お休みをいただいて石川県、白山へ。
moderateのある三重から白山へは、高速を使っても3時間以上かかるため、前日の夜に出発しました。確認した天気予報に不安を感じながら、現地についたのは朝5時です。その時点で、駐車場には十数台の車が止まっており、これから登り始める準備をしている方の姿がチラホラと見えます。
駐車場でこれから登る山の準備をしている時って、たとえ知らない人同士であっても妙な連帯感を感じますよね。その時の天気、気温でレイヤリングや、お昼ご飯の内容を相談しあったりしている声も聞こえます。
ちなみに、僕らの登った平日は、車で登山口近くの駐車場まで直接アクセスできますが、土日は登山バスでアクセスが必要な時期もありますのでご注意ください。
綺麗に整備された登りやすい登山道
登山口にある、つり橋で有名な砂防岳道を登ります。今の時期だと、最初は樹木が生い茂っていますが、一気に視界が開ける場所にある避難小屋でひとやすみします。
ここまで歩いてきて感じたのは、登山道が非常にきれいに整備されているということです。道に置かれている石の感覚が、広すぎず狭すぎずの絶妙なバランスで、歩く歩幅にマッチしていたので、快適に歩くことができます。綺麗な登山道で快適に登れることに、整備をしてくれた方々へ改めて感謝を感じます。登山道整備の奥の深さを感じ、自分も携わってみたいという気持ちが増します。
ここまで、比較的に疲れを感じずに登ることができました。ここから、また登りが続きます。
急な登りを越えた先には、室堂へと続く木道が整備されています。これも綺麗に並べられており、歩きやすくなっています。
フラットな木道をのんびり歩いていると、気持ちのいい散歩をしているような感覚で、これまでの登りを忘れてしまうほどです。登り切った自分たちへのご褒美のように感じました。
装備、レイヤリングのイメージとして
ちなみに今回のレイヤリングは、私と友人は以前のブログでもご紹介したOMMの「Breez Hood」■を着用しています。ストレッチがきいて動きやすく、少々汗を掻いても平気な生地感と、撥水性能のおかげでガスによって身体が濡れることもありませんでした。
標高2000mを超える山では、その中に半袖のウールTシャツを着ていけば快適に過ごせます。友人は「Breez Hood」の下に、同じOMMの「Core Vest」■を着用しています。このアイテムは、保温性と通気性に優れたフリース生地で、軽量なのでミドルレイヤーとしてお守り代わりに持っていく事ができます。
また、速乾性も非常に高いためベースレイヤーとして着ることも出来ます。実際に肌の上に直で着て、汗をかいても濡れ戻りの不快感を感じにくい、と言っていました。
レイヤリングは気温や個人の体感によって様々で、なかなか一つの正解を導き出すことは難しいですが、今回は個人的には正解だったと感じています。アルプス等、高山域でのウェア選びの参考にしていただければ幸いです。
室堂につくと、小屋の大きさに驚きます。平日でも比較的にぎわっており、小屋の前のベンチでは昼食をとる方も見えます。
僕らはそのまま休憩を取らずに、山頂とその向こうにある「お池巡り」の道を進みました。
山頂にも人が結構多く、10名ほどは常にいる状況です。登頂の記念写真をグループごとにお願いしあう光景が見られます。
そこから奥に、綺麗な池と雪渓が見えるので、そちらに向かってみます。
「お池めぐり」ルートと、一面の花
池は近くで見ても、やっぱり綺麗な青色です。その近くは、雪渓のおかげか気温も高くないので、快適に歩くことができました。ここで軽めの昼食&お昼寝タイムです。前日夜に三重を出発し、朝は仮眠程度で少々寝不足気味のコンディションで、ご飯を食べたらすぐに気持ちよく眠ることができました。
雪渓を通るルートは、踏み跡が付いている為、迷う危険性はないですが軽アイゼンがあれば安心して雪渓を楽しむことができます。
軽量コンパクトな、HILLSOUND「トレイルクランポン」、■NORTEC「TRAIL 2.1 」■などが、お守り代わりにザックに入れておく軽アイゼンとしておすすめです。
また、白山ではこの時期ならではの楽しみがありました。これより下の画像を見ていただければと思います。
7月の白山は、梅雨明けで多くの花が咲いている時期のため、まさに「お花畑」のような景色が広がっていました。
心配していた天気も大幅には崩れることはなく、むしろガスのおかげで強い日差しを受けずに花を楽しむことができました。
僕たちが下りで使った、観光新道の方がニッコウキスゲが多く咲いていましたよ。
下山後、お風呂と夕食もいただきます。お恥ずかしながら、今までざるラーメンを食べたことがなかったのですが、さっぱりしていて山の後に食べるのぴったりでした。
古民家を改装したカフェで、畳の上で扇風機に当たりながら食べると、これから始まる夏を感じました。
投稿者:井戸田