サスティナビリティだけではないSTATICの新しいシュラフ

昨日のブログ(→)に続き、環境配慮型アウトドアブランドとして広く認知されてきた新鋭ブランド、“STATIC”(→)より、注目のシュラフが入荷して参りましたので、ご紹介致します!

“STATIC|Afterburner Sleeping Bag”→

STATICが理想とする3シーズン用シュラフとして開発されたのがコチラ。

冬用のシュラフはハイロフトのダウンシュラフが主になりますが、3シーズン用となると、突然の豪雨や沢での渓泊などで思わぬ水濡れに見舞われる事も少なくありません。

そこで白羽の矢が立ったのが今回使われている化繊インサレーション、“AIR FLAKE”です。

羽毛の宝石と言われるアイダーダックダウンを分析。
ポリエステルの繊維をカールさせて複雑に絡み合わせることで、まるでダウンの様なデッドエアを溜め込めるほどの弾力を持ち、永くその弾性を持続する復元力も併せ持っています。
その復元力は30回の洗濯でもほとんどボリュームの低下が無い程です。
もちろん水濡れにも強く、速乾性も優れています。

AIR FLAKEは化繊綿にも拘らず、ダウンの性能の指標であるFP(フィルパワー)の数値が与えられ、その数値は何と850FPという、ダウンの中でも高品質の部類に入るほどの数値を誇ります。

綿には100%リサイクルポリエステルを使用。
繊維製品の生産から廃棄までの過程で、最もCO2を排出すると言われる、“原材料調達”。
そのプロセスをリサイクル素材を使用することで、製造時のCO2排出量削減に貢献しています。
もちろん、リサイクル素材だからと言って、製品自体の品質に影響するものではありません。

ダウン製品と違い、化繊綿はメンテナンスもし易く、洗濯機のお洒落着洗いや手洗いモードで洗うことも可能です。

シェル素材ももちろん100%リサイクルナイロン。
表地は10D、内側は20D。
表地のナイロンには非フッ素系超々撥水加工“Greenbeads”処理を施し、C6フッ素系撥水を大きく上回る性能を持っています。
また洗濯耐久性も高く、100回洗濯80点(3級)、耐摩耗性はC6撥水比約2倍の性能を誇ります。

シェイプにも拘っており、ゆったり寝られる最大幅80cmの広め設計です。

尚、体重で中綿が潰れてしまう背面は、上面より25%少ない綿量で軽量化を図っています。

ジッパーはダブルスライダーなので、足元がオーバーヒートした際、下部からの排熱も可能。

フードの開口部はしっかり閉じれる様にドローコード付きです。

快適使用温度13℃、使用下限温度は10℃という事ですので、夏のアルプスでも中にインサレーション等を着込んだり、バックアップで同ブランドのシュラフライナー(→)等を持って行くなどの工夫が必要かと思います。

重量はレギュラーサイズスタッフサック込で389g!

幅広で快適なサイズ、濡れに強い化繊綿で悪天時に強い事などを加味すれば、十分すぎる軽さかと思います。

Hydrapakのリーコンボトル1L(→)との収納サイズ比較。
中央はレギュラー、右はロング。
圧縮すれば2/3くらいまで縮まります。

化繊綿シュラフと言えばOMMの主戦場ですが、こちらは製造背景や作りなどから、全く違う製品としてお考えいただければと思います!

小泉がお送りしました!

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