THE NORTH FACEのアイテムでコチラのマークが入ったものをご存知でしょうか。
数あるアイテムの中でも、残雪の山や高所へのアタックを続けるクライマーをサポートする頂上アイテム群SUMITTシリーズのアイテムのみに付けられているマークなんです。世界中のトップアスリートからのフィードバックと、人間の身体や自然環境を徹底的に分析した数々のデータ。 ここから生まれた最先端のテクノロジー&レイヤリングシステムを高機能モデルとして展開しているのがSUMITTシリーズのアイテム。
本日は、そんなSUMITTシリーズからTHE NORTH FACE史上、最先端のストレッチフリースジャケットをご紹介させて頂きます。
THE NORTH FACE Fuseform Grid Hoodie ■
冬山での行動着として活躍するストレッチフリースウェア。汗抜けも良くて適度な保温もしてくれる便利アイテムなのですが、Fuseform Grid Hoodieにはさらに山での動きやすさを追求した作り込みがなされています。
ギリギリまで縫製を削減
表地と裏地、異なる色の生地の重なり部分に注目してください。縫製をせずに溶着で繋いであるのですが、生地の重なりが殆ど無いのです。縫い目も無く、生地の重なりも無いとなると引っ掛かり部分や圧迫される部分が格段に減ります。シビアな環境での使用を想定しているからこそ、作り手の拘りがミリ単位で詰まっています。
裏返してみると、胸周りからお腹にかけてグリッド加工が施されています。グリッド加工を施すことによって通気性をアップさせる事ができるのですが、なぜ胸からお腹周りなのか。どちらかというと温めた方が良い場所じゃない?と思うのですが、着用シーンをしっかりと想定しているからこその作りなのです。
ビブパンツ着用が前提
【モデル身長163cm 体重:55kg Mサイズを着用】
胸からお腹にはビブパンツが被ってくる事を想定しています。単体で着る事よりもレイアリング時の機能性を重視しており、防水透湿系素材の力をより発揮する為の作り込みなのです。
もちろん、背面もビブパンツが被る腰周りにはグリッド加工が施されています。冬山でも状況によっては汗ばんでしまうこともあります。行動着に求められる「適度な保温と透湿性」を部分的にフリースのフェイス加工を変える事でカバーしているのです。
表側も適材適所の加工済み!
写真の上側と下側で微妙に生地のフェイス加工が違います。上側にはハードフェイス加工が施されておりより擦れに強くなっています。そして、この加工されたフリース生地とそうでないフリース生地には繋ぎ目が存在しません。部位ごとに異なる組織で編み上げるFUSEFORM™テクノロジーが使用されているので、縫製を必要とせず一枚地に仕上げられているのです。
ジャケット前側でハードフェイス加工が施されているのは写真で白く囲った部分。登壁時にハードシェルとよく擦れる腕回りを中心に加工が施されています。
特に嬉しいのは肩回り。ビブパンツのストラップが干渉するので、すぐに毛玉が出来てモケモケになってしまう部分。必要とされる部分のみに加工を施す事によって動きやすさは損なわず、服の耐久性をアップさせています。
後ろ側は、肩回りに続き腰周りにも加工がされています。ハーネスやバックパックの腰ベルトとの擦れを想定した作り込み。
フードは口回りは覆わない作り。長時間の着用も想定しているのでマイナスの気温下では吐いた湿気でバラクラバの口回りが凍ってしまったり雪がくっついてしまう事があります。口回りはあえて覆わず交換しやすいネックウォーマーやフェイスマスクで覆って適宜交換出来るようにした作りと思われます。
SUMITTシリーズのアイテムは自分にはちょっとオーバースペックかな…と思ってしまうかもしれませんが、スノーハイクや低山の雪山でも機能は十分に発揮してくれます。私は街着でもSUMITTシリーズのダウンジャケットを愛用しています。シビアな環境を想定している作りだからこそ、街中で着ても凄く快適なんです。今年は雪が沢山降っています!雪山のお供に是非試して頂きたい一着です。
本日のブログは、出張で初めて泊まったカプセルホテルの快適さにビックリの松下がお届けしました。