初冬のシノギング回顧録。

先日の土曜日開催いたしました初冬のシノギング。天気が荒れる事が当たり前となっているmoderateの秋冬シーズンのシノギングですが、今回は奇跡的に安定した気候の中での開催となりました。

 

今回のフィールドは鈴鹿山脈の八風エリア。八風峠を越える事は昔から「八風越え」や「田光越え」と呼ばれており、800年以上前から使われている古道でもあります。そんな歴史溢れる山域を舞台に愛知、三重、大阪のシノラー達が集まりました。

 

 

歩き始めそうで中々歩き出さないのがシノギングです。AXESQUINのデザイナー柳谷氏から「凌」のお話しを頂いた後は、低山小道具研究家モリカツ氏による読図レッスン。

 

 

基本的なコンパスの使い方も確認して、いざシノギングスタート…と、その前に

 

 

凌アイテムのお試しサンプルをお渡し。今回はマタギ ■やツユハラヒ(オンラインショップページ準備中)、ハンテン ■アグラスカート ■、等々、様々な凌アイテムをお試し頂きました。初参加の方も凌アイテムを見に付ければシノラーの仲間入りです。

 

歩き出したら、建物や橋等の地図上で目立つ物を探して現在位置を確認。凌ぐエリアを目指して、山の中へと入っていきます。

 

時折テープが付いていて、トレイルが造られている場所もあるのですが、基本的には整備されていない山中を歩きいていきます。

 

 

踏み固められた登山道と違い、一歩踏み込むとズルズル崩れて歩きにくい場所も。こういった所を歩くと登山道のありがたみが本当に分かります。人知れず整備して下さっている方々へ感謝感謝です。

 

 

低山の魅力の一つは、植生を楽しめる事。針葉樹一つにしてもスギとヒノキで葉っぱの形が違ったり、植樹されている場所もそれぞれの植物の好みに合わせてあったり…ただ単純に木々が生えているのではなく、そこにはちゃんと理由があるのです。そういった事をモリカツ氏に教えて頂きながら山を歩くのもシノギングの楽しみの一つ。

 

広葉樹の森に入ったと思っていたら…

 

 

また針葉樹の森に入ったり。植生や地形、今置かれている状況から得られる情報を元に現在地がどこなのか。それぞれ地図を見て仮説を立てます。この「空間からの情報収集」と「考察」が非常に大切。デジタル化が進む現代では、ネット調べれば答えが簡単に見つかります。

 

便利な世の中だからこそ、自ら見て聞いて、考えるという事が非常に大切なのです。私は、そういった能力は使わなければ衰えて、使うだけ磨かれると思っています。シノギングは、人間に本来備わっている能力を呼び起こしてくれる遊びでもあるのです。

 

樹林帯を歩いていると開けた道と砂防ダムが。こういった目立つ物や道がある所は現在地を明確にするには丁度良い場所です。自分が今、立っている場所が地図上でどこなのか。仮説と合っているのか、間違っているのか。間違っているのであればどこで読み間違えたのか。これを繰り返す事で読図力がどんどんアップしていきます。

 

途中で休憩を交えながら、良く燃える木の探し方を教わったり、低山を遊び尽くしているモリカツ氏ならではの技術を学ばせて頂きました。

※油の溜まった木を燃やしていますが、水をかけて完全に消化させています。

 

 

その後も急な斜面を登ったり降りたりを繰り返し、本日の目的であった休憩ポイントに到着。

 

休憩の時に必要になるのがハンモック。初参加の方には柳谷氏からハンモックの張り方をレクチャー頂きます。難しそうに見えて、意外と単純なのがハンモック。ハンモック本体とストラップがあれば簡単に張れてしまいます。

 

経験者の方々は、各々のお気に入りの場所を探してハンモックを設営。

 

 

 

 

 

日頃からハンモック遊びをされている方々は、非常に設営がスピーディー。それぞれのスタイルでお気に入りの空間を作り上げていました。

 

次は、お昼ごはんの準備です。ネイチャーストーブを使ってノンビリと調理したり

 

お二人で仲良くご飯を食べたり

 

皆でワイワイ楽しんだり…と遊びのスタイルは十人十色。

 

お腹も満たされて、ほっこりしているとモリカツ氏から招集がかかります。シノギングではお馴染みの超実践的ロープワーク教室。難しい事は一切せず、簡単な操作だけで完結する内容ばかりなので、難しいロープワークの本で諦めていた方には是非聞いて頂きたい!

※一部内容は、私もマスターしたので気になる方はお声かけ下さい。

 

 

今回は、いつものロープワークに加えて滑車を用いたレスキューロープワークも。道具を少し用いるだけで重たい物を吊り上げるのに必要な力が非常に少なくなる。昔々に小学校か中学校で学んでいた事だけど、いつの間にかすっかり忘れてしまっていました。

 

そして、忘れてはいけないナイフの話し。moderateでナイフの取り扱いを始める時にもモリカツ氏にアドバイスを頂きました。ご本人のユーチューブチャンネル「自転車とアウトドアライフ ■」でもコアなナイフの話しをされているので、ナイフ好きな方は是非ご覧ください。

 

シノギング恒例の笑ってはいけない集合写真も忘れずに。なぜ笑ってはいけないのか。それは、本気で凌いでいるからです。有難い事に、今回のシノギングも募集開始からあっという間に定員に達してしまいました。次回は、春を予定しておりますので、今回ご参加頂けなかった皆様も是非。

興味はあるけれど、自分の登山レベルで参加しても良いのだろうか…と不安に感じている方も、店頭で私にご相談下さい。色々とシノギングの事をお話しさせて頂きます。(最低でも20分は話しますので覚悟願います。)
また、冬山の魅力は雪山だけではありません。降雪が無い程の低山ではハンモックやネイチャーストーブが楽しめます。寒いと虫も出てこないので、低山遊びにはベストなシーズンです。寒さに負けず、それぞれのスタンスで冬山を楽しみましょう。

本日のブログは松下がお届けいたしました。

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