グリップ力・クッション性・軽さ。そのれらをバランス良く兼ね備えたTIMPファミリー

庭にある木々の隙間から姿の見えない鶯谷の鳴き声がする朝。枕元に置いたスマートフォンには、寝ている間に溜まりに溜まったLINEグループの未読数字に驚く。内容を見れば次の降雪予報に湧き上がるスノーボーダーによるメッセージのラリーだった。

誰もが、このままスノーシーズンが終わると思った2月。
そして、その期待を見事に裏切る3月。

こんなスノーシーズンを、これからは勝手にツンデレシーズンと呼ぶことにした。

 


グリップ力・クッション性・軽さ。
そのれらをバランス良く兼ね備えたTIMPファミリー

2024年春夏シーズンのALTRAは、控えめに言っても良いシューズが非常に多く、ある意味豊作なシーズンとも言える。

その豊作の要因を作り出している1つに、トレイルシューズのTIMPを新たにファミリー化した事が上げられる。

ファミリー化とは、これまではイチ商品(モデル)だった製品が、その商品名の名の元にハイカットモデルや防水仕様のローカットモデル等のラインナップ拡充する事を意味する。これにより例えば、従来販売していたおきにいりローカットモデルに、ハイカットモデルが登場する事で、同じ感覚で履けるシューズが増え、より安心してタイプ違いにチャレンジしやすくなる。

実際ALTRAは、フラッグシップとも言えるLONE PEAKを、ミッドカットモデルや防水のローカットモデル等を発売しファミリー化。これにより、LONE PEAK ファンがあの履き心地をタイプ違いでも味わえるならと、更にファンを増やしていった。近年では、ハイクッションモデルのOLYMPUSもファミリー化しユーザーの心を鷲掴みにしたし、鷲掴みされた方もおおいのではないだろうか。

そして、2024年春夏シーズンにTIMPがファミリー化される事に。

 


TIMPとは?

ALTRAの数あるトレイルシューズの中で、代表格(中心的な存在)と言えば、間違い無くLONE PEAK になるだろう。

故に、フィット感等を含めたALTRA独自のオリジナル機能の多くが、このLONE PEAK に詰まっていると言っても過言ではなく、ALTRAのTHE STANDARDを体感したければ、先ずはLONE PEAK を買う事を強くお進めする。

そのLONE PEAKよりも、もっと長時間・長距離を動く事に対して考えられたシューズとしてOLYMPUSというモデルがある。一言で分かりやすい言えば、ALTRAのトレイルシューズの中で最もハイクッションなシューとしての位置づけとなる。

そして、TIMPとは、先にご紹介したLONE PEAKとOLYMPUSの間に位置するようなシューズとして存在し、良い意味で良い所取りをした近いシューズであり、悪い言い方をすればどっち付かずな感じもあった。

そんな、TIMPが前作のバージョン4から、この春夏でバージョン5に。

ここからは、アップデートポイントを中心に、TIMP 5についてご紹介させて頂きます。

 


ソールのアップデート

多くの方が、山を歩く時のシューズに求める機能の1つにソールのグリップ力があると思う。

今回TIMP のアップデートで一番のトピックと言えば、そのソールの素材がALTRAオリジナルのMaxTrac(マックストラック)からVibram® Megagripに変更した事と、そのソールのラグパターンの変更が上げられう。

前作のTIMP 4に使用されていたMaxTracは、非常に粘り気感が強い素材で、今でもLONE PEAKで使われているALTRA切って自慢のソール素材。その素材を用いて、少しラグパターンが大きく浅めのラグだったTIMP 4は、良い意味で噛み過ぎないソールで、林道のような硬目のサーフェスと非常に相性が良かった。

一方、僕周りで時々もう少しグリップ力が欲しいとの意見があったぐらいなので、おそらくその辺り意見が他にも多かったのではと想像すると、今回のアップデートはその辺りの意見が反映される感じとなり、ソール素材をVibram® Megagripにしつつ、更に、ラグパターンが少し深くしながら、ラグの1つずつを小さくしながら、あらゆる方向にラグの角が出るようにして、よりスパイク感のあるソールに変更したのではないだろうか。


(上;旧作 TIMP4 / 下:新作 TIMP 5)

 

実際、先日走りに言った多度山では非常に相性が良く、安心してトレイルw走る事が出来た。

 


程よい高さのスタックハイトとEGO MAX

スタックハイトとは、簡単に言えば、足裏から地面までのソールの厚さの事。

コチラに関しては、特に前作モデルから高さは変更せずに、引き続き「厚さが29mm」となっている。

参考までに、他モデル比べとTIMPが程よい高さと言われる意味が見えてくると思う。

《スタックハイト / ミッドソールの素材》
LONE PEAK 8:25mm / ALTRA EGO
TIMP 5:29mm / ALTRA EGO MAX
OLYMPUS 5: 33mm / Compression Molded EVA

ちなみに、ALTRA独自のミッドソールEGOは、程よいクッション性と反発力があり一般的なEVA素材のミッドソールよりもヘタりにくいと言われている。

 


こう見えて軽いんです。

シューズの重量に関しては、前作のTIMP 4よりも30g以上の軽量化に成功。この軽量化の結果、LONE PEAK 8 よりもスタックハイトの高さがありながらも、シューズはLONE PEAK を超える軽さに。

・LONE PEAK 8|スタックハイト:25mm / 重量:303g(Mens US10.5 / 28.5cm) 
・TIMP 5|スタックハイト:29mm  /  重量:277g(Mens US10.5 / 28.5cm) 
・OLYMPUS 5 |スタックハイト: 33mm / 重量:350 g(Mens US10.5 / 28.5cm)

 


良い意味でどっちつかずが高い次元へ

ソールのアップデートにより、OLYMPUSと同じVibram® Megagripと新しいラグパターンでよりグリップ力が高いソールに。

ミッドソールは、程よい高さで適度なクッション性と反発力がありながらもヘタにくい安心感。

そして、極めつけはそのLONE PEAK 8を超える軽さ。

ここまで書くと、TIMP 5の良さが際立ちますが、それでも、THE ALTRAとも言えるオリジナルのフィット感を好む方であれば、LONE PEAK 8の方が良く、よりフットボックス(つま先や指付け根周辺)の自由度を感じなながら履くことが出来る。

また、OLYMPUSには、ガイドレールと言われる機能がミッドソール側に施されてる。ガイドレールの機能については、ここでは割愛させて頂くが、長い時間や距離を走ったり歩いたりする事で生まれるトラブルを回避するには強い安心感のあるシューズといっても間違いありません。

TIMP 5が、より良いシューズになっただけに、更に迷う方も多いと思いますが、足入れした時のフィット感や、シューズに対して何を一番に求めるか等をご自身の中で整理する事で、よりシューズが選びやすくなると思います。

 


そして、ついにGORE-TEX仕様のMIDモデルが登場!

LONE PEAK ALL-WTHR MID 2よりも、もう少しクッション性が欲しいけど、OLYMPUS 5 HIKE MID GTXまでソールが分厚くなると、足の接地感が鈍るからと買い悩んでいた方には非常にオススメな1足。

これこそ、本当に丁度良いが体感出来るミッドカットシューズではないでしょうか。

 


シューズを新たに検討されえいる方は、是非、TIMPファミリー(→■)に一度足を入れて頂き、春のぽかぽかハイクを楽しむ事を想像してみは如何でしょうか。

そして、今回の記事をお読みいたき商品が気になった方は、是非、試し履き会イベント(→■)をご参加下さい。

どうぞ、宜しくお願い致します。

投稿者:飯田

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