一目でソレと判るファーストエイドケース


昨日のブログで以下の大変不適切な内容がありましたので、深くお詫び申し上げます。
今後は情報発信する際、細心の注意を払って行いたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。
”また、取り扱い説明書には他社のストーブとの互換性は無いとありますが・・・これをブログで推奨すると怒られますので控えておきます(爆)”
以下、誠意あるメーカー様よりご指導頂きましたので情報開示させて頂きます。


実際のところ、フィン付きのコッヘルを他のバーナーで使っているユーザーは少なからずいると思いますが、これは非常に危険な行為です。

 

当社では他社と同様にフィン付きコッヘルとバーナーを組み合わせたシステムの製品を販売しています。この製品を販売するにあたり、フィン付きコッヘルを別のバーナーと組み合わせて使うユーザーがいる事を想定して実験を行ないました。日本で正式に販売するガスバーナー(こんろ)は全て検定(一般的に「ガス検」と呼ばれているものです)を受ける必要があり、それに合格したもの以外は販売することができません。検定には様々な測定項目があるのですが、その中でCO(一酸化炭素)の濃度も測定されます。検定では燃焼の検査時に「COの濃度の最大値が0.14%(約200ppm)以下であること」が求められます。

 

実験を行なった結果、確かに同サイズの通常(フィンなし)のコッヘルを使用するよりも早くお湯が沸きました。フィンが効率よく熱を吸収するので当然の結果とも言えます。しかし、それと同時に検定の基準値の10倍を軽く上回る濃度のCOが発生しました。同様に他社の同等製品と当社のバーナーを組み合わせて使用してみたところ、同様の結果が得られました。


一酸化炭素中毒のリスクは濃度(ppm)×暴露時間(h)
で計算されます。

例)300ppmの濃度の環境下に1時間いた場合は300ppm×1h=300

 

一般的には500で症状が現れはじめ、1000では顕著な症状、1500で死に至るとされています。

これらの製品は屋外で使用する製品なので、実際に上記のような高濃度の環境下で長時間使用するケースは少ないかもしれません。しかし、これからの時期に雪山に行くユーザーがテント内で(実際にはテント内でバーナー、ランタンの使用は厳禁です)上記のような組み合わせで雪を溶かして水を作ってから鍋料理をしてしまった場合はどうでしょう?また避難小屋等で何組かのパーティーが室内で(実際には屋内でバーナー、ランタンの使用は厳禁です)同様に使用してしまった場合は?一酸化炭素中毒により死亡または脳に後遺症が残るリスクは非常に高まります。

せっかく楽しみに行った先でこのような事故が起きるのは悲しい事です。また、もしその事故が御社で互換性があると紹介されて購入した製品で起こった場合は取り返しがつかないことになります。

 

それぞれの製品は専用のバーナーと組み合わせて使用する事により効率を最大限に高める構造になっています。出力だけでなく、燃焼時の炎の形状や鍋底までの距離を追求した結果、あの形状になっているのです。別のバーナーを使用すると不完全燃焼を引き起こし大量の一酸化炭素中毒が発生します。また、それが死亡または後遺症が残る重大な事故につながる危険があります。



くれぐれもバーナーの取り扱いにはご注意下さい。

閑話休題。
緊急時に一目でソレと判る応急処置に必要な小物ケースが入荷しました。
(本製品はケースのみの販売です)
deuter FIRST AID KIT【コチラ】1.680円

アウトドア遊びはご存知のように危険がいっぱいです。いつ何時不測の事態が起きるか判りません。事故が発生する事を想定して、道具(使い方も含め)と心の準備をしなければなりません。
行動するメンバーや目的地によって装備するエイドキットも多種多様かと思います。ご自身で使い慣れた薬や処置キットを持参すればとても安心です。そういう私も消費期限の切れた薬や絆創膏を持ち歩いていた事を反省しています。海外でのエマージェンシーコールが掲載されているのも心強いです(残念ながらJAPANは掲載ありませんが・・)

決して使い勝手がいいからといってトラベルキットを入れないで下さいね(笑)
いつも一読ありがとうございます。

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