超足幅広い族の私。トレランシューズで履けるモデルは極限られており、基本的にはアルトラかINOV8の一番足幅が広いモデルしか選択肢がありませんでした。
サイズアップをすればヨーロッパ系メーカーも履けるのですが、そうなるとつま先が空きすぎてしまって走っている時に気になってしまう。私の我が儘な足を満足させてくれる良い感じのシューズは無いものかと思っていたら、見つけてしまいました。
topo ATHLETIC MTN RACER4 ■

マウンテンレーサー4、良い靴なんです。なんでいきなりそんな事を言うのか。それは私が愛用しているからに他なりません。笑 topoのシューズはアルトラ同様にフットボックスが足の形をしているので、シューズ内で指が締めつけられず自然な足の使い方が出来るのが特徴。

故に足幅の広い私でもバッチリ履きこなせるんです。足入れの感覚はローンンピークよりも中足部のフィット感が高めで、つま先だけでなく中足部まで幅広な自分は長時間履いたら痛くなるかな…と最初は心配していました。しかし、ちょっと履きこんだらアッパーが馴染んでくれて全く問題無し。白馬国際クラシック50kmも足が靴の中で痛くなることもなく完走できました。

ちなみにお気に入りポイントは、足入れ感覚だけなく5mmという絶妙なドロップが入っていること。ゼロドロップも好んで履いているのですが、ことレースとなると少しドロップがある方が良いのでは…と最近考えだしました。特にゲレンデの様な斜面をダラダラと登る時には、このちょっとのドロップが効いてくるんです。よくよく考えてみればスノーシューで斜面を登る時もヒールリフターで踵を上げるので、そういったシーンでは踵が上がっている事で助けられる部分はあるんです。
なので、個人的には日常のトレーニングはゼロドロップのシューズを履いてレースやタイムに拘る時はドロップがある物を履くという具合に使い分けても良いのではと考えています。

白馬のゲレンデを登った際、少しのドロップとつま先のロッカー構造も相まって比較的快調に登れました。斜面を登ると脹脛が強制的に伸ばされるのですが、たった5mmドロップがあるだけでその感じ方も変わってきますし、長距離になればなるほど歩数が増えるので小さな負担が蓄積されて大きな負担になってしまう為、ほんの少しの負担軽減が後半に効いてくるんです。

もう一つのお気に入りポイント。ビブラムメガグリップを採用したアウトソール。これ、めっちゃグリップ良いです。

少し深めのラグパターンで、白馬のレース中も周囲の方がズルズル滑っている足場が悪い下りでもガッチリグリップしてくれて私は一度も足を滑らせる事はありませんでした。ミッドソールが少し固めの反発系なので意識して踏み込むとグリップが効かせやすいんです。フカフカ系のミッドソールも好きなのですが、マウンテンレーサー4の前へ前へと進ませてくれる反発感も結構好きで、着地時の反発力をもっと活かせるフォームが出来ればさらに気持ちよく走れるんだろうなぁ…と妄想しております。

インソールも前モデルから変わりツブツブ形状のタイプに変わりました。足裏の受容器を適度に刺激してくれて、シューズ内に水が入っても素早く排水してくれる機能も備えています。
感覚受容器とは温度や痛み、触れる感覚や圧迫されている感覚等、色々な感覚を感じる為のセンサーみたいな物です。その中でも足裏にはメカノレセプターと呼ばれるものが豊富にあります。このメカノレセプターは体の姿勢や傾き等の動きを脳に伝える為の大事なセンサーで、主に物理的な外部からの刺激を検知してくれます。ようするに足裏で感じた地面の傾きやデコボコ、固さ等を脳に教えてくれているのです。そんな感覚受容器を適度に刺激するとセンサーの感度が良くなるんです。
先日のXEROSHOESのブログ(コチラ■)でも綴らせて頂きましたが、日常的にソールの薄いベアフットシューズを履く事も感覚受容器への刺激となるのでおススメです。ただし、いきなり長時間履くと逆に足を痛めてしまう事もあるので少しずつ慣らしてあげてください。

話をマウンテンレーサーに戻させて頂きます。こちらの写真は私が愛用している物なのですが、既に80km程走っています。アッパー等、外から見える範囲にへたりは一切見られません。

アウトソールもまだまだ残っています。ソールはグリップが良いと速く減っていくイメージですが、マウンテンレーサー4のソールパターンは予想以上に持ちが良くて驚きです。
トレランだけでなく、ロングルートを歩く際にもこの耐久性は非常に大きな武器になります。勿論、使用する環境や頻度によって劣化具合は変わってしまいますが、私は比較的タフ(言い換えれば雑)な使い方をしているので、トレランシューズの中では耐久性が高い方と言えます。ちょうど買い替えをご検討中の方は、是非マウンテンレーサー4をご試着してみてください。きっとそのまま履いて帰りたくなりますよ!
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