11月に入り、低山遊びが快適に楽しめる気温になってきました。歩くにしても走るにしても、非常に行動しやすいこの時期。ファストパッキングでスピーディーな山旅を楽しまれる方も多いと思います。
そして、本日のブログではノースフェイスのファストパッキング向けのバックパックFP26をご紹介させて頂きます。
THE NORTH FACE FP26 ■
私がファストパッキングのスタイルで遊びだした時、走れる系で25リットル程度のパックは選択しが殆ど無くMacPacの物を愛用していました。そして、その二代目で手に入れたのがノースフェイスのFPシリーズの初代モデル。初めて参戦したOMMレースもFPを担いでいた記憶があります。初代モデルと比べると現行品はかなり改良が加えられており、背負い心地や使い勝手が向上しています。
私が使っていた昔のモデルと比べると、パックの重心位置がかなり高くなりました。底面を斜めにカットしたような形状にする事で、荷物を上方へと上げる構造になっておりパックをコンプレッションするコードもパックの下の方から上へと絞れるようになっています。
雨蓋式でですが、サイドファスナーから荷物の出し入れも可能。山では行動パターンが先読み出来るのであまり使わないかもしれませんが、通勤ラン等で使用する際には中間位置に入っている着替えや靴を出し入れするのに結構便利なんです。
ショルダーはベスト型となっており、左右それぞれソフトフラスクを1品ずつ入れられるポケットが付いており、ヒップベルトにも左右1つずつのジッパーポケットがあります。個人的にはこのシンプルなポケット配置が好きで、好みが分かれるところではあるのですが、パックの前面に収納ポケットが沢山あり過ぎるとどこに何を入れたかが分からなくなる時があるんです。特に疲れている時ほど頭が回らずあれこれ探す事になるので、これぐらいシンプルの方が分かりやすくて良いんです。また、ショルダースタビライザーもちゃんと付いているので上部を体にしっかりと引き寄せてランニング時のブレを抑える事が出来ます。
ヒップベルトには滑り止め加工がされているので、細かいステップスピーディーに下ったりした時にも身体へとしっかり追従してくれます。FP初代もでるが腰ベルトの付け外しが出来たのですが今のモデルは完全組付け方で腰回りのフィット感が非常に良くなっています。
フロントの大きなメッシュポケットは濡れたシェルターを入れておくのに丁度用サイズ感で底部に水切り穴が付いています。また、サイドのポケットは伸縮性がある素材なので見た目以上にあれこれと詰め込むことが可能。(写真は500mlペットボトルを入れています。)
そしてサイドポケットには出し入れ口が2つ(上方と斜め前)あるので背負った状態でもポケットの中身へ手が届きやすくなっています。
そして、雨蓋をとめているコードは本体の下部から出ているので荷物を上から下へとコンプレッションする機能も備えています。ただコード自体が長くなってしまう為、パックの中間部あたりにスリングを付け、そこを通すことでコードがブレないようデザインされているのです。
外側のメッシュポケットに荷物を沢山入れた際にはコードを外側に出してメッシュポケットの外からコンプレッションをすることも出来ます。色々な使用状況でベストな背負い心地を出せるようにしっかり考えられている事が伺えます。
底面には小さなリングが複数個設けられており、細引き等の紐を用意すればマット等を取り付ける事も可能。エアマット派の方であればパック内に収納すればよいですが、クローズドセルマット派の方は外付けポイントが必須。このあたりも幅広いユーザーのニーズに応える為のちょっとした機能。
FP26はファストパッキング向けですが、これからの寒い季節の通勤ランニングにもおススメです。気温が下がれば衣服の厚みが増すので着替えのボリュームが必然と増えてきます。今まで10リットル代で済んでいたランパックでは入りきらなくなってきたりするので、これぐらいの容量のパックの出番が増えてくるんですよね。
ノンビリ山を歩くのも良いですが、ちょっとストイックに荷物を軽量化して軽快に走り抜け、シェルターや山小屋で一泊。目標としていた時間内で目的の場所まで辿り着いて感じる満足感も最高なんですよね。
ファストパッキングのスタイルで遊んでみたいけど、今の装備から何を引いて何を足せばよいのか分からない…という方はスタッフへお声かけください。色々とご相談に乗らせて頂きます。また、お手持ちの装備を持参頂ければ実際に店頭のパックに入れて背負う事も出来ますので是非!
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