patagoniaの企業理念

今年の夏、街中でpatagoniaのTシャツを着ている方をよく見かける。一昔前と比べるとブランドの認知度がとても上がってきた印象。自分の好きなブランドが沢山の人に着て頂けるのはとても嬉しいこと。でも、まだまだ知られていないのが「patagonia」がどのような企業なのかという点。

 

 

Tシャツの襟元にはリサイクル素材を使用していることや、衣服の製造過程で使用する水の節約量が表記されている。地球環境を配慮して物造りをしているメーカーならではのアイテム。そんなパタゴニアが今年、企業理念を変えた。「理念」となれば根幹となるもの。人としても、企業としても決してブレてはいけない。最も大切な部分。それを変えるという事は、相当な理由があるに違いない。

今までの企業理念は、「最高の商品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。」というもの。

新たな企業理念は、「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」といもの。

この2つを見比べて一番感じるのは「地球環境への危機感」。私は、この新しい企業理念を今年の展示会で初めて目にした。そして、地球環境の悪化が十数年以内に解決へと向かわなければ取り返しのつかないレベルにまで来ている事も知った。「温暖化」や「気候変動」、「マイクロプラスチック問題」と様々な環境問題が存在しているのは知っていただが、そこまで地球が「ヤバイ」状態まで来ているとは思いもしなかった。

 

 

こうして、apatagoniaの企業理念に関してブログで紹介させて頂こうと思ったのは、先月のpatagoniaディーラーズキャンプがきっかけ。全国のpatagoniaディーラーの皆様と石川弘樹氏と共に、私達ショップ側が出来る取り組みについてもディスカッションをした。その中で強く湧いたのは、patagoniaというブランドを通して我々店頭スタッフには何が出来るのだろうかという気持ち。

 

 

マイクロプラスチックの流出を防ぐ洗濯ネット、GUPPYFRIENDの様に直接的に環境保護に役立つ物を販売するだけでなくpatagoniaのアイテムを見にご来店頂いたお客様へ少しでも自分達が住んでいる地球へ、環境へ、興味を持って頂くにはどうしたらよいのだろう。そんな気持ちを持ってこのブログを書いている。

 

 

私達にとって「当たり前」に出来る登山、トレラン、キャンプ、スノーボード、スキーも50年後には「当たり前」でなくなるかもしれない。むしろ、今現在の「普通」の生活ですら「普通」でなくなるのかも。下の動画は、patagoniaの展示会場で拝見させて頂いたグレタ・トゥーンベリさんのスピーチ。

 

 

2018年8月20日、9年生になったトゥーンベリはスウェーデン国内で起こった熱波山林火災を受けて9月9日に行われる総選挙まで学校に通わないと決め、政府にパリ協定を遵守する形で二酸化炭素排出量を削減することを要求し、リクスダーゲンの前で毎日学校が開かれている間に「Skolstrejk för klimatet」(気候変動問題のための学校ストライキ)と書かれたプラカードを掲げて座り込みを行った 。総選挙後も毎週金曜日のみながら座り込みを継続したことにより世界の注目を集めるようになり、トゥーンベリ氏もまた世界中の学生に学校ストライキを呼びかけるようになった。2018年12月時点で少なくとも270都市で2万人以上の学生がストライキを行った。

 

この動画を見た時、かなりの衝撃を受けました。私達、大人に対しての痛烈なメッセージ。環境の為に「何か」しなくては…。そう思い起こさせられる内容。でも、現実的に自分に出来ることは何があるのか。

「一人が動いたところで地球環境が一気に良くなるわけではないじゃないか。」

そう言われてしまえばその通り。しかし、小さなことでも何かが出来る。マイボトルを持ち歩く。少しだけ節水、節電を心掛けてみる。近い距離なら車じゃなくて自転車で移動する。不要な包装は控える。毎日頑張るのではなく、気が付いた時に意識するだけでもいい。「何もしない」ではなく「出来る時に何かやってみる」それだけでも、皆でやれば「小さなこと」が「大きなこと」に変わる。

未来の為に今、行動出来るのは私達です。自然の中で遊ばせてもらっているから、自然の為に何か始めてみませんか。

 

本日のブログは、松下がお届けしました。

 

 

 

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