ダウンと化繊の長所を兼ね備えたpatagonia Micro Puff シリーズ(パタゴニア マイクロ パフ シリーズ)

ここ数年、アウトドアが新たに発売する綿モノ(化繊インサレーション)といえば、「着続けられる」「蒸れない」「動的保温」といったような、運動中(活動時)に積極的に着続けられるモノを、どのメーカーも競う合うようにリリースしていた。

個人的にはこれらの商品は、フリースであったりソフトシェルの守備範囲へ綿モノが挑戦していったようなイメージで、僕の頭の中では、「フリース VS 綿モノ」であったり、「ソフトシェル VS 綿モノ」といった感じに受け捉える事が多かった。

もちろん、このような綿モノを、各メーカーが競い合って発売した事で、寒い中での行動着の選択肢が増えたことは間違いない。が、実は、コレ系のアイテムは、フリースやソフトシェルのように着続ける事が前提のモノが多いため、コンパクト性であったり重量に関しては、従来の綿モノに比べると劣る部分が多かった・・・。

この着続けられる綿ブームが起こる以前は、綿モノの対戦相手(比較対象)は、常に「ダウン」だったと思っている。ダウンの欠点を如何に綿モノが補うか!そう、コンパクト性や軽さを如何にダウンに近づけるかだったと思う。

確かに、行動中に積極的に着続けられる綿モノも良いが、人によっては、行動中よりも、レスト中やゆっくりした動きの中で着て温かいと思える、ダウンに近しい綿モノを探している人も多いと思う。

そんな方にお勧めなのが、patagoniaが満を持してリリースしてきたのが、このマイクロ パフ シリーズ!


ダウンと化繊の長所を兼ね備えたpatagonia Micro Puff シリーズ

個人的に綿モノを見る時に常に「vs ダウン」の商品探していたのだが、ここ数年は先にも書いた、着続けらる系の綿モノが多くリリースされていたので、なかなか選択肢が増えなかった。そんな時に、「patagonia Micro Puffシリーズ」がリリースされると知ったのは、一昨年の冬(2016年)に開催されたpatagoniaの展示会だったように記憶している。

「凄いのが出てきた!」

少し驚きでしたね。2017年の冬から、ようやくダウンに対抗出来る綿モノがリリースされると喜んだのも束の間、patagoniaの直営限定という悲しいオマケ付き。

直営限定とは言え、昨年は心なかで Micro Puffシリーズが凄く気になっていたものの、実際直営でも極々僅かの入荷と販売だったらしく、僕の周りで使っている人はおらず・・・。今年の春夏にも発売はされていましたが、流石に春夏に綿モノの新調ってね。

そんな事もあって、Micro Puffシリーズは、この2018年の冬が初陣のような感じですかね!


ダウンと化繊の良い所取り。

《ダウン製品のメリット》
・重量に対する高い保温力。
・高い圧縮性。
・ソフトな風合い。

《ダウン製品のデメリット》
・水濡れ、湿気による保温力低下。
・キルト内での移動、ダマ。
・縫い目によるコールドスポット。

《化繊製品のメリット》
・水濡れや湿気を帯びても温かい。
・耐水性が高い。
・キルト内での移動やダマにならない。

《化繊製品のデメリット》
・保温力を出そうとすると重量が重くなる。
・嵩張りがあり圧縮性が低い

マイクロ パフは、ダウンと化繊のメリットを丁度良く混ぜ合わせたようなアイテム!


その秘密は「プルマフィル インサレーション」

プルマフィル インサレーションのイメージは、上の図のように核となる繊維に超極細繊維が巻きつけられた構造。この超極細繊維のおかげで、今までの化繊綿にない、軽さ・圧縮性が生まれ、沢山の熱を蓄える事に成功。


プルマフィル インサレーションを極薄生地で包みました。

DWR加工のされた、僅か10デニールという生地薄のパーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロンでプルマフィル インサレーションを優しく包みました。


ステッチはオシャレに見せる為ではありません。

一見すると、patagoniaが昔から発売しているナノ・パフに非常に似たステッチですが、実は、プルマフィル インサレーションを安定させる為の最低限パターンのステッチで、これにより軽量化を実現。

更に、ステッチで部屋を区切らい事で、パネルの中で空気が動き、部分的に濡れても暖かい空気が移動して(下の写真の赤い線のイメージ)乾燥しやすい状況を作り上げています!


パタゴニア製品の中で重量に対する保温性が最も高い!

上の図をご覧頂ければ一目瞭然!


濡れたグローブは内ポケットへ!

全てのモデルに、左右のフロントパネル内側に大きめのポケットがあります。寒い環境の中で、少しでも体温で温めておきたいモノ等があれば、この内ポケットに入れることをオススメ。個人的には、濡らしてしまったインナーグローブや、スキーのシールなんかでも良いのではと思っています。


ラインナップのご紹介

Micro Puff Hoody(→


(179cm /63kg / size:M / 下にR1を着用)


Micro Puff Jacket(→


(179cm /63kg / size:M / 下にR1を着用)


Micro Puff Vest(→


(179cm /63kg / size:M / 下にR1を着用)


今年のOMMが、もっと寒い地域での開催であれば、おそらく、もっと人気が出たに違いない!勝手に僕はそう思っています。兎に角、ダウンの代わりに使える綿モノをお探しの方にオススメです。

本当にいつも長文ですみません・・・。
投稿者:飯田

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