インサレーションパンツのお話し。

1月1日に発生しました能登半島地震にて被災されました方々へ心よりお見舞い申し上げます。弊社も何か出来る事はないか、色々と考えさせて頂き、まずは直ぐにでも出来る事から。系列店全店舗にて募金活動を開始させて頂きます。

当店moderateをはじめ、A-bony、着楽、cocorozashi、Diffusion、DOKODO、FATMAMA、scillaに募金箱を設置させて頂きました。お買い物の際にご協力頂けましたら幸いです。

 


 

ここ数日で鈴鹿山脈にようやく雪が降りました。ガッツリ雪山登山を楽しむには、まだ少し足りませんが、今回のブログでは冬山遊びの必須装備であるインサレーションパンツについて綴らせて頂きます。

 

インサレーションパンツの必要性

冬山登山と言っても、遊び方はそれぞれ。しっかり積雪した山を登る方も見えれば、雪が降らないぐらいの低山を歩いたり。雪中キャンプをしたりと、スタイルによって求められる装備は大きく変わります。しかし、共通で必要となる装備の一つが保温着であるインサレーション。ダウンジャケットや化学繊維の中綿ジャケット等、停滞時に着用する物としてパックの中に入れておくべき必須アイテム。しかし、意外と持っている人が少ないのがインサレーションパンツ。「トップスは携帯しているけど、パンツは持っていない。」という方も少なくないと思いますが、雪山で遊ぶのであれば、インサレーションパンツは必ず装備に加えて頂きたいところ。雪中でテント泊をするのであれば自ずと装備するのですが日帰りとなると持ち歩かない方も。しかし、「もしもの事態」に遭遇して救助を待つ場合。トップスのインサレーションだけでは体温の維持が出来ず、命を落としてしまう事態に陥りかねません。故に、インサレーションは上下セットで装備しておく必要があります。

 

現在、moderateで取り扱っている停滞時用のインサレーションパンツはARC’TERYX、patagonia、THE NORTH FACEの3ブランド。それぞれのモデルの共通機能として、フルサイドジッパーで登山靴を履いたままで、アイゼンも付けたままで脱ぎ穿きできるようになっています。そして、各ブランドが趣向を凝らせた他の特徴を(生地素材、中綿、裾の作り等をまじえて)ご紹介させて頂きます。

 

ARC’TERYX M’s Nuclei Pant

メインの生地には風をしっかりと遮断するArato 15rを採用しており、作業時や休憩時に雪面へつきやすい膝やお尻にはN40p-X ゴアテックス プロ 2L による補強が入っています。中綿には化学繊維のコアロフトを使用しており、腰から膝までは80g、膝下には60gと部位によって量を変える事で保温力と重量のバランスをとっています。

 

ウェスト部分はドローコードでサイズの微調整が可能で、前立てファスナー付き。右足太腿部にジッパーポケットが付いており、座ったままでも物の出し入れがしやすい場所に配されています。また、ポケッタブル仕様になっているので小さく収納が可能です。

 

裾の部分にはスナップボタンが付いており、サイドジッパーを最後まで閉める際に補助をしてくれるのと、少し暑い時にはスナップボタンを付けたままジッパーを開く事で衣服内の換気が行えます。また、ドローコードも配されているので裾をしっかり絞って冷機の流入をしっかりと止める事も可能です。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:54kg  Size:S を着用】

私の体格では、ARC’TERYXのウェアは本来XSサイズがジャストですが、今回は敢えてSサイズで着用しています。理由としては、ハードシェルパンツの上から穿く想定をしているのと、テント場や休憩時に座る事を考慮しているから。

 

座った際にはピタピタサイズより少し余裕があるサイジングの方が非常に楽なんです。特に、下にハードシェルパンツを穿いていると顕著に感じます。保温力だけの観点から見るとピタピタサイジングの方が効率的ではあるのですが、私は窮屈感を感じてしまうより休憩時のリラックス具合を重視してサイズを選びました。また、インサレーションパンツを穿いて長時間行動したりする事も余りなく、基本的な停滞時のみの着用なので少しユッタリめでも問題ありません。ちなみに重量はメーカー公表値で365gとボリュームの割に非常に軽量です。

 

 

patagonia Das Light Pants

パタゴニアの軽量化繊インサレーションのDasシリーズから登場しているこのパンツは重量がメーカー公表値312gと200g代に迫る軽さを実現しています。だからと言って、機能面が劣る訳でも無く、表生地には悪天候に対応するポリウレタン・コーティング加工済みのリサイクル・ナイロン製シェルを使用しており、中綿には濡れても保温性を維持する化繊のプルマフィル・インサレーションを使用しています。

 

ウェスト部分はフロントがスナップボタンと前立てファスナーになっているので、ズボンを降ろすのが簡単で大きい方のお手洗いの際も非常に楽。軽量化を図る為、ウェストの微調整機能やポケットは配しておらず収納袋等も付属していません。パックの中に入れる際は荷物の隙間にギュギュっと押し込んであげればスペースを取らず携帯出来ます。

 

裾回りもシンプルな作りですが、裾のリブ内側に滑り止め加工が施されています。これによりブーツに裾をガボっと被せた際にズリ上がってくるのを防いでくれます。敢えてコードを付けていないのも軽さを求めるが故です。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:54kg  Size:S を着用】

先程のNucleiと比べるとDas Lightの方が細身の印象。足さばきを考慮して裾へ向かってテーパードがかかっており、動きやすさを念頭においた形である事が伺い知れます。太いスノーウェアのパンツの上から穿くと少し細身な分、ゴワつきを感じてしまうかもしれませんが、アルパイン系のパンツであれば相性は抜群に良いと思います。

 

 

THE NORTH FACE Aglow DW Light Pant

「着て直ぐに暖かい」を実現する為に表地と裏地の両方にGORE-TEX INFINIUMを採用した変わり種インサレーションパンツ。中わたには、濡れに強くあたたかい「プリマロフトゴールドインサレーション」を使用。さらに、熱伝導率が低いエアロゲルを塗りこむことで、中わた全体の断熱性を向上させています。エアロゲル素材の驚きの断熱性を詳しく知りたい方は【コチラ■】の動画をご覧ください。

 

他の2モデルの様な前立てファスナーは付いていないのですが、両サイドにポケットが1つずつ配されており、ウェスト部分も両サイドに付いているベルクロで微調整が出来るようになっています。

 

また、サイド部分はスナップボタンが付いているので、着脱の際に少しでも手間が減らせるデザインになっています。

 

裾に関しては絞れる構造になっていませんが、コードを通す穴が開けられており、自身でコードを付けてシューズの下を通す事でズリ上がりを防止出来る仕様です。また、裾の淵と内側部分は今季から補強が入った事でアイゼンを引っ掛けて破いてしまうのを防ぐ作りになっています。

 


【着用モデル 身長:163cm  体重:54kg  Size:M を着用】

裏表両面んがゴアだからと言って、ガサガサしたような気心地は無く、思った以上に柔らかい穿き心地。個人的には、フューチャーライトやタズマ等の防水通気系ハードシェルを使用している方がバックアップで装備すれば完全防水では無いにしろゴアの安心感もプラス出来るのでおススメなアイテムです。専用のスタッフサックに収納が可能で重量はメーカー公表値で395gと今回ご紹介させて頂いたパンツの中で最も重くはなってしまいますが、重量に対しての機能性は申し分無いと言えます。ちなみに、今季はW’sモデルも入荷していますよ。

 

まだインサレーションパンツをお持ちで無い方は、この機会に是非ご検討ください。冬山を安全に楽しく歩く為には「暖かさ」が非常に重要です。

本日のブログは松下がお届けいたしm

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