檜枝岐村で開催されたTeton Bros.のOff Site Meeting。

以前から、Teton Bros.チームがここでミーティングを行っている事を知っており、何度かお声掛けを頂いていたが、”遠い”という理由だけに、いつもさり気なくお断りをさせて頂いていたが、今回は意を決し参加。今まで断っていた事を悔いるぐらい、檜枝岐は最高の場所であり、そこで開催されたOff Site Meetingは非常に素晴らしい内容で、本当にめちゃくちゃ有意義な旅が出来た。

 


有意義な旅は道中にある。

今回、檜枝岐に向かう為、僕が同行させてもらったメンバーが、愛知県にあるお店mooseのケースケ君と、ALTRAを日本で展開しているロータスのボス福地さん。

2月2日―。

その日の仕事が終わるやいなや、急いで帰宅し、晩飯も食べずお風呂にも入らず名古屋のmooseへ向かう。

mooseのケースケ君は、同じアウトドア用品を販売するライバル店であり、業界を一緒に盛り上げる仲間とも言える。同い年ではありながら、僕よりいつも落ち着いており頭も切れる男。マイペースな部分が彼らしく、全部をひっくるめて、いい意味で僕は常に彼を意識をしている。

そんな存在。

名古屋で彼と合流して、今度は東京の福地さんの自宅へ向う。僕の仕事の都合で到着が2時間程も遅れたにも関わらず、寒い中駐車場まで迎えに来て頂き、そして、美味しいビールとお酒をご馳走して頂く。お酒を呑みながら談笑しつつ、明日以降のBCで使うスキー用のシールカットをケースケ君に依頼する福地さん。そして、その依頼にほろ酔いでそれに応えるケースケ君。精密な腕もほろ酔いであれば手元も狂い、少しギタギタのシールが完成!そのシールを見て「なんなのこれ~」って言いながらも、それで問題無いんだから、本当に、この二人は見ていて楽しい。

2月3日朝―。

翌日以降の事も考えてか、いや、ただただ眠たかったからか、予定起床時刻より少し遅れて起床し福島へ向かう。と、出発して早々に、昨晩ほろ酔いで作ったシールを、テーブルに置いてけぼりにした事を思い出して引き返す。(序盤で気がついて本当に良かった。)

福地さんの運転する車で福島に向かう道中、本当に色々な話を聞く。

いつもは、仕事の場面でお会いする事が多い為、話す内容は勿論仕事の事がメインとなるが、こういった時間の話は、普段では聞けない事等が聞けて非常に楽しい。

2月3日昼過ぎ―。

明日からのBCに向けて、だいくらスキー場にて、芦屋にあるSky High Mountain Worksの北野さんと、Teton Bros.を海外で展開するブランドBERINGIA(→)の二人と合流し、足慣らし程度にゲレンデを滑る。

せっかくの東北なのに、雪不足の影響でお世辞にも最高のコンディションとは言えないゲレンデ。降れば最高に楽しそうなバーンもあるのに、そこにアクセスするリフトすら動いていない状態。それでも、初めてのゲレンデ、初めて滑るメンバー。たった数時間だけでも、雪の上を一緒に滑る事は楽しいし、それだけで、言葉は交わさずとも(本当は、BERINGIAの方々とも喋りたいけど英語がダメなんで・・)なんとなく、通じるものを感じたりするわけで。

2月3日夜―。

だいくらスキー場を滑り檜枝岐村に入る。

車で峠を越えると集落が現れ、そこが秘境と言われる檜枝岐村。失礼な言い方なのかもしれないが、懐かしい雪国の感じが漂っており、観光地化されすぎていないその場所が兎に角落ち着く。後で聞いた話だが、基本的に村民以外の人が移り住む事が難しいとの事。その為か、良い意味で昔の感じが維持されている。また、他の人気スノーエリアに比べて公共交通機関だけでのアクセスが少し難しい為か、海外の方が訪れる事も少ないとか。

このエリアは、そう言った意味でも、日本ならではの良さが残された本当に秘境だ。

明日からが、Off Site Meetingの本番。Teton チームに明日からフィールドをガイドしてくれる楽(RAKU)(→)のスタッフに加えて、前入りした他ディーラーやライタさんや、編集長さんにカメラマンさんと、大勢の方とお酒を酌み交わす。

その日は節分。お酒の勢いに任せて、ジュンさんに落花生を投げていたら、後でビール瓶でコツかれたのはいい思い出だ。

2月4日―。

ミニ尾瀬公園まで車で移動し、そこからはスノーラフトで約6キロ先のベースキャンプへ移動。

初スノーラフトでの移動。

こういう時も含めて、オーバーダウン系は非常に欲しいと思えた。今回は、雪中キャンプも含め寒さ対策とテストを兼ねて、crux のpyro jacketを投入。これが、実に素晴らしく温かい。今後、自分の中でオーバーダウンをラインナップに加えるか、crux pyro jacketを加えるか悩むが、今の所はpyro jacketに惹かれる部分が強い。

ベースキャンプ地に到着後は、今晩の寝床を設営する。

今回のテントは、3月から日本でも発売が開始される新鋭ブランドSamayaの「Samaya2.5」を使用。詳細は、後日アップさせて頂くが、フロアの耐水性が非常に高く、また、上部(天井・壁)には、最先端防水透湿生地を採用することで、防風性、防水性と高い透湿性すべてを兼ね備えた高スペックの軽量シングルウォールテント。シングルウォールで皆が恐れている結露にも強く、この快適性は本当に優れもの!

テントを設営後は、今回Teton Bros.から来期発売される、新しいNeo Shell PantとMid Layer、そして、それらの良さを最大限に活かす為のベースレイヤーとして、MOB Wool L/S(→)が渡される。(新しいNeo Shell PantとMid Layerについては、情報公開して良いのか確認中の為、今回のBLOGでは詳細は控えさせていただきます。)

夫々、渡されたテストウェアーを着用し、ブナ坂をのんびりハイクアップしパウダーライディングを楽しむ。

ただ、雪質はメチャクチャ良いのに、この東北ですら降雪量が少なく、いつもならば隠れているはずのブッシュが出まくりで、気持ち良いターンがなかなか出来ない・・・。

それでも、パウダーを滑れる事に感謝しつつ、ベースキャンプへ滑り込んだのが確か15時ごろ。

そこから、気がつけば雪中宴会が始まり、お鍋とお酒に舌鼓を打ちながら、真面目にミーティングをして翌日のBCに備える。と、言っても本格的に寝袋に入ったのは夜中の12時過ぎ。(あんな秘境のベースキャンプ地に、まさか、カラオケスナックが出現するとは・・・・(笑)。)

2月5日―。

5時半過ぎに起床し、7時のBCツアーに向けて朝食を食べながら身支度をする。

こんなに晴れているのに、午後からは天気が崩れるとの予報。確かに、三重を出発する時にチェックした天気予報も、2月6日に一番大荒れとなる天気だった事を思い出す。

ストーム中のテント泊やBCツアーは非常に厳しいので、この穏やかな環境でテスト出来る事は幸せなのかもしれないが、せめてストームが4~5日前倒しで来ていれば、最高のコンディションだったのに。とは言え、全ては自然の中で遊ぶ事だから仕方がないわけで。

ちなみに、就寝時の気温は-10~-13℃ぐらいだったと思うが、NEMOのソニック-20が最高すぎて、ヌクヌクの中朝までグッスリ寝ることが出来た!(今回の気温であれば、ソニック0()でも十分だったかも・・。でも、温かいにこした事は無い!)

出発の7時―。

キャットの外気温計が出発の7時の時点で-10℃を示す中、そのキャットとスノーラフトを使用して、スタート地点まで一気に標高を上げる。僕は、幸運にもキャットの助手席に座ることが出来た為優雅に取付きまで移動する。むしろ、暖かすぎて寝落ちしそうなほど(笑)

午後以降に天気が荒れる予報の為、天気を見ながら行けるところまでハイクする。標高を上げても、なおもブッシュが行く手を阻み、スネークするようにハイクアップする為、目指す最高の斜面を目の前にあえなくタイムアップ。


(次回、必ずこの写真にあるオープンバーンを滑りたい。)

 

予定時刻より早めにベースキャンプ地に戻る。

朝の天気が嘘だだったかのように雪が降り積もる。テントを足早に片付け、道具をバックに無理やり押し込み荒れ始める天気の中、スノーラフトで叩きつけられる雪を身体で受けながら駐車場に戻る。

着替える暇なく、冷え切った身体と荷物を車に詰め込み帰路へと向かう。

途中、湯ノ花温泉のエリアに立ち寄り、最高に美味しい蕎麦屋さん「滝音」に寄りお腹を満たして、そして、湯ノ花温泉で冷えた身体を温める。しかし、あまりにも蕎麦が美味しかった為、蕎麦を食べて温泉に入ってから、また、同じ蕎麦屋さん行くという、人生初の蕎麦-温泉-蕎麦をメイク。蕎麦は、食事としては「ノーカウント」という名言まで出るほど美味い蕎麦だった。

その後、惜しみもなく降る雪に羨ましさを感じつつ、翌日の東京での仕事を無かった事にして朝だけ滑りたい!いや、滑ろうようよ!と思いつつ、そして、おそらく皆も絶対にそうしたいのを我慢しつつ車は東京へ向かった。

 

こうして、Teton Bros.のOff Site Meetingは無事に終わった。

ちなみに、翌日(2月6日)は、きちんと東京で朝から展示会まわり。

MOB Wool L/S(→■)は、約3日間着用していても臭う事なく、また、気持ち悪さも感じない。ウールだから当たり前なのかもしれないけど、やっぱり調子が良い。また、来年発売される、新しいNeo Shell Pantは、Off Site Meetingのスタートから終了まで終始穿き続け、さらには、イベント終了後の車移動、蕎麦を楽しむ時、そして、お風呂上がりから、更に蕎麦食べてからの東京までの移動の約6時間ぐらい穿いたまま。おまけに、そのまま東京の聖蹟桜ヶ丘周辺から浅草周辺までの約1時間半の電車移動中も穿き続けても、まったくストレスが無いというか、シェルパンツを穿いている事を忘れるぐらいの快適性。まだまだ、色々な環境下でのテストが必要ではあるが、現時点では非常に優秀なパンツだと思う。


(チラ見せ)

何はともあれ、このような最高なミーティングを開催してくれた、Tetonチームと山で安全にカイディングしてくれた楽(Raku)の皆さんに本当にお礼を申し上げます。そして、今回のミーティングにご一緒頂きました、他ディーラーの方々や編集者関係の方々と楽し時間を過ごせたことに感謝致します。

ぜひ、また、皆さんと一緒に山で遊べることを楽しみにしていますね!

moderate 飯田 崇士

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