軽くて気心地も良いレインシステム  FL Trail Peak Jacket & Pants

暑い日が続いております。ここ最近、暑熱順化を目的に敢えて暑い日中に軽くランニングをしているのですが、あまりの陽射しの強さに直ぐに心が折れそうになってしまいます。

綺麗な川が流れる山の中をドボンしながら走った方が気持ち良いのは分かっているのですが、そこは敢えてのアスファルト。9月に控える白馬国際クラシック50kmにエントリーをしたので、何としても暑い環境下でも動ける身体を作るべく頑張っております。

それにしても、トレランレースに出るのは20代の頃依頼なので、実は十数年ぶり。OMMレースに参加したりはしてたのですが、超久しぶりのトレランレースにワクワクと緊張が混じった何とも言えない感覚になっております。スキーで膝を壊して依頼、大人しく走っていたのですが、ここ最近、挑戦したい気持ちが沸々と湧いてきて、とあるキッカケでエントリーしてしまいました。笑

途中で膝が限界を迎えるかもしれませんが、練習から全力で楽しもうと思っております!

 


 

本日のブログではノースフェイスの人気レインウェアをご紹介させて頂きます。

THE NORTH FACE  FL Trail Peak Jacket & Pant

 

 

トレイルランナーに向けて作られた軽量、高透湿なレインウェア。FUTURE LIGHTと呼ばれる防水通気素材を使用しており、素材が開発された当時はUSAモデルのみの展開でしたが2023年から日本独自の製品が開発され、FL Trail Peakシリーズが誕生しました。USAモデルと比較すると非常に軽量で生地もしなやか。耐水圧は10,000mm以上、透湿量は50,000g/㎡-24h以上という数値を叩き出しており、フィットもジャパンフィットに仕上げられているので、裾や袖が極端に余り過ぎる事もありません。そして何よりも重量がとても軽く、コンパクトに収納出来ます。

 

 

収納力と軽さ


【左からFL Trail Peak Jacket  Sサイズ、FL Trail Peak Pant Sサイズ】

ジャケット、パンツ共に付属するスタッフサックに入れるとこの通り。とてもコンパクトに収納が可能。

 

さらに重量に関してもスタッフサック込みの実測値で下記のようになります。

  S M L XL
FL Trail Peak Jacket 106g 111g 116g ×
FL Trail Peak Pant 126g 135g 141g 147g

優れた通気性による着用時の快適度、コンパクトにまとめられる収納力、機能に対しての軽さ、と三拍子揃ったレインシステムとなっており、非常に高い位置でバランスの取れたレインシステムとなっています。

 

それぞれの形と拘り

ジャケット、パンツ共に着用者の着心地や動きやすさも考えてデザインされているので随所に開発者の拘りがつまっています。

フードは頭にフィットにしやすい綺麗な立体裁断で仕上がっているので、ピッタリと頭を包んでくれて強風に吹かれた際のズレが発生しにくく、ツバには自立するワイヤーが入っているのでしっかり視界を確保したうえで雨の侵入を防いでくれます。こういったフィット感に関しては、実際に着用して頂かないと腑に落ちない部分ではあるので、是非店頭でご試着して頂きたいところ。

 

 

裏地を見てみると、シームテープがとてつもなく細く、定規をあててみると、約8mm。細くしているのは軽量化目的は勿論、シームテープ部分は防水生地が重なるので透湿機能が落ちる部分でもあります。使用する量が減ればジャケット自体が軽くなるだけでなく、透湿性も上げられるというわけです。

 

裾を絞るドローコードは、絞った際にジャケットの内側へと入るよう固定されています。この作りはノースフェイスのアルパイン向けのシェルで開発されたもので、ドローコードが外へ出ていると枝や岩、ピッケルやストック等のちょっとした部分にひっかかってしまうから。一つのブランドの中でも様々なアクティビティーのアイテムを展開しているノースフェイスならではの作りと言えます。

 

裾は細いベルクロでしっかりと止めれるようになっており、軽量系のレインウェアはこの部分がシャーリングになっている事が多いのですが、雨が降る中でストックを使用していると裾口が上を向いて雨水が入ってきてしまう事があるんです。そういった際にベルクロ仕様かシャーリング仕様かで雨水の流入量が結構変わります。

 

パンツは裾もとが開く形なのでシューズを履いたまま脱ぎ穿きが可能。走るときにバタつかないひざ下のテーパー設計でランニング中の動きを妨げない立体裁断となっています。

 

優れた透湿性を備えていながらも、汗が溜まりやすい腰元にはベンチレーションを設けて物理的に換気出来るようになっています。いくら防水通気素材とは言え、状況によっては局所的に汗が溜まりやすくなるので、こういった小さなベンチレーションでも長時間着用し続けた時の快適度へ影響を与えるんです。

 


【163cm  54kg  Size:S】

FUTURE LIGHTを使用した生地はストレッチ性を備えているので、着心地は防水シェルと言うよりソフトシェルの方に近く感じます。ランニング中の足上げや腕振りを遮ることも無く、動きやすさは同ジャンルの中でもかなり優れている方。

 

試しにノースフェイスのトレランパックTR10を背負って、その上から着用してみました。荷物がパンパンに入った状態でソフトフラスクも装着し、写真の様に肘を前に突き出してみたところ脇下にツッパリを感じました。私の体格では、6~7ℓ程度のトレランパックであれば背負った上からジャケット(Sサイズ)を着用しても問題ありませんでしたが10ℓ程のパックでは動きに抵抗が生じるという結果になりました。試しに大きいサイズのジャケット(MとL)もTR10を背負った上から着用してみましたが、やはり脇下あたりにツッパリが生じたのでサイズアップすれば問題解決出来るという事ではなかったので、大きめのトレランパックはジャケットを着用した上から背負う事をおススメします。

 

軽くて、動きやすくて、高透湿で…とここまでお読み頂くと、全ての防水ウェアを高透湿系にした方が良いじゃん。となりそうですが、そこは時と場合によります。なぜなら「耐水圧」という面ではゴアテックスの方が優れているからです。

登場からずっと根強い人気があるゴアテックス。「完全防水」という部分に重きをおいた機能は、様々なプロユーザーから絶大な支持を得ています。しかし、ゴア社が生産している防水透湿生地は使用するには、一定のルールを守る必要があります。例えば、シームテープの幅もある程度とらなければいけなかったり、使用出来る表生地もある程度のデニール数が必要であったり。そしてそれは、防水性や耐久性を保証する為のものであり、必要なルールでもあるのです。そこをノースフェイスは、自社生産する事で求めるニーズにピッタリハマるアイテムを作ろうと考えたわけです。

勿論、ゴアテックス等の防水透湿素材は非常に高い耐水圧を持っているので状況によっては、そういった素材が優位になる時もあります。現に日本のノースフェイスはゴアテックスを使用したウェアも作っており、ユーザーの遊び方に合わせてマッチするよう商品が展開されています。どちらを選択するかは、遊びのスタンスと状況に合わせて選んで頂きたいところ。

なお、軽量系のレインウェアは生地が薄い為、表生地の撥水性が落ちて水を吸ってしまうとその冷たさが直に伝わります。故にマメにお手入れをして頂いて高いレベルで撥水性を維持する事が重要となります。また、撥水しなくなって表地が水を吸ってしまうと透湿性能も大きく低下してしまいます。そういった特徴を理解して頂いたうえで着用頂ければと思います。

本日のブログは、松下がお届けいたしました。

 

 

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