この記事の概略として
エネルギーについて考える1つの切欠と102%という数字について
決めた事を継続する事が難しい事は多くの人が実感していると思う。勿論、それが得意な人も沢山いると思うが。
ただ、何かを切欠にその決めた事について改めて考え、そして、軌道修正しながら行動していく事は非常に大切であり、その切欠に気が付けるかどうかが、とても大切なポイントだと思う。
今回その切欠となったのは、@tesla_japan 様のご協力の元、moderateにて「テスラ特別展示試乗+Powerwall展示会(→■)」を決まった事だった。自分が子供頃は車が電気で走るというのは、漫画や映画の世界の1つであり、そんな時代が来る事は夢にも思っていなかったが、気がつけばそれは現実世界のモノとなっている。たった30年弱でココまで時代が進んだと考えるのか、ココに来るまでに30年強も掛かったと考えるのかは別にして、技術が進歩と、それを実現させた技術者や企業というのは本当に凄いモノだと感じている。
さて、今回のイベントを切欠に僕が改めて考え直した事は「エネルギー」についてだった。今年の2月にpatagoniaのフィルムイベント『共生のために走る』先行上映 を開催させて頂いた時に、イベントの後半にトークショーの1つとして、僕は皆さんの前で次のような事をお話した。(正確にいうと、その時の話より少しアップデートされています)
「限りなくあるモノ」
僕たちは、色々なモノがそこに無限にあるかのように思っている事がある。
例えば、それは「遊ぶ場所(フィールド)」もその1つだと思う。歩く・走るなどの遊ぶ為のフィールドは沢山あって、多くの方が、行った事の無い場所の方多いと思う。その事を更に俯瞰して見ると、「自然(地球)」というモノがそれにあたると思う。いつでも自然はそこにあり、場合よっては自然が自ら「再生行為」を行っているように感じていると思っており、それが普通の為、その中で行きている事すら忘れてしまい、「限りなくあるモノ」だと思ってしまっている節がある。
これを少し違う事に置き換えて言うのであれば、自分の「身体」を「自然(地球)」に置き換え、自分の「意志や考え」を自然界の中で生きる「人間」として考えてみる。僕たちは身体という箱のようなモノの中で意志をや考えを駆使して生きている。その身体が死を迎えるまで。その死までの過程の中で老いていきながらも、僕たちは、自分の意志で物事を決断し行動を行う。例えば、運動をして身体を強くする事も出来れば、自己管理の甘さや不摂生な生活をし、身体が壊れたり体調を崩したりする事も。ただ、例え体調を崩したとしても治癒能力で再生を行いながら、老いつつもある程度の平常を取り戻す事が出来てしまう。けど、身体が不調を訴えて苦しんでいる時は、それまでの自分の自己管理の甘さや不摂生を反省し、「次からは気をつけよう!」なって思うことは良くある事。僕は三途の川を渡った事もなけば、その近くに行ったこともないので、本当の意味で「死」を意識した事がない為、寿命がある事を頭で理解しながらも、自分の身体が「限りなくあるモノ」のように感じる事もある。(分かりやすく例えたつもりが、結果的に少し話を複雑化させているようにも感じるが・・・。)
ようするに、自然(地球)も僕たちと同じ様に必ず寿命がある。そして、その寿命を短くするのか伸ばすことが出来るかは、僕たちの行動1つに委ねられている。これをもっとミクロの視点で言えば、僕たちが遊ぶフィールド守り残して行くことも、僕たち自身に掛かっていると思う。ただ、自然が不調を訴えて環境が変化してしまってからやフィールドが崩壊してから、僕たちが自分達のように「次からは気をつけよう!」なって思っていたら、それこそ取り返しが付かない事になる。だからこそ、自然と共生して行く事考え、その大切さをしる事が大事であると考える。
自分だければ良ければ良いという考え方。
この言葉は、例えば、「車でタバコを吸う人が車内の灰皿を汚したくないからと吸い殻をポイ捨てする。」こんな事だけに使われそうな言葉のイメージですけど、実は、普通に生活している僕たちは、自ずこれに近い事になっている事があると考える。消費社会や資本主義や便利な世の中だからしかたがないけど、もう少しだけ、自分の身体を労る考え方で、今自分がとっている行動を考える事をしてもよいと思う。
好きな遊びを新しい感覚と価値観で「好き」と言える
この言葉は、僕が約1年前に書いたBLOGのタイトル(→■)である。その時のBLOGでも書いたが、自分達が好きな事を行う為に何かしらのエネルギーが必要であり、その好きな事を続けるのであれば、その分、他で補填する事を考えてみてはどうだろうかという事。
例えば、この時期から早いスノーゲレンデでは、人工的に雪を作り滑り楽しむ為に膨大なエネルギーが使われている。僕は、これが悪だとは言っていない。この行為で、自身が楽しいや恩恵を受けるのであれば、その分を何処かで帳消しする為のエネルギー削減を考えるアクションをすれば良いと思う。そのような、楽しむ為のエネルギー・ニュートラル(カーボンニュートラル的)な生き方があっても良くて、その考え方とアクション、そして、好きな事を思いっきり楽しむ事までをワンセットとして、例えば「スノーボードが好き!」と、言える事が一番素敵だと思っている。
カーボンニュートラルについて
因みに、一般的にはカーボンニュートラルとして色々な所で数字やアクションが言われています。
カーボンニュートラルとは、世界各国が2050年時点でCO2を始めとした温室効果ガスを、人が生活をして行く上でどうしても排出してしまう為、その分他で温室効果ガスを吸収する等行いプラマイゼロにしましょうと言うこと。
ここから受け売りですが、地球温暖化で1日100種生物が絶滅し年間4万種消えていっているそうです。
マイルストーンとして、2050年時点でこのカーボンニュートラルを実現しようとすると、2010年から比べて2030年の時点でCO2排出量を半分にしないといけない。物凄い技術的な進歩が無かった場合、これを実現する事の難しさを知るに1つの指標として、数年前にコロナで色々と経済が止まった時のことが上げられます。あの当時、コロナの影響で中国やインドの工場が一時的に止まり経済も一時的にかなり鈍化しました。その時、中国やインドの空が綺麗になったと言われてたが、あの状態でCO2の排出量が8%減ったと言われており、あの時のペースでいかないと、2030年時点で2010年からのCO2排出量は半分には到達しないと言われ、そのペースを維持しないと2050年達成しない言われている。因みに、2050年の時点で、カーボンニュートラルが実現していないと、一気に状況は深刻化(歯止めが効かなくなる)と言われいます。
そうなってくると、大企業の努力も必要ですが、我々のような小さな企業から一個人までが、この問題について考える必要があるわけです。
次世代の為に。
moderateを運営する「株式会社たまや」は、この「For the next generation!(次世代の為に)」を企業理念に、
ビジネスを通じてサブカルチャー等をより良いカタチで後世に伝えていく為に会社を営んでいる。この企業理念は、其々の部署(moderateはmoderateらしく、アパレルはアパレルらしく)が、其々のフィルターを通して体現しています。また、会社としても様々なカタチで体現をする中で、社内で使うエネルギー問題についても、約7年前より再生可能エネルギーとして太陽光パネルを社屋の屋根に取り付けています。
(2023年10月末時点で自社ビル4棟のうち3棟に太陽光パネルを設置済み)
102%の意味
これは、昨年1年間(※1)で弊社が使用した電力に対して、太陽光パネルで発電した電力量の割合になります。(※2)
ビル4棟の年間使用電力 67,188kWh
太陽光パネルを設置したビル3棟で発電した電力量 68,426kWh
基本的には、自社の屋根で作った電気は現時点では電力会社に送り、そこから電力を新たに買っているカタチになりますが、使用電力と発電量の割合だけで言えば、自社で使用する電力量を自然エネルギーで生み出している事になります。
今や我々が生活していく上で、直接的にも間接的にも電気というのは絶対に縁を切ることが出来ないエネルギーです。また、それ以外にも沢山のエネルギーを使用して生きています。
もし、今使っている色々なエネルギーが再生可能な自然エネルギーに置き換えられるなら、それは次世代の為にとっても非常に良い事なのではないでしょうか。
(※1)2022年7月から2023年6月までの
(※2)毎月送られてくる明細書(「電気料金明細書」及び「再生可能エネルギー受給電力量のお知らせ」より)算出
《余談として》
日本のCO2排出の構成比を部門別で見た場合、トップはエネルギー転換部門(発電のこと)で全体の40%を締めているそうです。
最後に
今回の「テスラ特別展示試乗+Powerwall展示会(→■)」で、moderateとしては「皆で電気自動車へ今すぐに乗り換えましょう!」と、言っているわけではありません。勿論、近く車を買い換える予定のある方は、是非、候補の1つとしてお考え頂ければと思います。また、電気自動車についても、まだまだ歴史も浅く色々な考えもあると思います。あわせて、その車を動かく為の電気(エネルギー)をどう生み出すかも賛否両論だと考えます。ただ、私が今回のイベントを切欠に現実について改めて考えたと同じ様に、皆様にとっても、考え直す良い切欠になればと思っています。
今回のイベントに関しては、我々にとっても新たな試みでありますが、是非、広い意味合いと考えの中で1人でも多くの方にご参加・ご来場頂けることを願っております。
投稿者:飯田