めちゃくちゃ動きやすいウィンドシェル! THE NORTH FACE Infinity Trail Hoodie

ここ三重県四日市も少しずつ夏らしい気温になってきましたが、早朝や夜は肌寒い日が続く事も。山を走っていても、風の影響や日光の有り無しで体感温度が大きく変わってしまう時期でもあります。季節の変わり目に出番が多くなるウェアと言えばウィンドシェル。ベースレイヤー一枚では寒いし、防水系のシェルを着るまでもない。そんな時に生地の薄い羽織物系アイテムが重宝するんです。

本日のブログでは、moderateでラインナップしている数々のウィンドシェルの中でも抜群に動きやすい一着をご紹介させて頂きます。

 

 

THE NORTH FACE Infinity Trail Hoodie

トレランの様なパックを背負ったランニングシーンでの着用を想定したウィンドシェル。一見すると、よくあるマウンテンパーカー型のウィンドシェルでこれといった特徴は無いように見えるのですが、随所にノースフェイスの工夫が詰め込まれています。

 

生地が備えた優れたストレッチ性


163cm 53kg Size:S Color:CR

着てみました。皆様、この写真の違和感にお気づき頂けましたでしょうか。そうです、私の胸周りが異様に膨らんでおります。鬼の筋トレで一気に大胸筋が発達したわけではございません。

 

ウィンドシェルの下にこれだけの装備を着用しているからなのです。ノースフェイスのトレランパックTR6に胸元のポケットには中身を入れたソフトフラスク(500ml)を2本。勿論、TR6には中身も詰めてしっかりと膨らませた状態。ガッツリ走る想定での荷物を身に着けて、その上からInfinity Trail Hoodieを羽織っているのです。

 

このパツパツ状態で、肘を前方へ出しても生地が貼って抵抗を感じる事は殆どありません。ナイロン63%、ポリウレタン37%の生地は非常にストレッチ性に優れているので、たとえ下にランパックを身に着けていてもランニング中の腕振りを邪魔する事はありません。

 

そして、フードを被って首を動かしてみてもノンストレスで、この生地のノビノビ具合には本当に驚きます。フード着用時、顔を動かす度に抵抗が生じると結構肩がこってくるので、長距離レース等の長い時間着用する際には、このちょっとした機能が重要になってきます。

しかし、ここで気になるのはどうやってストレッチ性をだしているのか?というところ。生地マニアな方ならお気づきかもしれませんが、先ほど記述させて頂きました「ナイロン63%、ポリウレタン37%」という言葉キーワードになってきます。ポリウレタンがストレッチ性を生み出す鍵になるのですが、素材の特性上、水分を吸着しやすいという短所があります。つまりは、ポリウレタン含有率が高い生地は、そうでない生地と比較すると速乾性能が劣ってしまうのです。ここで、諦めないのがノースフェイス。速乾力を高めて着心地を良くする為の工夫を物理的に解決してきています。

 

着心地をより高める為の工夫

こちらはInfinity Trail Hoodieの背面。無数の小さな穴が開いているが分かります。汗を出す器官である汗腺が多く存在する背中の中央部分にレーザーホールで穴を開ける事で物理的に換気を促し、汗乾きを良くすると共に、衣服内の換気も行いオーバーヒートをしにくくしています。脇下にも同様の加工が入っており、適度に風を遮りつつも衣服内の空気が停滞し過ぎない工夫が施されています。

 

ちなみに左右に設けられたファスナーポケットの中にもレーザーホール加工がありました。この小さなベンチレーションって必要?と思われるかもしれませんが、今時期と言うより寒い季節の微調整には嬉しい機能で、段階的に衣服内の空気流入量を調整出来ると冬場にとても重宝します。

 

 

 

背中、脇下、ポケット内と配されたレーザーホールでは換気が追い付かない。これから気温が上がってくればそんなシチュエーションも大いにあり得ます。そんな時は、ダブルファスナー仕様なので、下からジッパーを開けてしまえば大きく換気も可能です。ランだけでなく自転車シーン等でも風を身体で受け止める事が多いので、ジッパーが下から開く事で前方から受けた風をウィンドシェル内に溜める事なく後方へと受け流す事が出来ます。

 

さらなる一工夫

レーザーホールはフードにも設けられており、被った際に丁度耳の辺りに来る場所に配置されています。これにより、フード着用時の音を遮り過ぎないのです。人は情報の約80%を視覚から得おり、聴覚は約10%と言われていますが、私は個人的に山では街中よりも聴覚の情報重要度が上がると思っています。例えば、不意に山道で足を滑らせた際、体のバランスが崩れ、視覚が大きく動きます。とっさに手やストックをついてバランスを維持しようとするのですが、「足を滑らせた」と素早く認識させてくれる要素の一つに、シューズのアウトソールと地面の摩擦によって生じる「ジャリッ」という音も影響していると思うんです。視覚、体勢、聴覚、それらの情報から脳が瞬時に「足を滑らせた」と認識しており、その認識をより速く、確実にするものの一つが聴覚なのでは無いかと…。

あくまでも自論に過ぎないのですが、グループで行動している時等は後続者の足音やトラブルの音が聞き取れるのは非常に重要ですし、寒い時期に自転車に乗っている時も車の音等が聞こえにくいと危ないので、意外と重要な機能でもあるんです。

 

また、フードと首元にはそれぞれマグネットが入っており、フードを未着用の状態で風が吹くとバタついて邪魔になってしまう事もあるので、マグネット同士をくっつける事でフード固定出来るようになっています。

 

収納性と重量

付属の専用スタッフサックに入れると写真の様にiPhoneと同じぐらいのサイズ感に。重量はLサイズで約175gとpatagoniaのhoudini  jacketの同等サイズとなるM(約100g)と比較すると少し重くなりますが、色々と盛り込まれている機能面を考慮するとそれほどのマイナスとは思えません。

重量を重視するか、機能や動きやすさを重視するかは個人の好みで分かれるところですが、長時間着用する場合は着心地や動きやすさは非常に重要です。特にパックの上から羽織る事が出来れば、脱ぎ着の際にわざわざ立ち止まってパックを降ろす必要も無い為、時短に繋がります。時間や風、日光の影響等で体感温度がコロコロ変わってしまう端境期であれば、脱ぎ着する機会が非常に多くなり、ちょっと立ち止まる時間が積み重なり結果的に大きな時間ロスにも繋がりかねません。

こういうウィンドシェルを求めていた!という方は、是非店頭でご試着してみてください。腕周りの自由度の高さに驚く事間違いなしですよ!
本日のブログは松下がお届けいたしました。

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