アクティブインサレーション・ダイレクト系のデメリットを克服して進化!STATICのADRIFT PLUS シリーズ

BLOGを書いていて改めて思った事がある。それは、今年の秋冬は「フリース戦国時代」だという事。

本当に今年は良いフリースが多すぎて、商品紹介をする度に「飯田さん!結局どれがお勧めなの?!」と、怒られるんじゃないかと思うほど。

このような戦国時代に突入した背景に、アクティブインサレーションの登場と進化が大きいと考えている。

何度でも書きますが、一般的な解釈でお話すると、今までインサレーションと言えば化繊綿の事を指し、その役割としては、停滞時の保温着として活躍する事の多いダウンの代わりや対抗馬として位置づけされていました。

一方で、そのダウンのとは違い、寒い環境下で行動(運動)中に着るモノのして「フリース」という存在があります。

実は少し前までは、そのフリースが得意とする守備範囲には対抗馬が少なく、ある意味、寒い環境下で着る為のウェアーのマーケットを一手に引き受けた、言わば独壇場に近い状態でした。もっと、大げさに言うななら、アイテムの個体を区別する為の言葉「フリース」が、寒い環境下での行動着の意味しているんじゃないかと思わせる程の状態。それぐらい寒い環境下での行動着には選択肢がありませんでした。

その独断市場だった所に化繊綿が、通気性を重視したモデル「アクティブインサレーション」というモノを作り、フリースの対抗馬として名乗りを上げてきたのが約3~4年程まえの事。

とは言え、アクティブインサレーションが出始めた頃は、その素材をナイロン等で覆ったモノが多く、「良さそうだけど使い方が少し分からない」と、いう時期がありましたが、そのアクティブインサレーションが進化を遂げて、ナイロン等を使わずダイレクトに使える「見た目フリース」のアクティブインサレーション素材のダイレクト系が登場!

このダイレクト系の登場により、一気に行動着市場に変化が訪れ、今まで行動着のトップとして君臨していたフリースが、少しずつ古いモノのように扱われるようになり、いつしか、「アクティブインサレーション=寒い環境下での行動着」と、いう感じに。

ただ、皆さんも薄々感じていると思いますが、今では「アクティブインサレーションのダイレクト系(見た目フリース)」と「フリース」を区別する為の「違い」が殆どない状態であり、それらを区別する事の意味すら必要無いと思ってしまうほど。そして、いつしか、その境界線が無くなって

そして気が付けば、「従来のフリース」と「アクティブインサレーション・ダイレクト系(見た目フリース)」が市場に沢山出回り、結果フリース戦国時代になっていると思っています。

ただ、今は互いに進化をしたアイテムが出ており、いい意味で寒い環境下で着る行動着の選択肢がアクティブインサレーション名の元で括られ、行動着が進化を遂げて見直されているフェーズに入っていると思います。

と、ここまで、かなり話が長くなりたが、今日ご紹介するのは、アクティブインサレーション・ダイレクト系の更なる進化系アイテム「STATICのADRIFT PLUSシリーズ」となります。


アクティブインサレーション・ダイレクト系のデメリットを克服して進化!STATICのADRIFT PLUS シリーズ

STATICは、ブランドとしてアクティブインサレーションの素材としてTEIJINのOCTAを使用しており、今シーズンもADRIFTシリーズとしVESTやCRREWやHALF ZIP HOODYをリリースしていました。


(ADRIFT CREW)

これまでのADRIFTシリーズは、より高い通気性を実現する為に、表面にメッシュ素材を用いて、そこから保温材になる起毛繊維を一体化させたメッシュフリースとして発売。実際に、その通気性は非常に良く多くの方から高評価を頂いています。

その一方で、表面をメッシュにし高通気を狙ったが故に、単体で使用したい方からは耐久性について不安視する方もみえました。

僕達は、単体使いも出来ますが、お勧めの使い方としては、「お気に入りのウィンドシェルや薄手のソフトシェル、場合によっては化繊シャツ等を重ねる事で、オリジナルのアクティブインサレーションを作り上げて使いましょう。」と、言った感じご案内しておりました。しかし、自分も含めて多くの方が、ついつい耐久面の事を気にしながらも単体使いをする機会が多くなっていると思いますし、実際に、何事もなく使えている方も多いと思います。

そこに、ADRIFT PLUSEシリーズが登場し、その耐久面の心配を払拭するかのように表面のメッシュ素材を廃止し耐久面の低さを改善!

ただし、表面をメッシュを使わないという事は、今までの通気性が実現難しいのではと思う方もいらっしゃると思います。それをクリアすべく、保温材になる起毛繊維をハチの巣状のタイプのOCTAを使用。これにより、十分な通気性も確保する事が出来ました。

 


軽さをトレードオフに強度をアップ。

今までに近い通気性と保温性を保ちながら強度面をアップする事に成功したADRIFT PLUSEシリーズ。ただ、実はその分重量が少し増しています。ただし、これは全く同じデザインのモノが存在する訳では無いので、あくまでもADRIFT PLUS PANTSと従来のADRIFT PANTSでの比較数値になりますが、Mサイズで約100gほどの差が生まれています。

ただ、ここは数字だけに囚われる事無く、その100gで得られる使用シーンの幅の広さと安心感を考えれば、この100gはトレードオフに出しても十分に良いモノだと思っています。

 


結局、通常モデルとPLUSEどっちがいいの?

結論から言えば「どっちも最高!」(笑)

だからこそ、使う方が何処にプライオリティを持って製品を選ぶかだと思っています。

例えば、従来のフリースのように単体使いをしても「安心」という部分にプライオリティが欲しければPLUSEシリーズになると思います。一方で、レイヤリングを駆使しながらオリジナルのアクティブインサレーションを作る事にメリットを感じる方や、安心感よりも軽さに拘るなら通常モデルになると思います。

トップスに至っては、お腹のハンドポケットの有無によるデザインの違いもあるので、そこを優先度として選んでも良いかも知れませんね。

「人が最高!って言っていたから!!」ではなく、自分なりの拘りポイントやストレスポイントを見つけて、それらをクリアしてくれモノを是非選んで頂ければと思います。

 

メーカーさんに直接お聞きした訳ではないですが、STATICは、OCTAのダイレクト系アイテムを1種類に集約しようと思えば出来た状況で、このような近しいアイテムをリリースしているという事は、細かなニーズに対応出来るラインナップであるという事であり、ユーザー目線でモノづくりがされている証なのではないでしょうか。


モデルとサイズ感

ADRIFT PLUS P/O(■)

《特徴》

弱点だった表面耐久性と高い通気性を両立したADRIFT PLUSの生地を使用したプルオーバータイプのフーディー。

少しゆったり目のシルエットによって、衣服内の空気をうまく動かし効率よく空気を入れ替えてくれる。それでもオーバーヒートしそうな時は、おヘソ近くまである深めのジッパーをベンチレーションとして使い物理的にフレッシュな空気を入れる事が可能。

お腹のポケットの部分が二重になる事で、腹部の冷えを軽減してくれたり、サムホールがある事で手の甲を必要に応じて保温する事が可能。


(左:Lサイズ着用 / 右:XLサイズ着用)179cm / 65kg

 

ADRIFT PLUS PANTS(■)

ADRIFT PLUS P/O同様の生地を使って作られたパンツ。

同ブランドが発売しているADRIFT PANTSは、多くの方から高い評価を頂いておりましたが、シーンによって単体で着用した際に、表生地のメッシュの強度が心配される方もいらっしゃると思いますが、PLUSEになった事で比較的に安心して単体でも着用しいて頂けます。


(179cm / 65kg / PantsサイズXL)

 


是非、自分なりの拘りポイントやストレスポイントをもって、ADRIFT PLUSシリーズの必要性をご検討してみては如何でしょうか。

投稿者:飯田

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