以前のBLOGでも少し書きましたが、今年は昨年に比べて圧倒的な早さで庭の梅の花が咲いています。少し開花したかなと思った数週間前。そして、気がつけば満開になりつつある今日。
花咲く山を歩く楽しみが一歩ずつ近づいて来るのが分かるが、その楽しみとは裏腹に春になると奴らが飛散しはじめる恐怖も共にやってくる。
そう、ご察しの通り花粉だ。
科学的なお話ではないけれど、先月、野沢温泉方面へ滑りに行った時に凄いアレルギー反応が出たから、移動途中に薬局に立ち寄っところ、そこにいらっしゃった薬剤師さんが「今年は、旅行者の方でアレルギー対応の薬を買いに来られる方が例年になく多いと。」そして、その薬剤師さん曰く、「2023年の夏が暑すぎた事と暖冬で、1月の時点で野沢地方でも花粉が飛散していると。」
そんな情報が僕の頭に早々に入っているからか、今年の花粉は凄いんじゃないかとビクビクしているし、実際に早くも鼻ががムズムズもしている。
薬を飲むことで症状を軽減させる事が出来るが、それが最良とは思っていない。だから、毎年、体質改善をせねばと思うが、思うだけで何一つ行動をしていない。
とりあえず、今年も薬で誤魔化すしかないな・・・。
この記事の概略として
寒いと暑いが入り混じってベースレイヤー選びにお困りの方にお勧め。山と道 DF Mesh Merino シリーズ
お守りとしてのレイヤリングって本当に正解?
これからの山は、冬のトップシーズンに比べて少しずつ晴天率も上がってくるし日差しも随分と暖かくなってくる。とは言え、朝早くから山を登ろうとすると、肌を刺すような空気の冷たさに、「山頂とかで寒かったらどうしよう・・・」と不安に煽られ、その不安を掻き消すようにレイヤリングやウェア―をセレクトしていると思います。
特に、「山=濡れ冷え=寒い(怖い)」がレイヤリングを組み立てる時の重要点にある方は、レイヤリングによる寒さ対策として、アミアミ系を着用してその上から暖かいベースレイヤーを着るみたいなパターンが多いと思います。
勿論、気温やアクティビティの内容によっては、そのレイヤリングが正解の時もあると思います。しかし、逆に濡れ冷えや寒さ対策の為にセレクトしたレイヤリング方法やベースレイヤーによって、必要以上に保温性が高くなってしまったり、逆に発汗量を上げてしまっている事がある事はご存知でしょうか?
個人的には、このような問題を解決する為には、自身の中にあるレイヤリングの固定概念を一度リセットする事をお勧めしています。
もっと、端的に言えば、本当に今日のシチュエーションでアミアミ系とか入りますか?みたいな。
少し同じことの繰り返しになりますが、例えば、「濡れ冷え対策のお守りとして、山に登るときは、兎に角、アミアミ系を着るんです!」そして、「冬は寒いのが嫌だから冬用に買った中厚手以上の単一的な厚さのベースレイヤーを重ねます!」っていうパターン。
何度も言いますが、こらがハマル時もあると思います。ただ、よく「自分は、寒がりなのにメッチャ汗かくんですよ!」って方は、いつでもこのレイヤリングパターンになっている事ってないでしょうか?
ここで、固定概念を一度リセットするのであれば、そのお守りのように着ているアミアミ系、今日の気温で本当に必要ですか?冬用に買った中厚手の単一的ベースレイヤー、今日のシチュエーションで本当にベストセレクトですか?という所がポイントになります。
「自分、寒がりなのにメッチャ汗かくんですよ!」って方で、もし、先に書いたようなレイヤリングをしていると、以下の状況が身体と衣服内で起きている事が想像出来ます。
- 肌に密着するアミアミが、肌の一番近い所でデッドエアーの層を作り保温力を上げている。
- その上にレイヤリングしたベースレイヤーが単一の厚さの為、温かいけど空気の循環がまったくされない。
この状態の場合、確かな温かさは作り出せても、オーバーヒートした身体をクールダウンさせるのに非常に非効率だったりします。特に、単一の厚さベースレイヤーが空気の循環の邪魔をして、身体の近くでアミアミが作り出したデッドエアー(この場合オーバーヒートした空気の層)を循環させる事が出来ません。
要するに、お守り気分でセレクトしたレイヤリング方法やアイテムが、状況によっては逆効果として働いている場合があるという事です。
ここで大切になってくるのは、空気の循環に優れたベースレイヤーを選ぶ事や、アミアミ系の必要性についてです。
昔から、これらをクリアにしてくれる素材はありましたし、ここ数年で生地作りの技術は驚くぐらいに進化し、1着で事足りるアイテムも存在します。
しつこいようですが、何度でも言います。
アミアミ系と中厚手のベースレイヤーがハマるシチュエーションやアクティビティもあります!でも、それが、オールマイティーでは無いということ。今一度、進化したウェア―を試してみて、進化していない固定概念を見直すタイミングではないでしょうか。
人気役者の裏で濃いファンを持つDF Mesh Merino シリーズ
先に書いた問題をクリアするアイテムは、今や色々なメーカーから発売されています。
その中で今回お勧めしたいのが、山と道が発売しているDF Mesh Merino シリーズ。
メリノウール88%・ナイロン12%の配合で作られたベースレイヤーで、既に発売されてから年月が経ちますが、山と道のアイテムの中では、他の人気アイテムの影でジワジワと人気を高めているアイテム。確かに、見た目の話で言えば、一目惚れする要素よりもその良さを知ってから惚れるアイテム感があり、実際に使った人のリピート率は高いアイテムだと思っています。
ここからは、その特徴を書いて行きます。
ダブルフェイス構造のお陰で一枚で二役に!
DF Mesh Merinoの「DF」とは、ダブルフェイスの意味を表します。
山と道が独自開発した2層構造となっており、肌面側と表面側で違った特性をもった糸を使い、また、編み上げ方を変えることで2つの顔をもつベースレイヤーに仕上げています。
《肌面側》
肌面側には、100%メリノウールの糸に水を遠ざける疎水性加工を施したモノを使用しつつ、肌に点で接触するようメッシュ状に編み上げることで汗で濡れた時の不快感の軽減。
《表面側》
一方表面側は、ナイロン芯にメリノウール糸を巻いた混紡糸を使い、耐久性と速乾性を高めつつも、さらに吸汗性を高める親水性の加工施す事で、ウールが苦手とされている、耐久性・速乾性・吸水性をカバーしています。
この2層がある事でイメージで言えば、肌から出た汗をDF Mesh Merinoの表側が一気に汗を吸い上げ、そして、肌面側が点接触と疎水性とウールの3つ特徴を使って、その濡れた表面生地と肌を遠ざけてくれる。
ようするに、1枚で濡れ冷え対策を実現したアイテムになっているという事!
(左:肌面側 / 右:表面側)
通気性の高いベースレイヤーの特徴をアドオンしています。
はじめてDF Mesh Merinoシリーズを触った方は、その2層構造の生地厚感から「なんだか暑そう・・・」って思う方もいらっしゃると思います。
勿論、生地の厚みによる保温力は多少ありますが、メッシュ状に作られた生地は、一枚で着用して動くと風が生地の間を通過して「ス~」っと、肌面まで風が通る事を実感出来ます。これにより、ある一定の空気循環を常に行えるので、オーバーヒートしにくい環境を作ると同時、生地厚ほどの暑さを実際する感じないと思います。
逆に、「ス~ス~するなら、なんだか寒そう・・・」って、思われるかもいらっしゃると思います。
この時は、DF Mesh Merinoシリーズの上に何かレイヤリングして下さい。このレイヤリングにより、空気の移動を制限する事で、さっきまで空気の通り道だった所にデッドエアーをためることで、今度は保温の為の層を作る事が出来ます。
そして、その状態でオーバーヒートしそうになったのであれば、上に気重ねたウェア―のベンチレーションを使ったり脱ぐことによって、一気に空気を入れ替えてあげる事で、溜まった熱を循環する事が出来ます。
よりベースレイヤーとして
山と道のベースレイヤーと言えば、100%メリノシリーズがあります。
こちらの製品は、ベースレイヤーとしてや単体でも着用出来るように、あまりピチピチにならないリラックスしたフィットとなっています。
一方で、DF Mesh Merinoシリーズは、よりベースレイヤーとしての役割に徹するかの如く、身体に沿うフィット感となっています。とは言え、ピッチピチにはなりにくサイズ感だと思います。
(179cm / 65kg / 100% Merino Hoody / XLサイズ着用 → ■)
(179cm / 65kg / DF Mesh Merino Hoody / XL → ■)
ご注意下さい。
ここまで書くとメリットばっかりで超!!良いじゃん!!ってなりそうですが、勿論、デメリットもあります。
強度に関しては、ウールをメッシュ構造で作り上げているので、単体での着用時にはバックパック等の擦れにより生地のピリング、穴あき、ほつれが起こりやすいことがあります。
実際に、トレイルを走る時に単体で着用した私のテスト品がコチラ。おそらくですが、総走行距離にする250キロ分ぐらいは着用していると思います。
正直、初期段階でモケモケ感は出ましたが、山で着る分には良いかなと思っています。
商品はコチラから
このように、一枚で濡れ冷え対策と通気性を確保した山と道のDF Mesh Merinoシリーズ。もし、先に書いたレイヤリング等の固定概念をリセットしてみたい方は、是非、一度お使い頂ければと思います!
DF Mesh Merino Long Sleeve → ■
投稿者:飯田