不思議な着心地の山シャツ 「ヒネモス」

ちょっと前のお休み。名古屋の円頓寺商店街へブラっと遊びに行ってきました。お目当ての一つは美味しいベトナム料理を頂くこと。

そこで、お邪魔させて頂いたのが、ベトナム屋台食 サイゴン2 。円頓寺商店街のメインストリートから少しだけ奥に入った所にあるお店さん。

実は私、食について興味をしっかり持ち出したのが30代になってから。それまでは、動く為のカロリー摂取か身体を作る為の栄養摂取としてか捉えていませんでした。でも、ここ最近は美味しい物を食べると心も身体も元気になる事を実感しており、「満たされる食事」を求めて過ごしています。

勿論、今回頂いた料理はどれも美味しくて、心身共に大満足。ランチタイムにお邪魔したのですが、ボリュームもあって食べ応えもありますので、商店街を訪れた際は、是非伺ってみてください。※4月30日(日)までお店の方がベトナムへ行かれている為、お休みとなっています。GWあたりからどうぞ!

 

そして、本当はもう一軒立ち寄りたかったお店が。沖縄と山が好きなご夫婦の営むダイニングバーsakiatejoegoo。お店のお休みがmoderateと同じ為、数年前に訪れて以来、中々伺う事が出来ず…。近々、有休を使ってでもお邪魔させて頂きます!笑

 


 

さて、本日のブログではAXESQUIN 凌の新作シャツをご紹介させて頂くのですが、皆様「ひねもす」という言葉をご存知でしょうか。

意味合いとしては、終日(日が暮れるまでずっと)という表現になるのですが、言葉自体は比禰毛須という字で万葉集に登場しているぐらい古くから使われています。そして、その言葉を名に冠したシャツが登場しています。

 

AXESQUIN 凌 ヒネモス

シャツとは言うものの、よく目にするタイプとは何かが違う。袖も八分で短いし、その形状も先へ向かって細くなる独特なもの。この形は、鯉口シャツと呼ばれており、お祭りの際に着用したり屋台のお兄さん達が来ている事が多い物なんです。

すぼまっている袖口が鯉の口の形に似ていることから鯉口シャツと呼ばれており、日本特有の衣服と言えます。そんな鯉口シャツの形を取り入れながら、山で快適にひねもす(一日中)着られるシャツなのです。

 

特徴的なのは形だけでなく、使用されている生地もポコポコとした変わった作り。しじら織りと呼ばれる生地構造で生地自体に細かく凹凸が付いています。それでいて、織りの密度が粗く作れているので肌へ接する面積が少なく、通気度が高めの仕様となっています。凹凸が出来る分、空気の層が出来るので、上から風を防ぐハードシェルやウィンドシェル素材のウェアを羽織れば、効率的に保温でも出来るというわけです。

 


【写真左 : 千鳥消炭色  写真右 : 千鳥褐色】

生地には、非常に細かい千鳥格子があしらわれており、遠くから見ると単色に見えるのですが近くで見ると柄が入っている。粋なお洒落感が入った、個人的に大好きなやつ。

 

さらに、変化球ですがヤシの木をあしらった、アロハシャツの様なタイプも登場しています。過去にブログで書かせて頂いているのですが、アロハシャツの歴史には日本の着物が深く関わっていたと言われています。そんなエッセンスを盛り込んだマニア向けの柄なのです。

 


【モデル身長 : 163cm  体重:55kg  Size:S  Color:wa を着用】

 


【モデル身長 : 163cm  体重:55kg  Size:S  Color:千鳥褐色 を着用】

 


【モデル身長 : 163cm  体重:55kg  Size:M  Color:椰子消炭色 を着用】

私の体格ではSサイズが丁度でMサイズがユッタリめ。本来の鯉口シャツは肌着としての機能も兼ねている為、ジャストサイズが基本の着こなしとなります。(実は鯉口シャツが好きで、取り扱いがありそうなお店を見つけたらフラっと立ち寄って集めています。)

ただ、あくまでも山での活動時の着用を想定しているのでピタピタめの作りではなくレイヤリングしやすいシルエットとなっており、しじら織の凸凹のおかげで生地が伸び、ストレッチ性も備えているのでテクニカルなシーンでも活躍してくれそう。

 

左右にはポケットも配されているので、ユッタリめに着るとシャツジャケットの様な使い方も出来ます。

 

フロントボタンはスナップタイプなので、脱ぎ着も非常に簡単。通気性が高いのにほんのり暖かみも感じる不思議な気心地は、一度体感して頂きたいところ。

凌の服は「和」の要素が非常に強く、そこが好きで私も好んで着ているのですが、最近お客様から「何で和の雰囲気が好きなの?」と聞かれる事があります。大きなきっかけがある訳ではないのですが、20代の頃からアウトドアスポーツだけでなく音楽や、ファッション等、海外のカルチャーが好きでした。ただ30代後半になってきてふと思ったんです。自分は、今まで海外文化の情報を積極的にキャッチしたけど、自国の文化や歴史を殆ど知らないな…と。そこで古事記や日本書紀等に興味を持ち、昔からの日本の文化を知る程、のめり込んでいきました。

今は、日本特有の価値観や表現である「わびさび」を如何に山遊びの中で感じられるかを楽しんでいるところです。

そんな、感じの心持でいると自然と凌の服に手が伸びていました。シノギングの遊び方も、私の中ではわびさびに通じる部分があると思っています。長くなってしまいましたが、凌ウェアが続々と入荷していますので、気になっている方は松下へお声かけ下さい。あれやこれやと色々お話しさせて頂きます。

投稿者:松下

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