今年もこの季節がやって参りました。そうです!OMM JAPAN 2018です!一泊二日、衣食住の全てを自ら担ぎ地図を片手に山中を駆け回る。私個人的には「レース」というより「旅」や「冒険」と言った言葉の方がしっくりきます。拙い文章力ですが、本日のブログではレースの様子をご紹介させて頂きます。
今回のメインフィールドは愛知県の茶臼山高原スキー場。春には芝桜が綺麗な観光スポット。三重県からは車で約2時間半でアクセスできる距離なので、早朝5時前に四日市を出発。7時半過ぎには会場に到着し、受付を済ませました。受付を行っているセンターハウス周辺は参加者の皆様が集まり賑やかな雰囲気。
軽く体操をしたり、荷物を確認していると出発の時間が近づいて来ました。スタート地点はスキー場の上部。ゲレンデの芝生を踏みしめて登っていきます。そして、この登りが地味にシンドイ。完治していないギックリ腰に膝爆弾という不安要素満載で登っていきます。
登り切ったところにスタート地点が。既にウェーブスタートが始まっており、次々と参加者の方々がスタートしていきます。
天気は超快晴。山々の緑と空の青、その間に薄っすら浮かぶ雲の白色がとても綺麗。しかし、ここはゲレンデ上部。遮る物が何も無い為、冷たい風が吹き抜けています。
スタート地点でお会いしたお客様のR様、S様。吹き付ける風に耐えております。スタートしてしまえば丁度良い気温なのですが、順番を待っている間はやっぱり寒い!アッチコッチうろうろ動いて少しでも風が当たりにくい場所を探してみるも、どこも同じ。ザックからインサレーション出して着込むのも面倒なので、ここは耐えるしかない!
風に打たれながらも、スタートが来ました。地図を手に取り、まずは一番近くのコントロールをゲットするべくトレイルを下ります。スタート直後はある程度人の流れが出来ているので、1つ目のコントロールは楽勝だな…。なんて考えながら下っていると…
目の前に綺麗な山々が。良~い天気だな~。と思っていたのもつかの間。うっかり狙っていた一つ目のコントロールを見落として通りすぎてしまうというアクシデント。登り返して探すも中々発見できず。結局、パスして次のコントロールを目指す事に。
次のコントロールまでは、のんびりとロードを進みます。紅葉が丁度ピークを迎えており、ロード区間ながらも山の秋を堪能出来ました。
ロードからトレイルへと入った所にコントロールを発見!ようやく1つ目をゲット。このまま勢いに乗って次々とコントロールを取っていきたいところ。
苔むした沢道を進んで行きます。愛知県と言えど11月。さすがに日陰は寒く感じます。1日目の行動中はノースフェイスのVerb Light Running Pant ■にメリノウールのTシャツ、ファイントラックのパワーメッシュタンクトップ■を重ね着。腕回りはアームカバーで微調整して丁度良い体感温度でした。
コントロールを探して山の中を徘徊するものの、自分の頭の中に描いている場所で中々見つからず。
結局、狙っていたコントロールのうち3つをスルーしてしまいました。自分の読図力の弱さを改めて痛感。
せめてキャンプ地に近いコントロールは全部取ろう!とキャンプ地へ向かう途中の細かいコントロールを丁寧に拾って一日目のFINISHへ。
数十分時間を残したものの、昨年のように膝の痛みに耐えながらのFINISHでは無いのでバディ共に体力・精神力に余裕を持って終われました。
私達がFINISHしたのが15時半過ぎだったのですが、既にキャンプ地には色とりどりのテントが。アルプスのテント場では中々見れない物もあって、キャンプ地を散歩しているだけでもワクワクします。
当店に良く遊びに来て頂くお客様も丁度テントを張り終えていらっしゃいました。Locus GearのKhufu HB ■の立ち姿はやっぱりカッコイイ。昨年に比べてKhufuやSixmoon Designs■のシェルターを使われている方が増えている印象。取り扱い店のスタッフとしては嬉しい限りです。
そして、今回の僕たちの寝床はコチラ。hummingbird hammocksのThe Pelican Tarp■ です。重量わずか363gと超軽量ながら大人2人が余裕で寝れるサイズ感。今回は気温の低下があまり無いと判断してタープ泊に。そして、荷物が軽くなった分….
おでん&ワイン(赤と白)、沢山のおつまみを担いで来ました。マット、シュラフをセッティングしても空間が余るので大人4人でワイワイ出来る程タープの中には余裕がありました。
そして、ワイワイしながらの大発見。お客様のS様がソーラーパフ■をワインボトルに取り付けると絶妙な高さになる事が判明。しかもボトルのシルエットが浮かんで何だか雰囲気もgood。
〆はG.Iカンティーン■に赤ワインを入れて軽く加熱。ホットワインを作って飲めば身体が芯から温まります。(G.Iカンティーンは加熱用には作らていません。湯煎の方が安全に温められます。直接加熱する事によって本体が損傷したり、事故に繋がる場合があるのでご注意下さい。)相方が作った熱燗も少し頂き、気分は上々。
ほろ酔い気分で外に出るとライトアップされたカラフルなテント達。星空もとても綺麗で、「ああ。今年もOMM出て良かったな~。」とつくづく思った瞬間の一コマ。この後寝袋に入ると一瞬にして眠りにつきました。昨年、一昨年は寒すぎて夜中に何度も目覚めましたが今回は朝まで熟睡。重たい思いをしてワインを担いできた甲斐がありました。
2日目。4時半頃に起床して朝食を摂ったり、荷物の整理をしているとゆっくりと太陽が昇ってきました。早発グループは早くも撤収を完了しており、キャンプ地から少しずつテントが減っていきます。私達もタープを撤収して、いざスタート地点へ。
早朝の冷え込みも思った程では無く、就寝時に着ていたpatagoniaのCapilene Air Hoody■の上からKamleika Jacket ■を着て丁度良いぐらいでした。昨年は出発ギリギリまでインサレーションダウンを着込んでいたので今年は本当に気候の影響が少ない事を実感。
2日目のスタート地点ではノマディクスチームの皆様と本国OMMのスタッフ様がお見送りをしてくれました。自分達のスタート時にハイタッチをして頂いたのですが、末端冷え性の私の手は恐ろしく冷たかったと思います。すいません。笑
2日目もグイグイ登ってコントロールを目指します。目的とした一つ目は難なくゲット出来たのですが、2つ目を目指す途中で尾根を1本間違えて乗ってしまいロスト。藪漕ぎしながら何とかロードへと下りました。
登り返して取りにいくのも時間のロスなので、諦めて3つ4つ目へと向かいます。2日めも狙ったコントロール全て取れず。今回のコントロールは遠くから見ただけでは見つけ難い場所にセットされている物も多くありました。写真のコントロールも左下の倒木の影に隠れており、かなり近づかないと見つけれません。
2日目も、ず~っと快晴。「自然の中でダイレクトに遊んでいる」そんな感覚を感じられるのがOMMの魅力の一つ。
写真は茶臼山山頂のコントロール。2日目終盤のコントロールの為、山頂まで登るのが本当にシンドイ。脚も腰もパンパンで気合で登り切りました。2日間で一番心拍数が上がった瞬間かもしれません。
2日目、フィニッシュポイントはゲレンデの下部。気持ちの良い下りが続きます。昨年は時間ギリギリであった為、痛む膝を引きずりながら道を急ぎました。今年はその反省を生かし、余裕を持って行動していたので最後の最後まで気持ち良く動く事が出来ました。
昨年に続きバディとして参加してくれたY君。私の読図力不足の為、あっちこっちと一緒に山中を徘徊してくれてありがとうございました。そして、今回のOMMでは本当に沢山の方とお話しさせて頂きました。
わざわざお声掛け頂いた方も沢山いらっしゃりありがとうございました。全ての方のお写真を撮れなかったのが心残りですがこれからもOMMの楽しさ、山遊びの楽しさをお伝え出来るお店、スタッフであるよう頑張っていきます。また、大会関係者、ボランティアスタッフ、出展者の皆様。今年も素敵な2日間をありがとうございました。「来年も参加したい。」ゴールした瞬間にそう思えるOMM JAPAN2018でした。
登山道を外れてオフトレイルを歩く。そんな遊びのスタイルは日本ではキノコ狩りや山菜採りといった形で存在しています。でも、周囲にその遊び方をしている人がいないと中々踏み込めない世界。その点、OMMは各地のアウトドアショップ■へ行けば情報が手に入ります。「参加したいけど、自分には少し敷居が高いかな…。」そう思っている方は是非、お店に遊びに来て下さい。私が熱いOMMトークをさせて頂きます!
本日のブログは、2日間動いたら意外と腰の調子が良くなった松下がお届けしました。