平日開催 春のシノギング回顧録

先日、養老山脈にてシノギングを開催いたしました。平日開催、且つ初参加の方限定ということもあり、参加者の方が集まってくださるのか不安でしたが、募集開始後すぐに満員となる盛況ぶり。三重県だけでなく他県からもお越し頂きありがたいかぎりでした。本日のブログでは、シノギングの様子をお伝えさせて頂ければと思います。

 

集合場所は養老山脈の麓、羽根谷だんだん公園内にある砂防遊学館前。ちょうど公園内の桜が見頃で綺麗に咲いていました。集合頂いた皆様に軽く自己紹介をして頂いたら、AXESQUINの柳谷氏より「凌」のお話しを頂き、実際に凌アイテムをレンタルして一日試してみます。

 

さらに今回はINOV8のシューズの試し履きも同時開催。メーカーのアドバイザーである川田氏にもお越し頂いたので適切なフィッティングのアドバイスを頂いただけでなく、足に関する色々なお話しも聞くことが出来ました。

 

そして、歩き出しそうで中々歩き出さないのがシノギングです。続いては、低山小道具研究家のモリカツ氏による簡単地図読み講座。基本的な地図の読み方とコンパスの正しい使い方を教わります。

 

出発前にコンパスを使って方角を確認。スマホのGPS機能が発達した昨今では、中々コンパスと地図を使う事が無いかもしれません。しかし、ローテクな道具は故障のリスクが無いですし、電池切れの心配もありません。地図読みは出来て損する技術では無いのです。

 

準備が終わったら早速山の中へ。今回はシノギング初参加の方限定イベントである為、ルートは非常にライトな設定にしました。地図上には載っていない登山道を上手く使って目的地へと進んでいきます。

 

途中で地図を開いて現在地を確認。周囲の地形や状況から情報を収集して自分達が今いる場所を予想します。

 

途中で凌のお話を挟みながら、ノンビリペースで山の中へ。

 

地図ばかり見ているとウッカリ見過ごしてしまう綺麗な花が。他にも山桜も満開で春の低山ならではの楽しみが沢山ありました。

 

休憩中には、シノギング名物のモリカツ氏による色々講座。ネイチャーストーブの着火のコツを実践を通して教えて頂きました。物が燃える現象である燃焼は物質の酸化反応。それに必要となるのは酸素と熱….そこから導き出される最適解は…と言った具合に化学的分かりやすく教えて頂けるので、一見の価値ありです。

 

他にも油を沢山含んだ燃えやすい木のお話しをして頂いたり、

 

かた結びだけで完結する、超簡単ロープワーク教室も開催。この手の事は、本や動画で学ぶよりも実践あるのみ。参加者の方にもロープが配られ、実際に体験開始。

 

やる事は非常に単純で、かた結びを必要な回数重ねるだけ。それだけでもタープを張ったり、荷物を吊り下げたりと色々な用途に活用できます。

 

 

 

今回参加頂いた皆様全員、この簡単ロープワークを(たぶん)マスターしました。しばらく使わないと忘れてしまうので、たま~に復習しておいてくださいね。

 

その後は、ハンモックの設営方法を学んでノンビリ休憩タイム。行動時間よりも休憩時間の方が長いのもシノギングの特徴です。

 

ガスバーナー、アルコールストーブ、固形燃料にネイチャーストーブ。各々の道具で好きな料理を作って、自分の好きなように過ごす。これほど贅沢な時間の使い方も中々ありません。

 

 

 

 

 

 

休憩後は、忘れてはいけない記念撮影。シノギングの記念写真は真顔で写るのがルールです。なぜなら、真剣に凌いでいるから。シノギングは硬派な山遊びなのです。

 

帰路につく前に整地の練習。モリカツ氏の地図の上に置かれたドングリ。恐らく自分達が今いるであろう場所を指しています。そこから周囲を見渡した時に見える地形が地図上の情報と合致しているか。想像力を膨らませてイメージするのです。

 

帰り道は、それぞれの道を凌ぎました。途中の急斜面ではモリカツ氏のお助けロープで難所を凌ぎ、安全に下山します。

 

低山ならではなの柔らかい地面もINOV8のシューズがしっかりとグリップしてくれます。下り道こそシューズのグリップ力が発揮される場面。オフトレイル歩きにはスパイクの様にラグが深いINOV8のシューズは相性抜群です。

 

この日のシノギングも、あっという間に終わってしまいました。時間の流れが早く感じるのは、きっとそれだけ楽しかったから。参加頂いた皆様にも満足頂けたようで「楽しかった!」というお言葉を頂けました。

登山道を外れ、地図とコンパスを用いて山を歩くシノギング。中々一人では始めにくい遊び方かもしれませんが、今後もシノギングイベントを定期的に行っていきますので、興味のある方は松下へお声かけ下さい。シノギングの深淵を長々と語らせて頂きます。

投稿者:松下

 

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