ある意味これが元相アクティブ・インサレーションと言っても過言ではない!?patagonia Cap Thermal Hoody

先日出張で東京へ行った時の事。

仕事を終えて市場調査を兼ねて色々と街を歩き、目から飛び込む物や音や匂い等、五感から感じた事を自分なりのカタチでインプットしては思考を巡らせていた。

日も沈んだ頃、一通りこのインプット作業も終わり、最後に渋谷道玄坂あたりでふらっと入った立呑屋でビールを飲みながらインプットした内容を頭の中で整理をしつつ、新幹線までの時間を少し潰し始めた。

イルミネーションに彩られた街は、華金の夕方とあってか人も多いように感じるし、また、どことなしか顔の表情も柔らかい人が多い。立ち飲み屋のガラス越しに、そんな姿の人を観察し始めると、店内のBGMからは山下達郎のクリスマス・イブのサンプリングソングが流れてきた。

この瞬間、まるで漫画やドラマに出てくる設定かのような、「12月のキラキラした街と人の風景の中にぽつんと一人寂しくビールを飲むおじさん」と、いう構図が完成した。

そして、そのクリスマス・イブのメロディーが追い打ちを掛けるように、頭の中に流れ込んでくる。

この後、これから新幹線に乗って名古屋まで帰るが、別に改札を出た先にある柱の向こうで牧瀬里穂が待っているわけでもない。漫画やドラマであれば、この状況からそんな展開になるのかもしれないが、これは現実の話。

綺麗なまでのクリスマス・コンボを喰らった僕は、おつまみで頼んだ蓮根のキンピラを急いで食べては、その街と人混みの中に隠れるように店を後にした。

あともう少しで、クリスマスですね。

89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまった - さくマガ

 


ある意味これが元相アクティブ・インサレーションと言っても過言ではない!?
patagonia Cap Thermal Hoody(→■)

色々あるベースレイヤーの中で、ここまで優秀なベースレイヤーが他にあるのだろうか。

patagoniaのベースレイヤー capline(キャプリーン)シリーズから発売されている、M’s Cap Thermal Hoody(→■) と W’s L/S Cap Thermal Crew(→■)

その昔、キャプリーンの生地厚を区別する為に、1~4番まで番号で区別されており、キャプ・ワンやキャプ・スリーという相性で呼ばれていた。
商品の陳列も1~3番までは、通称寿司ロールと言われる方法で、キャプリーンを小さく円柱状に丸めて輪ゴムで止めて陳列されていた。(なんだか、急に懐かしくなってきた)

僕の記憶では、確か2015年ぐらいからキャプリーンの種類を番号での区別するのを止めて、今のような名前で保温力がイメージ出来るような形式に変更。
そして、その変更直前の2013年か2014年にキャプリーン4(通称:キャプ4)が、今のようなグリット構造にリニューアルされ、トレイルランナーを中心に絶大な人気となった。

キャプ4が、このグリッド構造になった時、多くの方が「ベースレヤーで一番暖かさを必要とするキャプ4がスカスカじゃん!」って思ったはず。
実際に、僕もそう思った。
その頃までは、「寒い時に着るベースレイヤー=肉厚系」という考え方が一般的な時代に、突如現れたスカスカ系が、まさかこの時代まで生き残るとは当時は思っていなかったが、使っていくうちにその良さの虜になっていった。

 


保温力とスースーを実現するグリッドの良さ。

既に多くの方が、グリッド構造のメリットをご存知だと思いますが、あらためてその特徴をご紹介させて頂きます。

これまで、単一的な厚さで、かつ肉厚なベースレイヤーというのは、保温力としては優秀だったが換気の能力という部分ではイマイチだった。

フィールドで遊ぶのであれば、衣服内がオーバーヒートする事はなるべくなら避けたく、それが寒い環境下では尚の事。その理由は色々とあるが、一番の理由はオーバーヒートによる大量の汗と、その汗が原因となる汗冷えが起こるから。

では、そのオーバーヒートをどのように回避すれば良いのか。一番手っ取り早いのは方法の1つに「換気」がある。

例えば、貴方が寒い環境の中で登山道を歩いているとしましょう。眼の前には、先を見上げるような急登があり、そこを一生懸命登ります。息が上がらないようにペースを落としたとしても、運動量がアップしてしまい身体が自家発電を開始。そして、熱をドンドン出してきます。

この時に何も対処せずに歩き続けると、やがて大量の汗をかいてしまうので、多くの方が、「暑~い」って言いながら、腕を捲くったり、羽織っているアイテムのベンチレーションやメインジッパーを開け、新鮮な空気が衣服内に入り、それ同時に熱を放出しクールダウンをさせようとします。

これが言わば「換気」です。

この時、従来の肉厚ベースレイヤーの場合、一番肌面に近い所がなかなか換気が出来ない状態が起こっていましたが、その問題を解決したのが、グリッド構造をもつCap Thermalでした。


(生地の肌面側 / 生地はポーラテック・パワー・グリッド素材使用)

グリット構造の隙間は、空気の通り道となり無駄な熱を放出する同時に新鮮な空気を肌面まで届けてくれます。これにより、熱源となっている身体を直接的に冷やし、一気にクールダウンする事に成功します。

ただ、ここまで聞くと、その隙間がかえって寒そうと思われる方もいらっしゃると思いますが、ご心配なく!

上に重ねたミッドレイヤーやシェルがある事で空気の入れ替えが必然的に抑えられると、グリッドの隙間にデッドエアーが溜まり保温効果を生み出してくれます。

この極端なまでのスカスカが、保温力とスースーの両方を実現してくれるのです。

ただ、デメリットをお話すると、汗の吸い上げがグリッドの嵩高のある場所だけなので、単一的な厚さを持つ生地に比べると悪いように感じる事もあります。とは言え、一番はその汗をかかないように、常に換気を行っていればよいので、あまりネガティブに考えなくても良い点でもありますし、僕は全くもって汗の吸い上げが悪いと思った事はありません。

 


ベースレイヤーなのに「丁度よいミドラー」として使える。

Cap Thermalが人気な理由は、「丁度よいミドラー」として使える。正に、この部分にあると思います。

patagoniaのミッドレイヤー(フリース)の代表格にR1シリーズがあります。これからの時期は、ベースレイヤーにR1というレイヤリングで遊ぶ方も多いと思います。勿論、気温によってはそれが正解であったり、場合によってはR1以上の保温力のあるミッドレイヤーを着ることもあるでしょう。

ただ、「R1まで必要ないんだよね~」って言う時ってありませんか!?

そんな時に、是非、Cap Thermal Hoody(→■)をお使い下さい。


※この時期のランにも調子良いです。(パンツは気温に応じてロングパンツにしてみたり!)
(179cm / 65kg / size:L)

先にお話した、グリット構造による換気が程よい具合に機能し、あなたにとっての丁度よいを作り出してくれます。それは、レイヤリングとしての機能もそうですが、携行性を考えた場合でも、R1程嵩張らないというのポイントになります。


(フードは嵩張りを抑えたデザイン。バラクラバ仕様ではありませんが、頭にピッタリフィットするタイプ)

 


元相!ダイレクト系アクティブインサレーション

OCTAやCOREやAlpha ダイレクト等、ここ近年ミッドレイヤー界隈で一気に市民権を得たアクティブインサレーション。本来は、それらの素材に通気性の高い薄いシェル素材等を縫い合わせた状態て製品が作られてきましたが、最近では、素材だけを使ったダイレクト系のタイプが非常に多く見るようになりました。

ダイレクト系アクティブインサレーションは、重量比に対しての保温力も高く非常に優れものであり、かつ、ご自身で持っているシェル等とレイヤリングするだけで、オリジナルのアクティブインサレーションを作り出すことが出来ました。

ただ、1つだけ悩みを言うと、ダイレクト系は、本来製品としては何かと合わせて作られる為の「素材」だった為に、単体使いをすると、「枝等に引っ掛かりそう」とか「毛が抜けそうや潰れそう」等の、心配される声もよく耳にします。

その点で言うとCap Thermalは、単体で使ったり重ね着する事を前提にしている為、その表面には引っ掛かりや毛抜け潰れの心配がないデザインとなっています。勿論、重量比で言えばダイレクト系アクティブインサレーションの方が軽いモノが多いですが、本来の役割はベースレイヤーであり、かつミドラーとして使えて耐久性もそこそこある点を考えれば、重量をトレードオフに得るモノは非常に大きいと思います。


(Cap Thermal Hoodyの表側の生地感)

 


質の高いユティリティープレイヤーとして

今回のCap Thermal Hoodyは、これまでpatagoniaが出してきていたCap Thermalとは違い、単体使い出来るデザインにアップデートされている為、かなり幅広いシーンでお使い頂けるようになりました。

個人的には、控えめなロゴやフロントポケットがある事で、日常シーンでも着用出来ると思っています。


179cm / 65kg / size:L )

フィールドでのベースレイヤーとして。
丁度良いミドラーとして。
街着として。

おそらく、大谷◯平選手クラスのユティリティー性がありながら、この価格はハッキリ言って目から鱗!もうね、2色買いしても良いぐらいです。
ベースレイヤーを買ったらミドラーが付いてきた?! いや、ダイレクト系アクティブインサレーションを買ったらベースレイヤーが付いてきた。ほんと、そんな感じです!

年間アイテムとして使えるので、迷わずお買い求め下さい!

M’s Cap Thermal Hoody(→■)

W’s L/S Cap Thermal Crew(→■)

同じ生地を使ったハーフジップネックもあります

投稿者:飯田

 

 

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