走る座禅 ONTAKE100(後編:スタートからゴールまで)

気が付けば、前回のBLOG(走る座禅 ONTAKE100(前編:エントリーからレーススタートまで))更新から、約20日近く過ぎ、レース終了からは一ヶ月以上が経とうしている。

ここまで、1つのレースの記事を出し惜しみするお店やブロガーも少ないだろう!(いやいや、意図して出し惜しみをしている分けではなく、ただただおサボりでした・・)

2024 ONTAKE100のレポートBLOGは、今回の後半編で最後になるが、自分で言うのもアレですが、かなりの長文の割に内容が至極薄さであり、まさに極薄職人レベルなので、本当にお暇な時に目を通していただけると幸いです。

※レースについて攻略的内容は一切記載されていないと思ってもらって大丈夫です。(笑)

 


走る座禅 ONTAKE100(後編:スタートからゴールまで)

スタート前のバタバタはいつもの事。

大会の進行表によると、スタート30分前の23時30分に選手はスタートゲート前に整列をし、競技説明とスタート前のセレモニー に参加する事が記載されていた。

仮眠から起きた僕は、散らかった車内でヘッドランプと車内灯の明かりを頼りに、最後の準備と持ち物のチェックを行う。

自分の性格上、絶対に準備でバタバタするからと、寝る前に分かりやすいように細かい荷物を置いておいたが、結局、焦りと僅かな緊張で荷物が迷子になっては見つけてを繰り返す。もちろん、これも想定内で時間設定していたので、慌てることなく車を後にした。

と、思いきや・・・。

万全の体制で車を後にしてスタート会場に足を進めるが、頭の中でレースのシュミレーションを行うと、忘れ物に気が付き車に戻る事を数回繰り返す始末。(それでも、忘れ物はあったから自分で言うのもアレだが、どうしようもない奴だ)

 

スタート会場へ向かう途中のトイレに長い列が出来る。

自分の事を自己分析すると、僕はレースに限らず、トイレに行きづらい環境に置かれる事でトイレ(大)への不安からお腹が緩くなったり便意が早まる事がある。だからこそ、その環境に置かれる前に必ずトイレ(大)を済ませておく必要があるは重々承知。しかも、家を出る前から数時間前までピーピーだった僕は、いくら下痢止めを飲んだからと言っても、その時点では下痢止めの効果を信用出来ていないので、念の為にトイレに籠もり格闘するものの、一向にその気配が無い為、下痢止めを信用してスタート会場に整列をした。

その後、レース中は一切便意が無かったから本当に助かった。

 

スタートの位置取り

スタート会場に着くと、数時間前の受付の時とは雰囲気が一変し、これから100キロを走ろうとする猛者で溢れかえっていた。

自分のスタート位置をどの辺りにするか悩んでいると、moderateのお客様であり日頃一緒に走っているNさんからLINEが入った。あのまま一人でいたら、この1300人に空気に完全に飲まれる所だっただけに非常に助かった。

妙な緊張と高揚感に包まれた僕は冷静を装いながらも、スタート前のセレモニーが頭の中で素通りしている感じで全く楽しめていなかった。

気がつけば、スタート合図のカウントダウンが始まり、そして、0時と共にスタートの合図が鳴らされ、コース上に選手が流れ出ていくように動き出した。

僕は、慌てて胸のポケットから携帯を出してそのスタートの様子を動画に映すが、これをどうしたいのかも分からずに、ただただ撮影だけをし、そして、スタートゲートを潜った。

スタート前のあの雰囲気。

嫌いとかではなく、不安とワクワク感の入り混じったあの感じは好きな方なのに、自分の中であの感覚の中で気持ちをどの位置に置いておくのが良いか今でもやっぱり分からない。

 

1300分の1

スタートから林道に入るまでの長めのロード区間。

入りがキロ何分ペースとか、心拍がどうとか、コンディションがどうとかというよりも、1300人という大きな塊が一気に動き出し、それに飲み込まれるように走らされていた。

途中、ロードでカーブの都合で前後が確認出来る区間になり、自分の前後を走るランナーのライトの数を見た時はその塊を実感。

今、自分はこの光の中のたった1つの光であると。

その後、たまたまお会いした、GOLDWINのスタッフの方とお話しながら走っていく。

その方は、今回ご縁があってテストさせて頂いているTNFのトレイルザックを企画されている方で、その事について実際に走りながら製作秘話を聞いたり、そもそも何故走っているかなどについてもお話をお聞きする事が出来た。

1つのレースだけど単純に順位やタイムだけではなく、これまでの文脈があって、その人の中で流れているストーリーの中の1つとしてこのレースがあるように感じたし、実際に、今ここを走っているランナー1人1人が同じ状況だと感じた。

今は、たまたま1300人が1つのレースを舞台にして走っているけど、1300分の1のストーリーがそこにはあって、1人1人のレースが始まっていたのだと思う。

と、この時はちょっとキザな感じでBLGOでも書こうと思いながら走っていたのだが、この後は、走る座禅と言わるONTAKEのコースに、僕はただただ打ちひしがれていく事になっていくのだっだ。

 

過信した自分

 

 ONTAKE100のコースは、基本的には緩やかな林道を長く登り、そして、同じように長く下る。言ってしまうと物凄く単調なコース。

スタート地点を中心に南側のステージ1上松を一周(約50キロ)を走ってからスタート地点に戻り、今度は北側のステージ2滝越を一周(約50キロ)走る8の字コース。


(参照:パワースポーツより

 高低差はメリハリが付き過ぎるぐらいついて、緩やかな林道を約30キロ程登り、そして同じく緩い斜度の降りを約20キロほど一気に下る。そのあと、第一関門&エイドステーションでもあるスタート会場までのロードは数キロ走り、また、同じようなロードを繋いで、前半と同じような感じで緩やかな登りと下りをただただ繰り返す。

 ONTAKE対策として、練習で苦手な峠走(峠走のデータ↑)を少し増やしておいたお陰で、変にメンタル的に耐性が出来てしまった為か、もしくは、長い登りから下りのパートになった喜びからか、スピード等を抑えているつもりでも最初の長い下りを走っていたが、結果的にはオーバーペースだったのではと、今振り返ると思う。また、その下りのパートに入った時ぐらいから雨が本降りになってきた事が、更に、僕は知らず知らずうちに蝕まれていたのだったと思う。

 

 

レインウェアーを着るタイミング。

前半の頂上付近(標高約1700m)で降り出した雨。地元の山の感覚で言えば、山を下っていけば単純に木々が増える樹林帯に入るし、頭の上に木々が増えてこれば、この時降っていた雨量であれば、レインウェアを着ずともに中間地点でもあるスタート地点に戻って行ける。そうすれば、デポBAGに入れておいたウェア―に着替えるなどをして、ドライな状態でレインを着る事で、気分を一新してから後半を走ろうとイメージした。

ただ、実際には雨は勢いを増すばかりだし、どれだけ下っても林道の上には、頭上を覆い隠すような木々はなく、焦る気持ちに更にスピードを上げるものの、結局、雨には勝てずに、レインウェアーを着ることになるのだが、その頃には少し身体が冷えていた。


(防水ケースに入れた携帯も雨でベタベタで画面をタッチすることすら困難に・・・)

冷静になった今であれば、おそらくもっと早くからレインを着たし、レース後半の為に下りをもっと抑える事も出来るだろうが、あの時は「過信」が「根拠なき自信」となり全ての判断を狂わせていたのだと思う。

 

抜くところを間違えた伝家の宝刀

レインも着て体温も戻りながら中間地点を目指して走る。

この時は特に心も折れていないし、足も順調な感じのダメージだけ。むしろ、デポBAGに入れていおいた補給アイテムで何を持ち出すのか、また、そこで何を食べたり着替えたりする事で、どのようにリフレッシュさせるかを考えていた。そして、レース後半は、デポBAGに仕込んでおいた伝家の宝刀「ポール」を投入する事で、後半はポールと足を使った4WDになるから登りが快適になる計算!!

だから、僕は中間地点にあたるスタート地点まで戻ってれれば、全てがプラスに転じると思っていた。


(意気揚々と帰還する飯田(左側))

ただ、結果的には一番期待していた救世主的なポールが、僕の足を更に引っ張ることになる。

 

後半戦、僕は伝家の宝刀をかざすかのように、ポールを手に持って走り出した。


(みよ!この勝ち誇った笑顔を!!)

少し疲れた足をかばうように、腕を振るリズムでポールを地面に突いて推進力を生み、とにかく、腕とポールで走ることを意識し足を休める作戦。

中間地点を飛び出した瞬間は、この作戦でハマッていると思い込んでいた。ただ、進むにつれてポールを突くよりも、ポール無しで普通に腕を振っている方が進むのでは?むしろ、長い下りのパートの時にポールが邪魔だと思い始めた。

その事に気が付き、途中でポールを畳んでBAGに取り付け、腕振りを軽くした方が楽だと実証。結局の所、足を大きく上げるような登りがない緩やかな林道ばかりのONTAKE100では、ポールで補助するよりも腕振りだけで進むほうが自分にあっている事をレース本番で知った。

 

 

雑念だらけの走る座禅

「ONTAKE100を、”走る座禅”と例えた人は誰なんだろう。」と、本当にうまい表現だと関心しながら、雨降る中、長く緩やかな登り下りを繰り返す林道を走りながら、その事を何度も思ったが、実際の所は僕は雑念ばかり。

「あれぐらいの時間にゴール出来れば、帰宅途中に大好きなお風呂屋さんに寄れるな~」

「帰ったらビール呑みたいけど、身体の回復の為に我慢するか、気持ちの回復の為にビールを飲むか迷うな・・・・」

「BLOGは、どんな事かこうかな」

「家の猫たちは元気かな」

「中間地点ですれ違った、たい焼きの被り物を被ったランナーさん。雨でちょっと重たそうだし、アンパンマンと同じで濡れるとやっぱりパワー出ないのかな・・・。いやいや、普通にあの状況で被り物を被って走れる走力とメンタルは本当に凄い!」などなど。

とにかく、ずっと同じところをグルグルと走らされているのではと思えるような景色に、気持ちがマイナス方向に持っていかれないように、気を紛らわすよに思考を巡らせた。

 

そこで、僕がレース中に考えた雑念を発表しておこう。

 

ONTAKE100を例えるなら。

 

トレイルラニングや登山の経験のある方であれば、おそらくONTAKE100のコースを説明すれば、なんとなく、その単調さが想像出来ると思うが、もし、それらの経験をされた事がない方、しかも、ランニングもしていない方に、この単調さ等を伝えるにはどうするのが良い考えた。

 

結果として、回転寿司を100皿食べる例えが良いのではと行き着いた。

 

内容としてはこうだ。

 

100キロ走るのではなく、1キロ毎に1皿のお寿司を食べるというルールとする。もし仮に普段ランニング等をされない方であれば、10皿(10キロ)で、ある程度お腹もいっぱいになってくるだろう。20皿(20キロ)と言えば、ハーフマラソンにあたり、42皿(42キロ)となれば、フルマラソンに値するから、その皿数を食べる事の難しさは想像出来ると思うし、ランニングをしない方にとっては、42キロってこんな感じなのではと考えた。

だから、100キロを走るという事は、100皿のお寿司を食べる感じ。しかも、このONTAKE100という寿司レースに出されるネタは、「まぐろ」「いか」「えび」の3種類のみ。

最初は、見慣れない景色を楽しむように「このネタ新鮮だね〜」なんて思えるけど、ハッキリ言って直ぐに飽きる事が想像出来ると思う。しかも、今回は途中に大雨というリクエストもしていない「わさび盛々のお寿司」が出てくるもんだから困ったものだ。

 

夜中の0時からスタートしてヘッドライトだけで大した景色も見れないまま、ただただ走る感じは、まるで、目隠しをされた状態でお寿司を食べている感じ近い。ただ、それでも最初はお寿司も美味しいと思える。

途中、夜も開けて自分たちが走ってる景色を見る事が出来るが、同じ所をグルグルと繰り返し走らされているような景色は、その景観を「楽しむ」事無く、ただただゴールに向かって走って処理をしていくだけ。そう、繰り返し出されるネタに飽きても食べ続ける必要があるように。どんだけ食べてもマグロはマグロだしイカはイカだ。

最後のピーク付近で少しだけ雨もあがり、雲の切れ間から一瞬だけ景色を見ることが出来たが、お腹がパンパンの僕に、出されたイクラやウニは美味しいと思える事は無かった。

 

妖怪ちょい登り

 

僕が長い距離を走る時のマイ・ルールとして、傾斜角度5~6%以上の登り坂は走らないという決まり事がある。これは、「頑張って走ったとて心拍が上がるだけで速歩きとスピードが変わらないから、速歩きのが良いでしょ!」っていう考え。

ただONTAKE100は、ゆるやかな林道がひたすら続き、そこには、僕が勝手に命名した「妖怪ちょい登り」が住み着いている。

 

その妖怪は、走るか歩くか迷いを与えては、僕の気持ちと判断をどんどん鈍らせてくる。

「これぐらいは走らないと・・・」と、思いながら走っていると、ちょっとずつ斜度がキツくなっているのに気づかずに走らされ足を消耗してくるという厄介な妖術だ。

逆に、絶妙な登りが続く事で平坦と登りの区別が付きづらくなり、今度は平坦と下りの判断が鈍ってくる事もしばしばある。

また、この「妖怪ちょい登り」は、色々な錯覚を引き起こしている。

よくあるトレイルラニングのレースだと、ラスボスや中ボス等と称される印象に残るような山や斜度があるが、ONTAKE100は妖怪ちょい登りのせいで、それが無い!更に、映えのしない景色が相まって本当に、コースの印象が残らないという現象を引き起こす。

結果、レース終了し帰宅して寝る時に目を閉じると、レースの風景が走馬灯のように蘇ってくるが、目を閉じ脳裏に映し出される景色が、何キロ地点なのか全く分からないという始末。(笑)

 

ONTAKEドンダケ~。

 

これまでのONTAKE100のレース史上の中で、絶対にIKKOUさんの口調で「オンタケ・どんだけ〜」っていう事を絶対に口にした人いるだろうな・・・・・。

僕は、間違いなくこのフレーズを思いついてしまったから、そっち派の人間。

 

そして、付け加えておくとするならば、「オンタケ・どんだけ~」って言いたくなるぐらい「一向(IKKOU)に変わらない景色とコース」ですよと・・・・。

 

自分の雑念を改めてテキストに起こしてみると、中年のおっさんとは思えない思考レベル。

僕がレースに対して集中力が無いのか、実はみんな雑念の中走っているのか・・・。その側面からしてみても、本当に、走る座禅だと感じるONTAKE100。

そして、僕は、お寿司の例え話と妖怪ちょい登りとIKKOUさんの3つの話を中心にかなり雑念脳内ループを繰り返し、結果、雑念だらけで「走る座禅」を楽しんでいた。

 

残っていた足。

 

レースの後半は、レインウェアー着用+ポールを持った事で、水分や補給食を摂取する事が面倒くさくなり、全てが枯渇しかけた結果、足も攣り始めたり動きが鈍くなる感じもあった。

雑念だらけの思考で走っても身体は正直だ。

自分の中で小さな異変に気が付き、そこから電解質と水分、アミノ酸やジェル等をコマ目に接収。あとは、雑念で気を紛らわして走る。そうすると、気が付けば最後の山頂のウォーターステーションを過ぎて下りのパートになっていた。

 

ここからは、あとは下るだけ。

 

重力と峠走で培ったメンタルに見を委ねるように、とにかく、足を動かそうと、痛みを感じる足にムチを打って動かしてみたら、結構動くではないか!

「こいつ動くぞ!」

なんていう、アムロの名台詞を新たな雑念としてアドオンして、思考がアムロで身体がガンダムになったかのように躍進した!(←何度も言いますがこれ、中年のオジサンの思考です・・・。)

 

この頃には、スタートから一緒に走っていたNさんとも大きく離されていた。

 

実際に、その時間差はどれぐらい離されているか知る由もなかったが、勝手にも追いつけるのではと思えるぐらいにガンダムは動いた。

 

ココに来て、これまでの道のりが全て良かったと思えてきた。

 

大した目標も立てず、ただただ完走出来ればいいと思っていますと言いながら、実はその裏では15時間切りか15時間台でゴール出来ればなと、なんの脈略も無いイメージだけの裏目標があった。

林道が終わりロード区間に入った時に、左腕の時計を見た時、その脈略の無い裏目標が達成出来そうなタイムである事に気が付き、苦手なロードもひたすら足を動かし、そして、見事ゴールゲートを潜り1300分の1のレースが無事に終わった。

ゴールでは、MCの方の「おかえりなさいと、ギリギリ15時間台」という言葉だけが耳を通過するものの、安堵感と知り合いからの祝福の声に、時計を止めることもMCの言葉すらも頭にはしっかりメモリーされるタイムラインのようにただただ過ぎて行った。

 

ゴール会場には、見慣れた顔ぶれがあった。

 

僕は安堵な表情をしていたのか、足の痛みを訴える表情をしてたのかは分からないが、みんなが優しく声をかけて写真を撮ってくれた。

 

岐阜に住むMさんが、「飯田君お疲れ様!どう来年も走りたい?」と訪ねてきたが、レース直後の僕には流石にお腹いっぱいだったけど、Mさん曰く「一週間ぐらい経つと走りたくなるよ」なんて言っていたのが本当で、実際にしばらくすると、あの単調で面白くないコースをまた、走りたいと思うから不思議なもんだ。

 

人によって、レースの向き合い方は様々だと思うし、ONTAKE100なんかは特にそれが色濃く出るかもしれない。

 

そう言った意味で、走る座禅にまたチャレンジしても良いと今は思っている。

 

レースの様子が分かる動画がアップされています!

今回、途中まで一緒に走ってくださったKさんが動画撮影されており、レースの様子等がKさんのYOUTUBEにアップされております。

ご覧頂くと、レースの雰囲気や当日の天気、コースの状況等をより実感して頂けると思います。(僕も前半は、少し映っております!)

 

《備忘録として》

・スタートまで車で仮眠を取る時に、タオルケット程度のかけ物があってもよかった。

・傾斜角度5%戦後の薄い登りと下りを長めに走る練習をしておいた方が良い。(妖怪チョイ登り対策)

・ポールは基本的に無くても良い。

・晴れれば、全く別物のレースになるぐらい、日差しを覆い隠すような木々は少なめ。

・シューズは、ロードの軽量でロングディスタンス向けのモノでも良いかもしれない。

・あのコースを14時間切りし、100マイルを走る選手のメンタルが凄すぎる。

・雨の時は、全ての補給に対して更に意識を上げる必要がある。特に、ザックのメイン荷室に入れた補給系は、ザックの上からレインを着ると取り出すのが面倒になるから要注意。

ZENはやっぱり効く

・実は、バナナ系のジェルが苦手ではなく好きな方だった。

TIMP5は良いシューズだ。

COROSをしっかり設定する事で、良いメンターになってくるれる。

 

あとがき

僕は、走る事がメチャクチャ好きかと問われると、素直に首を縦に振る自信がない。

走る日の中で、「気持ちよく今日も走ろう!」と思うのは、どれぐらいの確率であるのだろうか。そう思えるからこそ、逆に言えば、走ると決めた時は、気分が乗っていない時の方が多いし、走り始めて15分ぐらいは後悔する事だってある。ただ不思議なもので、しばらくすると走る事に集中しているし、口から心臓が飛び出そうになって足を止める事もあるけど、汚い言葉を吐いてでも足を進めている自分がいる。

サディスティックなのかマゾヒスティックなのか、脳内分泌の何かを楽しんでいるのか。美味しいご飯やビールをのむ為や、仲間と一緒にプッシュしあいたいからとか、これ以外にも沢山の理由や、僕が自身が認知出来ていない何かが作用して、結果的に「走る」という行動をしているのだと僕は思っている。それらは、おそらく何1つ間違ってなければ、どれか1つだけの理由で無いこともわかっている。

走るという1つの行動に対しての動機について色々と考えていると、その行動と動機の内容は違えども、同じような構造やそれに近い仕組みで、私生活で行っている事が割とあると思うようになった。

だから、そのやっている事が全て好きかと問われると、「走る事が好きなのか」と言う問いと同じ反応をすると思う。

人は放物線のようにある時期をピークに色々な事柄が落ちていくと思っている。若い時のように年齢を重ねる度に成長するような年はとっくに過ぎている。悔しいけどピークを過ぎて少しずつ落ちていくなかで、何かをやり続ける事は、その放物線のカーブを緩やかにする事も出来ると思っているし、もしかしたら、もう一度上がる事もあるのではと期待もしている。

今日がんばった分だけ成長しているように感じるし、今日はダメだったとしても、その経験分は、昨日の自分よりかは大きくなれている気がしている。

もしかしたら、僕にとっての走る行為は、それらを短期的かつ客観視しやすモノとして色々な側面から楽しんでいるのかもしれない。

 

 

汗と雨で汚れた身体をサッと洗い、カチカチに固まった身体を運転席に押し込み車を家に向かい走らせた。

こんな事を考えるだ・・・・

きっと脳が疲れているだ!

兎に角、身体と脳が食べ物を欲していた。

一番の近くのコンビニ立ち寄るが、食べたい物が殆ど売り切れの為、せめてものとホエイタンパク質の入ったプロテインだけを買って飲んだ。

実の事を言うと、僕のお腹にはホエイタンパク質が全く合わない。飲むと必ず30分以内にピーピーになる。ただ、今の僕は下痢止めを飲んで無敵モードだから大丈夫!という観点からプロテイン飲料の代表格のザ◯スを飲んだ。

しかし、この時既に下痢止めの効果はきれていた・・・・。

ザ◯スを買ってからしばらくして、お腹がキュルキュル鳴り出す。「え!?下痢止めの効果は???!!!」なって、思いながら、兎に角、次のコンビニまで車を走らせた。

幸いにも、割と近い所にコンビニがあり、慌てて車を降りてトイレに向かおうとするものの、ビックリするぐらいに身体が固まり、そして、足に痛みがあり、ロボットダンスガが得意なダンサーよりも上手にロボットみたいな動きでしか動けなくなっていた・・・。

マジかぁ~なんて、思いながら動かない身体に鞭を打ってトイレへ急いだ。(もちろん、トイレは間に合いましたのでご安心を。)

 

ピーピーに始まりピーピーで終わったONTAKE100。

 

最後は、地元の風呂や神馬の湯に立ち寄り、メチャクチャ冷たい水風呂と温浴を交互に入る温冷浴で身体をケア。お陰で、身体へのダメージも軽減し、数日間の軽い筋肉痛で済んだので、しっかり運動をした方は、ZENの摂取と温冷浴をオススメ致します!

 

投稿者:飯田

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