長時間・長距離も安心出来る1足!勿論、デイリートレーニングにもオススメ ALTRA / PARADIGM(パラダイム) 7

 今年の6月ぐらいから時計を、SUUNTOのAMBITからCOROSのVERTIX 2 (→■)に変更した。

もうしばらく使い込んで色々な機能を活かせるようになればBLOG等でご紹介出来ればと思っているが、兎に角、GPSの精度の高さもさることながら、TRAINING HUB(→■)が本当に素晴らしいと思う。(あっ・・まだ、100%理解出来ていませんが・・)

 兎に角、トレーニングのデータを可視化する事で、今後のトレーニングの内容をイメージ出来る。勿論、こういうデータ関係が複雑すぎて苦手だという人も居ると思うけど、時計と携帯アプリだけでも十分にその良さを体感出来ると思っている。少し大袈裟な表現だけど、時計が小さなトレーナーみたいな感じで、いい意味で自分のトレーニングをプッシュしてくれる感じ。

 そんなCOROSが、先日一部のモデル対象でソフトウェアがアップデートされた(→■)

 まだまだ、アップデートされた内容を全部チェックして実践したわけではないが、楽しみな内容が盛りだくさん!の反面、自分は使わないかな・・・って機能もあるけど、多くの人が満足いく内容に近づいていっているのだと思う。個人的には、今回のアップデートで気に入ったのが、ウォッチフェイスがオリジナルでカスタマイズ出来るようになったこと。

ゴリゴリにトレーニング管理してくる小さなトレーナーのなのに、そのトレーニング機能とは違う、なんとも愛らしいアップデート。そんなアップデートについつい心が和むばかり。

これかも新作も出てくる予定となっているCOROS。是非、手首に小さなトレーナーを契約したい方は、先ずは、店頭へご相談お越しください!

 

そして、ここから先は、前回の飯田のBLOG(→■)に引き続き、今回もALTRAの新作ロードシューズをご紹介させて頂きます。


長時間・長距離も安心出来る1足!勿論、デイリートレーニングにもオススメ ALTRA / PARADIGM(パラダイム) 7(→■)

さて、前回のBLOGでは、ALTRAのロードシューズで非常に人気の高いTORIN 7について書かせて頂きました。

少しおさらいになりますが、前回のブログではTORINがバージョン6から7になった事でアップデートしたポイントを幾つかご紹介させて頂きました。そのアップデートの中で一番のポイントは、やはりスタックハイト(足裏から地面まで高さ)が、28mmだったのが2mmアップして30mmになった事だと思います。

今回は、この30mmという所がちょっとポイントとなります。

TORIN 7 のスタックハイトが30mmになったという事は、今回ご紹介するPARADIGM 7(→■)のスタックハイト30mmと同じになったという事になります。

時々シューズを、クッション性や反発性の違いだけでモデル分けされていると思われている方もいらっしゃいますが、たとえ同じロードシューズでも、実は、そもそものコンセプトの違いが必ずあります。よって、同じスタックハイト30mm同士のシューズでも、TORINよりもPARADIGMのが向いている方が実はいらっしゃいます。

一瞬同じ様なシューズにみえる、TORINとPARADIGMで一体に何が違うのでしょうか?

 


ガイダンスシューズとして位置付けされるPARADIGM 7

人は走る時や歩く時等、足が地面に着地する時にその衝撃を吸収する為に、土踏まず等のアーチのクッションを使うと同時に、踵の骨などが内側に倒れ込む回内(プロネーション)という動きを生み出しています。実際に、裸足等で歩いてみ、自分の足の動き意識してみると、少し内側に倒れ込むことが分かると思います。

そのプロネーションの(内側に倒れ込む)量は人よって違いますが、一般的に扁平足と言われる方はこの回内が過剰になってしまう(オーバープロネーション)の方が多いとも言われます。(扁平足=オーバープロネーションとは言っていません)

また、通常時はプロネーション適正範囲無いの方でも、長時間の運動等でプロネーションを支える筋肉等が疲労してくるとオーバープロネーションになってしまう方も非常に多いと言われています。

プロネーションが適正範囲を超えてオーバープロネーションになると、本来は足の部分で吸収していた衝撃を他の部位で吸収する必要があり、人の身体が持つ自動補正機能で自分の意志とは関係なく、その襲撃を吸収する働きを違う部位が担っていきます。その結果、長時間の運動等で膝や腰など足首周りとは違う他の部位に負担がかかり痛みが生じることがあります。

よって、長時間運動をすると膝や腰などに痛みが出る方は、もしかするとオーバープロネーションが原因になっている事も考えられます。

そこで、長時間運動するそのような痛みが出てしまう方や心配のある方、そもそもオーバープロネーション気味の人にオススメなのが、ガイダンスシューズとして位置づけられているPARADIGM になるのです。

ここまでのお話を聞いて、「要するにスタビリティー・シューズの事ですよね?!」って思われる方もいらっしゃると思います。実際に、ランニング・シューズブランドの中には、同じ様にオーバープロネーションの対策シューズとしてスタビリティー・シューズというのが存在します。実際に、通常シューズとスタビリティーシューズを履き比べると、人によってはスタビリティーシューズの方が、足の内側(土踏まず部分)を中心に足が内側に倒れ込む事を防ぐようなサポート感をしっかりと感じられるシューズがございます。

ただALTRAの場合、過度にサポートするような機能をシューズに搭載しているというよりかは、あくまでも適正範囲を超えてきた時に、そっとサポートしてくれる感じの設定となっており、それらが理由の1つとして、スタビリティーシューズとは言わずにガイダンスシューズと表現しています。

そして、その役割を担っているのが、「ガイドレール」という機能になります。

 


そっと支えるようなガイドレール

ガイドレールとは、オーバープロネーションになった時に、足の内側から過度に倒れてくる足をそっと支えてくれる役割のモノ。

実際に、PARADIGMとTORINをかかと側から見比べた時に、PARADIGMの方が足の内側部分が少し高くなっているのが分かると思います。


(左:TORIN / 右:PARADIGM)

因みに、このガイドレール機能は、PARADIGM等はシューズの内側に「GUIDERAIL」と表記されている為、非常に分かりやすいですが、実はトレイルシューズのオリンパスにも搭載されている機能なんです!ただし、オリンパスには「GUIDERAIL」とシューズに表記がされていませんので、気づかれていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 


新たに搭載されたギリーレーシングシステム

オーバープロネーションへのサポートとして、先程ご紹介したガイドレールがありますが、もう1つのサポートとして役割を担っている機能として、新しく搭載されたギリーレーシングシステムがあります。

過去にALTRAはイノヴァーチというレースシステムで、土踏まずの部分をそっと持ち上げるようなレーシングシステムがありましたが、それに似ているようで似ていなくて・・・。

上の写真の黄色と黒テープで「アルファベットのMの文字」のように配された部分があります。これがある事で中足骨部分(シューズでは一番しっかり締めたい場所)をしっかり締め上げることが出来ます。また、このMのサポートは足の内側(ガイドレールの上)から配されており、ここがしっかりする事で、よりガイドレールとアッパーの一体感が生まれるようになっています。

 


スタックハイト30mmに安定性をプラス

少し話を整理すると、TORINのスタックハイトが2mmアップして30mmになった事でPARADIGMとTORINが同じ様なシューズに感じるかもしれません。ただ、シューズの機能としてはガイドレール等を搭載する事で、オーバープロネーションへ対策がとられたガイダンスシューズである為、全く別のシューズという事をご説明させて頂きました。それ以外にも細かい仕様で違いはありますが、もう一つ大きな違いを上げるとするのであれば「安定感」が上げれると思います。

その安定感を生み出しているのが、幅広の踵になります。


(左:PARADIGM / 右:TORIN)


(上:TORIN / 下:PARADIGM)

長い距離を走る・歩くなど、長時間動く少しでも着地時の足が安定している事のが大事になります。たった数ミリの幅の違いとはいえ、実際に使用してみると安定を感じることが出来ます。

故にTORINよりも約15グラムほど重たくなってしまいますが、この15グラムトレードオフに、オーバープロネーションへのケアと安定性は得ることの大きと個人的には思っています。

 


結局、誰向きのシューズで、TORINとどう分ければ良いの?

「誰に向いたシューズか」これは、割と単純だと思っています。

・長距離、長時間、走る・歩きたい方。
・そもそもオーバープロネーション気味の方。
・ランニングを始めて間もない方。

特に、3番目の「ランニングを始めて間もない方」というのは以外に感じるかもしれません。何故なら、そのような方からすれば長距離・長時間も走ったり歩いたりする事に関して皆無と思いがちだから。

勿論、これには色々な考えがある為、一概に言い切れる訳でわありませんが、ランニングを始めて間もない方は足等の筋肉がまだまだ未発達な事が多く、そいう方こそガイダンス機能をもったPARADIGM等を履いて安定感と安心感を感じつつ、いつも走るペースよりも更にゆっくりしたペースで長い時間を走る事もトレーニングに取り入れると良いと思います。

よって、贅沢な話にはなりますが、基本はTORINなどでトレーニングをしながらも、メニューや身体の疲労度に合わせながらPARADIGM等を使っていくと良いのではと思っています。

是非、手首に小さなトレーナー(COROS)を巻いてデータをみながら、TORINとPARADIGMを使いつつ色々なランニングを楽しんでみては如何でしょうか?!

 

投稿者:飯田

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