懐かしさと温もりを感じるグランマコッパーケトル

ストーブの上に置かれたヤカン。その口からシュシュシュっと小さな音を立てながら立ち上る湯気。北の国からのワンシーンで出てきそうなシチュエーションですが、お部屋の乾燥予防の為に冬場はストーブの上にヤカンを乗せているご家庭も多いと思います。本日のブログでは薪ストーブに雰囲気がバッチリ合うヤカンをご紹介させて頂きます。

 

FIRESIDE グランマーコッパーケトル 小(写真左) 大(写真右)

商品名に入っている「グランマ」は、そのままグランドマザー(お婆さん)の意味。FIRESIDEの代表であるポール・キャスナー氏がまだ幼かった頃、お婆さんは毎日のように銅製のケトルでお湯を沸かしていました。「ネル」の愛称で呼ばれていたお婆さんが96歳の頃、当時使用していた銅製のケトルをポール・キャスナー氏が譲り受けました。その歴史と愛情の詰まったケトルを再び形にすべく作られたのがグランマーコッパーケトルなのです。

 

 

変わらぬ素材、しかし使い勝手は格段にアップ!


(写真左:小 写真右:大)

素材は、昔と変わらず熱伝導に優れた銅。実は殺菌作用も備えており、空気に触れる事で酸化が始まるので色の変化も楽しめます。そして、長年使用する為に気になるのは「耐久性」。銅の表面にできる保護被膜が腐食の進行も防いでくれるので、世代を越えてご愛用頂けます。使用時の最大水量(注ぎ口の下端まで)は小サイズで2.3L、大サイズで3.2Lとなっています。目安としては、1~4名程のご家庭で使用する場合は小サイズ、5名以上の場合は大サイズがおススメ。

 

 

本体のパーツはリベットとロウ付けによって取り付けられています。溶接等では無く、敢えてのリベット仕様にしているのはネルおばあさんの使用していたオリジナルを再現する為。この小さなリベットパーツ一つ一つがあるか無いかで感じる温もりが変わってくるのも不思議な魅力です。

 

 

ハンドルを本体に取り付ける為のパーツにはファイヤーサイドのロゴが刻印されており、素材は本体と少し変えた真鍮製。さらに、ハンドルにはロック機構が備え付けられおり、写真の様に頂点に達すると軽くロックされる仕様。

 

 

熱々のお湯が入って持ち歩く際に不安定にならないように、このポジションでロックが掛かるようになっているのです。

 

そして持ち手を倒した際には90°以上に倒れないようになっています。これは持ち手が本体に触れたり、ストーブや焚火の熱気で熱くなり過ぎないようにする為。オリジナルの形を踏襲しつつ、使い勝手をさらにアップさせています。

 

本体に固定されている補助ハンドル。内側に少しだけ膨らんでいます。こうする事で指の関節がフィットするので分厚いグローブをしていても握りやすくなっているのです。

 

 

お湯を注ぐ際には両手で。大きな本体ボディーも両手でしっかり握ってあげれば安定してお湯を注げます。

 

 

底面部にはネルお婆さんの肖像と「MADE IN JAPAN」の刻印。デザインからして海外で作られているように見えるのですが、実は日本製なんです。金属加工の街として有名な新潟県長岡市、燕市で作らています。

 

工程と関わる職人の数。そして宇宙開発をも担う工場技術。この動画を見るとあながち価格が高いとは思わなくなります。遠く離れた異国で生まれたケトルが日本の技術で蘇り、2つとないアイテムに育っていく。道具好きには堪らないロマンが詰まったアイテムです。また一つ欲しい物が増えてしまいました。

 

本日のブログは、今日の力仕事で少々腰を痛めてしまった松下がお届けしまいた。ここ数日、セルフケアを怠ったツケが…。

 

 

 

 

 

 

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