今季おススメのアクティブインサレーション その①

先日のお休み。我が家を含め3家族で岐阜県の金華山へ登ってきました。

子どもを連れての山行で全世帯ベビーキャリアーを担いでの参加。大人だけの登山のように全てがスムーズに進まないところも楽しむのが家族登山の醍醐味。

「自分で歩きたい!」と言って頑張って登山道を歩いていたと思ったら「抱っこ!」と直ぐに抱っこを求めてきたり、気に入る木の枝を見つけるまで前に進まなくなったり、ガッツリ地面にはっている根っこを「欲しい!」と言って泣き出したり…と大人だけの登山とは違ったユニークなハプニングの連続。(我が子だけかもしれませんが。笑)

 

ゆっくりペースながら丸っと一日動いたので、子ども達も頑張ってくれました。今後も様々なところへ子どもを担いで出かけていきたいと思います。ちなみにmoderateでは、現在通販限定でキッズ&ベビーのアウトドアウェアを取り扱っております。気になる方は是非コチラ■からチェックしてみてください!

 

今回の山行では、長女を背中に次女を前抱っこで行動した為、荷物を含めた総重量が約23kgと初めてテント泊をした時の様な重量感になりました。ここ最近、軽い道具ばかり使っていた自分には非常に良い刺激となったと共に、子ども達を二人同時に担ぎ上げられるのは、あと2年もないな…という焦りも感じました。笑

 


ここからは、アクティブインサレーションのお話し。

 

低温化での行動着として、ここ最近では当たり前のように使っているアクティブインサレーション。ダウンジャケットや化学繊維の中綿ジャケットが休憩中に着る「静的保温着」とすれば行動中に着る「動的保温着」の事を指します。

気温が低くなる程、レイヤリングと行動ペースによる体温調整が非常に重要となり、発汗量を抑えつつ体温も適度な位置で保つ事が求められるので、保温もしながら通気するアクティブインサレーションが重宝されるのです。今回のブログは、各メーカーのアクティブインサレーションをシリーズで数回に分けてご紹介させて頂きます。

 

カジュアルに着こなせるアクティブインサレーション

THE NORTH FACE  October Mid Shirt 

元々、冬に行動着で先人達が着用していたのはウールのシャツやセーターでした。そんなウェアから着想を得て生まれたのが、こちらのオクトーバーミッドシャツ。

 

表生地は撥水性を持った薄手のソフトシェル素材を用いており、ストレッチ性も高く着用感も非常に良いタイプ。

 

裏地に使用されているのは、アクティブインサレーション使用頻度ナンバー1と言っても過言ではない、帝人のOcta。中空糸構造になった繊維は、軽量なうえ優れた保温力と通気性を備えた非常に優秀な生地。

 

ここで一つ、着目して頂きたいのがOctaの使い方。Octaの生地は裏表で起毛面とメッシュ面に分かれています。つまりは、一枚の生地で両面で起毛しているわけではなく、片面は起毛でその裏側はメッシュ状の生地になっているのです。

 

そして、この構造を上手く活かしているのがオクトーバーミッドシャツの特徴とも言えます。上の写真はシャツをひっくり返したもので、身頃部分は起毛しているのに対して袖部分はメッシュ状になっています。

 

この様に部位毎に生地の面を変える事によって、より良い着心地を求めているのです。では、なぜ袖部分はメッシュ面を出しているのか。それは脱ぎ着の際のストレスを減らす為です。

 

シャツを着る時には、必ず袖に腕を通します。この時に内側が起毛していると摩擦が生まれて腕通しが悪くなってしまうのです。特に真冬に着る様な少し起毛したヌクヌク系のベースレイヤーを着ようものなら、起毛面と起毛面で大きな摩擦が生まれてしまいます。また、脇下部分等の側面もメッシュ面を出しているので、腕の上げ下げのような時にも摩擦が生まれにくくなっています。

 

フロントや袖口のボタンは全てスナップボタンになっているので、寒い時に薄手の手袋等を付けたままでも操作が容易に行えます。

 

胸元にはジッパーポケットが配されており、携帯電話などの小物を収納出来ます。雪山等の低温化では携帯電話のバッテリ消耗が著しいので、温かい胸元に入れておけるのは結構重要。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:53kg  Size:S  Color:Kを着用】

言われなければ山の服とは思えない程カジュアルな見た目ながら、アクティブインサレーションとして求められる要素はしっかり抑えてある何ともノースフェイスらしいアイテムと言えます。普段着は勿論のこと、街中での自転車移動や雪山登山、またゲレンデスキーやスノーボードのミドラーとしても重宝する非常にマルチなアイテムと言えます。一着であれやこれやと色々使いたい方は是非チェックしてみてください。

本日のブログは、久しぶりに低山登山で筋肉痛になった松下がお届けいたしました。

 

 

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